- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784272612352
感想・レビュー・書評
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「ローマの休日」がハリウッドの赤狩りとの闘いの映画であることがよく理解できた。読んでいて彼らの闘いが民主主義を守るための闘いでもあったこともよくわかった。アメリカはソ連との闘いのために共産主義者を排除しようとした。でも、民主主義とは反対の思想を持つ者の自由をも保証する思想である。
権力は(あまり書きたくない言葉だがここではこれが一番だ)連帯よりも孤立を信頼よりも裏切りを迫る。そうしたことを踏まえて「ローマの休日」を観ると、見方が違ってくる。この映画は裏切りよりも友情や人間と人間の信頼を描いている。そうなんだ、映画のラストで王女と新聞記者が暗黙の了解でそのことをセリフで言っている。
読んで感動したのは久しぶりだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正直に言うと、読むのは疲れます。
ある程度の知識や思想?が無いと。
「ローマの休日」とチャップリン、
この魅力的なワードだけで読もうとするのは、
シンドいかも。一部は流し読みしました。
でも、もう一度観たくなった。
「独裁者」と「ローマの休日」
そのラストシーンだけでも。
より深みをもって観ることが出来そうです。 -
チャップリンもオードリー・ヘップバーンも好きなので読みたいに登録しました。
表紙も赤と黒という目立つ書き方なのでとても面白そうです。 -
2018.06.15 社内読書部で紹介を受ける。
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「ローマの休日」と「チャップリン」の記事が主。
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「赤狩り」=「マッカーシズム」については、30代の時なんかの雑誌(東洋経済やエコノミストみたいな雑誌)に連載されていて興味深く読みました。(出向中だったけど)。その時に大好きな女優のジェーン・フォンダが主演した『ジュリア」で描かれたリリアン・ヘルマンがマッカーシズムと戦ったうちの一人だということを知ったっけ。(もう一度読みたいと思っていますけど雑誌の名前も忘れました。)
最近「トランボ」を見ました。「真実の瞬間」も少し前に見ました。アメリカってとんでもないやつが大統領になったり、世界のあちこちで戦争したり、沖縄で起こっている事とか考えたら、とんでもない国だと思うけど、こういうガキみたいな青臭い正義感を堂々と描いて見せたりするところは変に感心してしまう。
この本は「ローマの休日」の監督のウィリアム・ワイラーが中心だけど、トランボやリリアン・ヘルマンみたいに正面から戦った人以外の生き方として考えさせられました。良書です。