知られざる戦争犯罪 日本軍はオーストラリア人に何をしたか

  • 大月書店 (1993年1月1日発売)
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本 ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784272520305

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    内容(「BOOK」データベースより)
    『東京裁判の被告選定過程で、オーストラリアだけが正式に天皇を被告とするよう提案した。日本の戦犯裁判で、終始最も厳しい態度をとり続けたオーストラリアには、どのような戦時体験があったのか。戦慄すべき所業の数々―それは捕虜虐待に始まり、虐殺、強姦、そしてついに人肉食に至る―が、オーストラリア国立公文書館・戦争博物館での封印を解かれて、いまはじめて再現される。信頼できる史料に拠って事実を掘り起こし、集団狂気の日常化を生んだ原因を追究した本書は日本人に深刻な反省を迫る。』

    『知られざる戦争犯罪―日本軍はオーストラリア人に何をしたか』
    著者:田中 利幸
    出版社 ‏: ‎大月書店
    ハードカバー ‏: ‎262ページ
    発売日 ‏: ‎1993/12/1

  • サンダカンに旅行した時、日本軍がこの地で信じられない程の虐待を行なっていた。かってこの地にサンダカン捕虜収容所があり、1943年9月時点では2500名の捕虜が収容されていた。しかし、戦後まで生き延びたのはこのうちわずか6名だった。生存率はなんと0.24%だ!
    僕はサンダカン収容所跡に建てられた博物館を訪れた時にこの事実を知った。オーストラリアの人が多かったのは、捕虜の多くがオーストラ人だったからだが、僕は目を伏せるしかなかった。それまで全く知らされなかった事だが、本当は学校で教えるべき戦争犯罪だったと思う。それにしても生き残った6名は奇跡だったとしか思えない。彼らが生きていてくれたからこそ歴史が残ったのだ。

  • 日本軍によるオーストラリアでの戦争犯罪が生々しい。<br />
    詳しい感想は<a href="http://zero.s79.xrea.com/zero/archives/2004/11/post_39.php">こちら</a>

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著者プロフィール

歴史学者(専攻は戦争犯罪史、戦争史)。著書に『検証「戦後民主主義」 わたしたちはなぜ戦争責任問題を解決できないのか』(三一書房)、『空の戦争史』(講談社現代新書)、『知られざる戦争犯罪』(大月書店)、Hidden Horrors: Japanese War Crimes in World War II (Second edition, Rowman & Littlefield)、Japan’s Comfort Women: Sexual Slavery and Prostitution During World War II and the US Occupation (Routledge)。共著に『原発とヒロシマ「原子力平和利用の真相」』 (岩波ブックレット)。編著に『戦争犯罪の構造』(大月書店)、共編著に『再論 東京裁判』(大月書店)。翻訳書にジョン・ダワー著 『アメリカ 暴力の世紀―第二次大戦以降の戦争とテロ』(岩波書店)、ハワード・ジン著『テロリズムと戦争』(大月書店)などがある。

「2022年 『令和から共和へ 天皇制不要論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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