死 (考える絵本 2)

  • 大月書店 (2009年6月19日発売)
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本 ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784272406623

感想・レビュー・書評

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  • 〝お爺ちゃんが死んだ...眠っているみたいだけど、お爺ちゃんて呼んでも答えない。手に触ったらすごく冷たい。なんだか怖くなった…。お爺ちゃんはもう、お爺ちゃんじゃなくなったのだろうか。お葬式が終わったら、お爺ちゃんは灰になった。お爺ちゃんはいなくなった。でもいなくなった気がしない。ここにいなくなっただけで、何処かにいるんじゃないかと、わたしは思う。でもここにいないなら、何処に行ったんだろう?…〟人間が死んだら何処にいくの?魂って、どんなものなの? いくら考えても答えはでない問いかけに、詩人<谷川>さんがイメ-ジした“人の死”の行きつくところ。〝遠い遠いむかし、ビッグバンの瞬間に、エネルギ-から物質が生まれたのだとしたら、死ぬことは物質から自由になって、エネルギ-に帰ることなのかも知れない。そこにわたしたちの、ほんとうの故郷があるのかもしれない〟…。

  • 「わたしがココロを動かされるのは そこにきっと おじいちゃんのタマシイのエネルギーがはたらいているからだ。」

    エネルギーから物質が生まれたのだとしたら、死ぬことは物質から自由になって、エネルギーに帰ることなのかもしれない。そこにわたしたちのほんとうのふるさとがあるのかもしれない。死について、深く考えました。

  • 文・谷川俊太郎、絵・かるべめぐみ。
    小学生が対象であるが、そこはやはり谷川俊太郎なので、もう少し上の学年でも、いや大人でも死とはどういうことなのかを考えるきっかけになると思う。

  • タマシイはエネルギーなのかもしれない。そうなのかもしれない。死を感じる絵本ではなく、死を考える絵本だなと思った。谷川俊太郎さんの言葉が、淡々としてるけれど深くて、かるべめぐみさんの絵が激しいけれどえもくて、考えるのを助けてくれる。

  • 29年度  5-1
    5分

  • 死んだ後にまで、まだ、存在していたいの?

    私たちは存在しているから、全くの無の状態を想像することができない。「存在しない」ことをうまく飲み込めないから、死んだ後に行く場所があって欲しくて、色々と考えられてきたのかな。
    存在しなくなった後の事なんて、何も心配することないのに、きっと。天国も煉獄も極楽も地獄も、なんの冗談だ。

    死んだ後に行く場所があって欲しいという気持ちも、いつかわかるようになるのかな。

  • 一般によく言われていることへの懐疑がよい。結論に「エネルギー」という言葉を使うことが、物理をやっている人間としては、ちょっと違和感があった。

  • 誰も知らない死んだ後の世界に拡がる未知故の可能性。
    良い本だと思う。対象とする子供が後半の意味を掴めて、心に留めることが出来たら凄く立派に成長するんじゃないかなと勝手に予測。


    そして個人的にやっぱり谷川俊太郎さんから出る言葉が好き。

  • 死について考えること

  • しんみりと読み入ってしまった。
    子どもといっしょに読みたい本。

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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