わかって私のハンディキャップ こだわりからぬけられないの OCD(強迫性障害) (1)

  • 大月書店 (2015年11月20日発売)
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本 ・本 (48ページ) / ISBN・EAN: 9784272404155

作品紹介・あらすじ

OCDがある子は何が不安でどんな行動をしてしまうのか。子どもの語り形式で治療や支援法もわかりやすく伝える。

《シリーズ概要》
見分けにくく、理解されにくい子どもの「しょうがい」について、本人や周囲の理解を促します。当事者の子どもの語り形式になっているので非常にわかりやすいです。その「しょうがい」があると日常的にどんなことが起こるのか、本人がどう感じているか、周囲になにを助けてほしいかなどがわかり、友だち、家族、先生、カウンセラーなど子どもの周囲にいる人たちに役立ちます。学校の保健室、相談室に必携の本。

《続刊》
②トゥレット症候群「チックはわざとじゃないんだ」
③摂食しょうがい「食べるのがこわい」
④吃音「言葉がすらすら出ないんだ」
⑤不安しょうがい「いつも心配で不安なの」
⑥統合運動しょうがい「ぶきっちょとはちがうんだ」

感想・レビュー・書評

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  • こだわり。
    どうしてもあるから、「なるほど、この人のこだわりはここにあるんだな」と見てるし、自分にもある。
    でもこの場合は、それだけでは足りないようだ。
    そのこだわりに付き合わないようにする、か。
    それはその人に関わる人たちがしっかり共通理解作っておかないと難しいな…。

  •  この本は以前読んだことがあったのだけど、この本棚に加えるために再読した。片手に乗る大きさでページも少ないのに内容が詰まっていて、OCDを患った主人公の女の子の目線から語られているのもわかりやすい。
     OCDは日本語では「強迫性障害」と言って、主人公ケイと同じくらいの13歳くらいの子供がかかる病気だ。100人に1人か2人くらいいるそうだが、この本に書かれている「強迫行為(儀式)」を見てみると、そんな行動をしている人は今まで見たことがないので本当にそんなにいるのだろうかと疑問に思う。
     「強迫行為(儀式)」とは「強迫観念」という強い思い込みによって行ってしまう特定の行動のことで、例えば「汚れる」という強い思い込みから「手を何度も洗いなおす」「外のトイレが使えない」「トイレの後にシャワーを浴びる」などの行動をしてしまう。
     「強迫観念」は一般の人がときどき嫌な考えが浮かんでしまうのとは違って、頻繁に起こる上にそれを止めたり無視したりすることができない。「強迫行為」をしているところを見られたら奇異な目で見られてしまうだろう。ケイが「はずかしくて、なかなかOCDのことを話せなかったの」という通り、なかなか理解を得るのが難しい病気なので、こういう手に取りやすい絵本が発行されていることが嬉しい。

  • 強迫観念…いくつも当てはまってショックというより自分というものが何かのカテゴリーに配属されて少し安堵した。
    ガス栓しめたか鍵をしめたか車で人を轢いてないかとか…。潔癖ではないけど(笑)その他、これが原因とは思っていなかった症状も載っていて驚いた。

  • 「わたし」が、自身の障がいについて感じていること、みんなに知ってほしいことをていねいに語ります。

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著者プロフィール

臨床心理学者(ロンドン・モーズレイ病院OCDクリニック)。

「2015年 『わかって私のハンディキャップ① OCD こだわりからぬけられないの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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