重重 中国に残された朝鮮人日本軍「慰安婦」の物語

  • 大月書店 (2013年6月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784272520879

感想・レビュー・書評

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  • 従軍慰安婦に対する補償は韓国政府との間の懸案事項になっている。

    性の奴隷であったかもしれないが
    自ら望んで選んだのか 強制的に連行されたのかでは
    全くことなる。

    この本を読むと 強制的に連行されたことがわかるが
    それでも 帰郷できた人もあることがわかる。

    帰郷できたあるいは自由に施設を出入りできたこと
    イコール自分の意志で売春をした ではなことにきづかないといけない。言葉の通じない土地で
    若い女性がそういった施設に放り込まれて 何ができたのであろう。

    中国で残りの人生を過ごした彼女らに日本は何も償っていない。それどころか存在も無視してきた。

    読んでよかった。
    楽しくはなかったが。

  • まずイアンフのひとたちを撮った写真の良い悪いの判断はもーできなくなってる部分が自分にはあるのかなと思っている。

    彼の写真が作品としてのいい悪いも判断はできないなと思いつつ読んだんだけど、読み終わって自分がこの本を通して知ることができるハルモニの人となりは安さんが知ってる分のほんとちょっとなんだろうなと思うんだけど、それでも知った気になってもーちょっとでも近づければってまたページをめくる。

    そのときには自分にとってハルモニたちの写真も一回めみたときよりもぐっと近く迫って来るものになっている。

    なんかいい言い方ではないような気がするけど、写真に味が出ている。

    本を通して、写真を通してひとに出逢えるっていうことはこういうことなんだろうなとなんか久しぶりに思った。

    Eaphetになかったらきっとこんな風に手元で何度も開くことはなかったので、Eaphetに感謝。

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著者プロフィール

1971年、韓国江原道生まれ。写真家。1991~94年社会写真研究所で活動。「ナヌムの家」、韓国挺身隊研究所などに関わる。2001年より中国に残された朝鮮人元「慰安婦」女性の調査を開始。2003年にソウルで初めて「重重」写真展を開催。2012年、新宿ニコンサロンで予定されていた展覧会が直前に中止を通告され、東京地裁に仮処分を申請、開催に至る。その後も日韓の市民や研究者、ジャーナリストの支援のもと各地で写真展や講演会を実施。「重重」プロジェクト http://juju-project.net/

「2013年 『安世鴻写真集 重重』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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