これならわかるベトナムの歴史Q&A

著者 :
  • 大月書店
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本棚登録 : 26
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272502080

作品紹介・あらすじ

変化の中を生きるベトナムを学ぶ。

感想・レビュー・書評

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  • 内容は浅く、オムニバス形式で記述の重複もあったりという問題点もあるが、ほぼ知識ゼロから読んだ身としては、短時間で大まかな理解を得るにはコンパクトで良かったと思います。

  •  最初のページで「ベトナムではソン・クローンとなります。ベトナム語でソンは「川」、クローンは「九龍」、つまり九匹の龍になぞらえているのです。」とメコン川の呼び名を解説しているが、ソン・クローンではなく、「ソン・クーロン」だと思う。
     また、注記で「この本では、民族を表すのに、〇〇族という言葉は使わずに、すべて〇〇人と表記している。それは「族」というと、劣った人々という偏見をぬぐえないからである」と述べている。
     そして、これは読んだ私自身の「偏見」であるのだが、著者は、ベトナムを中国の一部か、中華の一部であり、「ベトナムの世界史」における古田元夫氏の見解とややずれているような気がしてならないし、古田氏のほうに私は信頼をおいている。いつだってベトナムは、文明の制度や文化を積極的に取り入れつつ、日本の聖徳太子のごとく「南国」として「負けない」気持ちを持ちつつ、独立のため戦ってきた。ファン・フイ・レのような見解ではなく、この本では、同化に重きを置いているように思うし、もう簡単に言ってしまえば、この人は韓国の研究家だし、「Q&A」を執筆するほど、中立的なものを持っている人とは思えない。

  • ベトナム

  • ほとんど知識がないまま行ったベトナム。
    読んでみると想像以上に色々な国に翻弄され国だということがわかる。
    そんな中、立ち上がり、折られ、また立ち上がる。すごい国だ。

    本自体も完結でわかりやすかった。

  • タイトルに「~ベトナムの歴史」とありますが、本書ではベトナムにとどまらずベトナムの隣国でベトナムとかかわりの深いカンボジア・ラオス両国の歴史や国づくりの背景までもが平易に描かれています。また、各ページごとの文字数の少なさは情報が少ないとか平易すぎるといった点からではなくて本書がいかにシンプルでわかりやすくまとめられた良書だということのあらわれかと思います。本書を読んで今まで隣国同士であるのは理解しつつも個別に各国をとらえたいた私のインドシナ半島に対する認識は一変しました。
    定型的でない一人旅が好きな私はタイを外した上記3国周遊の旅が無性にしたくなりました。

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著者プロフィール

1951年生まれ。日韓教育実践研究会代表。千葉県公立中学校教員、日本福祉大学教授を経て、早稲田大学などの非常勤講師。主著に『歴史の授業を工夫する』(歴史民俗博物館)、『これならわかる韓国・朝鮮の歴史Q&A』(大月書店)などがあり、訳書に『検定版 韓国の歴史教科書』(明石書店)、『帝国日本の植民地支配と韓国鉄道』(明石書店)などがある。

「2019年 『日韓共同の歴史教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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