育てにくい子にはわけがある―感覚統合が教えてくれたもの (子育てと健康シリーズ)

著者 :
  • 大月書店
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レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272403257

感想・レビュー・書評

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  • 我が子が「他の子と少し違う」ことがわかったので読みました。児童館の本棚にあったものです。何かしら「育てにくい」と思う子にはちゃんと原因(脳の機能に問題)があるんだよ、という話を具体例を出しながらやさしいことばでわかりやすく説明してくれて、自分の子供に対しても客観的に「なるほど」と思うことができました。「なんでこうするんだろう」って考えることって大事ですね、改めて…。最後の章は支援する先生方へのメッセージになってましたが、それもこちらがわに十分理解できる内容でした。余談ですが…「我が子を可愛く思う義務もない」には、ちょっと気持ちが楽になりました。

  • 「育てにくい」子どもを
    脳の「感覚統合」という視点から理解する試み

    「自分勝手・わがまま」
    「ぎこちない・不器用」
    「がさつ・乱暴」
    「嫌がる・臆病」
    「だらけている・やる気がない」

    そんなふうに見える子の“わけ”が理解できると
    「慣れさせる」「がまんさせる」「くりかえさせる」
    ではない対応、見通しを持ったアプローチが可能になる

    2006年刊のロングセラー、教師必読!

  • 感覚統合がキーワード。さまざまな遊びが脳の発達につながることがよくわかった。インドアな我が子たち、外遊びの時間を増やしていこうと思った。

  • ものすごく読み易く、分かりやすい。おすすめ。

  • 2006年3月発行。最近増えてきたとされる「育てにくい」子供たち。
    さらに「学習障害」「注意欠陥多動性障害」「アスペルガー症候群」
    「軽度発達遅滞」と診断される子供も増えている。ひとつの原因だけを取り上げるわけではなく
    昔に比べて「育てにくい」子が増えた背景の「仮説」として昔は自然治癒しやすい環境があったという
    可能性について検討している。

    ・脳が育ち、正常な機能を維持するためには、
    量的・質的な「その脳に見合った感覚情報」が
    必要であること。
    ・エアーズの「感覚統合」の説明を分かりやすく
    著者は「脳に流れ込んでくる様々な感覚情報を
    『交通整理する』脳の働き」と言い換えている。
    ・無意識、無自覚に使っている「触覚(表在感覚)」
    「固有覚(深部感覚)」「平衡感覚(前庭覚)」が
    重要である。
    ・触覚には「原子系」と「識別系」がありこの二つの
    バランスが大切。トラブルがあると「触覚防衛反応」を起こす。
    ・固有覚うまく働かないと「不器用」「がさつ」な行動をする
    ・平衡感覚のトラブルにより「姿勢調節回路」のスイッチが
    入りづらくなり「姿勢の崩れ」、運動の苦手な状態を引き起こす。
    「眼球運動」の回路にもトラブルが発生し、「周辺視遊び」をする。
    「感覚情報が不足している」と感じ「多動(自己刺激行動)」を引き起こす。
    「前庭ー自律神経系」回路がうまく働かず「自律神経系」のバランスを崩し
    「情緒的」に不安定になる。
    ・この3つの感覚が統合されると「ボディイメージ」が発達する
    ・ボディイメージが未発達だと「不器用」や「動作のぎこちなさ」が現れ
    お遊戯や課題の活動を嫌がり、教室から逃げ出したり、取り掛かるのに時間がかかる。
    ・「ボディイメージ」が未発達だとそれを手掛かりに発達する「運動企画」が発達しない
    練習により「パターン化」は可能だが「応用」が利かない
    ・平衡感覚の情報は、左右の脳が役割分担する「ラテラリィ」(利き手など)の発達にも
    大きな役割を担っており、ラテラリィが未発達であると「言語中枢」にも影響が及ぶ。

    ・子供の「自己有能感」を育てることが大切
    「自分の存在を受け止めてくれる他社の存在」
    「興味・関心・好奇心」にもとづく「自己選択・自己決定」
    「成功体験」に伴う「達成感」
    せきたことの「共有感」や「共感性」

    ブランコ、手探りあそび、トランポリン、ジャングルジム、
    相撲ごっこ、組体操ごっこ、木登り遊び、プチプチをつぶす、などが
    各事例にて紹介されていた。が、うちの子の事例は載っていなかった。。

  • 目から鱗でした。
    感覚情報の交通整理。
    ブランコやトランポリンなどでの揺さぶり遊びを取り入れることで、平衡感覚の回路がつながり、落ち着きが戻る事例、
    ゆっくりマッサージから、過剰な触覚防衛反応を抑えた事例。

  • とりあえず、まず初めにの一冊

  • 育てにくい子供 にたいして
    脳の発達や感覚統合からのお話。

    子供の遊びから自分の体の感覚を発達させていく、ちゃんと脳ので結び付きができてくる。

    全く、そんなこと思いもよらなかったし、目から鱗。

    そして、最後にかかれている、親への暖かいメッセージに涙が出た。

    『本当の子供の姿を見据えてくれる支援者を見つけてください。』

    もっと頼っていいのよね。

  • ウチの子達は「変わった子」だけど「育てにくい子」じゃないんだな…と解った。

    最近は…って言われるけど、いろいろ改善のためのアプローチを読んでると、
    昔の近所の子供集団の中に否応なく放り込まれてた子達は、自然に脳の回路も開通してたんじゃないかな…と思ってしまった。
    子ども時代に必要な遊びが充分に出来ない事が、事態を悪化させてるような気がする。

  • 「良書!!」です。
    育てにくい子、いわゆる多動・乱暴・不器用・怠け者・過敏・言葉のおくれ・・・といった行動がみられる子。それには、すべて理由がある。
    ということを「感覚統合」の観点から丁寧に教えてくれます。

    診断名がついている子だけでなく、いわゆる「グレーゾーン」の子の理解にも非常に役立ちます。

    この本のいいところ
    ・原因の根本をみつめるプロ意識
    ・育てる親への暖かいまなざし
    ・提案している遊びは、手軽で、実践しやすく、やすい(重要)

    とくに、「発達のつまづき」のある子は、「普通の教育環境だけではなかなか自分からチャレンジしていく力が弱く、経験の積み上げが進まない」という著者の言葉に深くうなづく。
    いわゆる普通の子たちは、いちいち特別な訓練をうけなくても、自力で歩行やことば、対人関係の作り方をまなんでいく「自己挑戦能力」の連続ができるのである、とのこと。

    という指摘は、目から鱗であった。

    見守る育児、という言葉に多少違和感を感じていたのは、この部分であったと、膝をうった。

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著者プロフィール

作業療法士。「療育塾ドリームタイム」主宰。

「2016年 『わかって私のハンディキャップ⑥ 統合運動しょうがい ぶきっちょとはちがうんだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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