私たちはふつうに老いることができない:高齢化する障害者家族

著者 :
  • 大月書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272360932

作品紹介・あらすじ

いま障害者の親たちは老いによる心身の衰えを実感し、我が子の生活を支えることに限界を感じ始め、すでに自身が病んだり要介護状態になりながら支えているケースも多い。親たちの聞き取りをもとに実情と支援のあり方を考える。

感想・レビュー・書評

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  • 地域生活ということが声高らかに言われるようになっては来たが、家族のレスパイトの課題を始めさまざまな問題がある中で、家族への負担だけが増えるようなことになってはならない。理想論だけでインクルーシブを語ることはできないことをあらためて感じさせる一冊。

  • 369.2

  • 筆者の子どもが重い障害児であり、そこでのGHの話し合いを記録したものである。障害児教育について読むべき本であろう。
    「別の人のお母さんの葬式に行った時にも、お母さんの姪っ子に当たる人が知的障害のある息子を棺のところに連れていって「ありがとう言おうな」って語りかけてた。そしたら、大きな声で「ありがとうー」って・・・」。

  • 親子の関係を、親の思いを、支援者は簡単に片付けてはならない…と思いました。親の代わりにはなれないけど、本人の思いや暮らしを個別にていねいに考えて大事にしていきたいです。親亡き後は親と共にいる今を大事にしないと、安心も信頼も得られないと改めて感じました。

  • 自分の悩みがちっぽけに思えた。ふつうの70代、80代でも辛い時期をこのように迎えている方々の声をきかせていただいた。

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著者プロフィール

児玉真美(こだま・まみ):1956年生まれ。一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事。京都大学文学部卒。カンザス大学教育学部でマスター取得。英語教員を経て著述家。最近の著書に、『増補新版 コロナ禍で障害のある子をもつ親たちが体験していること』(編著)、『殺す親 殺させられる親――重い障害のある人の親の立場で考える尊厳死・意思決定・地域移行』(以上、生活書院)、 『〈反延命〉主義の時代――安楽死・透析中止・トリアージ』(共著、現代書館) 、『見捨てられる〈いのち〉を考える――京都ALS嘱託殺人と人工呼吸器トリアージから』(共著、晶文社) 、 『私たちはふつうに老いることができない――高齢化する障害者家族』 『死の自己決定権のゆくえ――尊厳死・「無益な治療」論・臓器移植』 (以上、大月書店)など多数。

「2023年 『安楽死が合法の国で起こっていること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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