マーガレット・ミード―はるかな異文化への航海 (オックスフォード科学の肖像)

制作 : オーウェンギンガリッチ 
  • 大月書店
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本棚登録 : 21
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272440528

作品紹介・あらすじ

1925年、24歳で単身サモアへ渡り、そこでのフィールドワークをまとめた『サモアの思春期』がアメリカでベストセラーとなる。多くの著作とともに、マスメディアへの露出、一般向けの講演を精力的にこなしながら、自分たちの文化がすぐれているのがあたり前だという考え方に挑戦した人類学者ミードの評伝。

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすく、フラットな視点で書かれた本だと思う。離婚3回。自分の研究のために夫でも何でもうまく巻き込んで生きるコミュニケーション長者。

    今となっては当たり前の多文化主義を、フィールドワークを通じて証明しようとした。男女の違いを、文化によって作られたものと、そうではないものに分けようともした。

    子育て本で有名なスポック博士は、定時哺乳をするべきと言っていたが、自律哺乳の考えについては、ミードの方が今の考えに近いんだな。子育ての文化には多様性がある。家族のあり方にも正解はない。

    天皇を倒すのではなく、玉音放送によって日本を屈服させたのも、彼女の研究の成果の一つだそうだ。

  • 文化人類学入門に最適。どんな分野なのかがすんなり入ってくる。
    ただブラブラして耳をすまし、心して時間を無駄にしているように見せなければならない。がよくわかった。子供に対しても意外とそうなのかもね。
    サモアにおける母親と娘の対立を紛らわせる、家事手伝いや隣家訪問は是非試したい。思春期の緊張感は大人になる不安とかもろもろのせいだから、子供に解決させる糸口を与えたい。
    たくさんの生き方について知識を持つ大人は、子供が選ぶのを黙ってみてられないから、せめて選び方だけでも伝えたい。そうしたらむやみな不安や、やみくもな諦めから逃れられるかもしれないもの。
    それが今の私の正義。どんな文明においても普遍的な母親像というのはないからそれでいいとおもう。
    文化を知ることが、性格を知ることにも繋がりそう。
    あとは太平洋戦争の降伏条件のくだりは興味深い。日本人をひとつの民族として捉え、精神構造を研究して玉音放送となったのね。

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