近代天皇制国家の歴史的位置 普遍性と特殊性を読みとく視座

  • 大月書店 (2011年10月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784272520855

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  • 安田浩の遺著。圧巻は第Ⅱ部「近代天皇制の政治構造把握への基礎視角」であろうか。後進の天皇制研究者で、政治構造の把握ができている論者がどれほどいるのだろうか…そもそも天皇「制」を研究する人も若手ではそれほど多くない気がする。天皇の研究をしている人は多いけど。それでいいのか。よくないのか。

  • 安田氏の伊藤之雄氏批判に興味があり、通読した。確かに安田氏の、伊藤氏は新史料の紹介により、それによっては証明できない事柄まで立証したとする「似非実証主義」という批判には一理はあるという感想をもった。ただ、「憲法危機」などなかったという指摘などは、単なる解釈の違いな気もし、伊藤氏の主張がすべて的外れとはいえないのではないかと思った。
    本書全体ととおして、「近代天皇制」の特質は「輔弼機構の多元性と対抗、形式における国家意思の最終決裁者としての天皇の存在、の二面」にあるとする安田氏の近代天皇制理解は妥当だと思いつつも、マルクス主義歴史学的な考え方が基底にあるため、根本的に安田氏の近代史理解には肌が合わないものを感じた。

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著者プロフィール

1947年、東京都生まれ。1977年、東京教育大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。埼玉大学教養部教授、千葉大学文学部教授を歴任。2011年、没。
【主要編著書】『大正デモクラシー史論』(校倉書房、1994年)、『近代天皇制国家の歴史的位置』(大月書店、2011年)、『シリーズ日本近現代史』(共編、岩波書店、1993~94年)

「2019年 『天皇の政治史 睦仁・嘉仁・裕仁の時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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