村上春樹と一九八〇年代

  • おうふう (2008年11月10日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784273035082

作品紹介・あらすじ

村上春樹から、現代文学/文化の彼方へ。19人の気鋭の日本文学研究者が、新しい感性で村上春樹の言説圏を再検討する。

感想・レビュー・書評

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  • 大学の授業で使用。(二年次)
    「使用」とはいえ、これもあまり使われなかったテキストのひとつでお財布が悲しんでます…(笑)

    村上春樹に関する論文集。
    私はハルキストじゃないので(かと言って嫌いというわけでもないが、好きではない。よくわからない。笑)、自主的に読むかといえば……否、かな(笑)
    ただ、千田洋幸先生の論文の一部は本当に面白かった。
    『ノルウェイの森』に関する論文なのですが、なんと「新世紀エヴァンゲリオン」と絡めて書かれているのです!
    こんな視点があるとは!目からウロコでした!

    私は春樹作品は数えるほどしか読んでないので、いろいろ読んだことがある人にとっては興味深い内容なのかもしれません。研究的な視点で村上春樹を読むとどうであるのか、興味がある方は是非。

  • 私が村上春樹を読みだしたのは1989年、まさに1980年代最後の年。おもに読んでいたのは1990年代。1980年代はまだ子供だったから。

    死は生の対局としてではなく、その一部として存在している。これは村上春樹の名言だが、インド哲学と通じるものがある。

    認識ひとつで、世界は変化するものなのです。世界はたしかにここにこうして実現しており。しかし現象的レベルで見れば、世界とは無限の可能性のひとつにすぎんです。

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著者プロフィール

一九六二年生まれ、岩手県出身。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了、立教大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。東京学芸大学教授。専門は日本近現代文学、現代文化、国語教育。著書に『テクストと教育││ 「読むこと」の変革のために』(二〇〇九年、溪水社)、『ポップカルチャーの思想圏││文学との接続可能性あるいは不可能性』(二〇一三年、おうふう)、共編著に『村上春樹と一九八〇年代』(二〇〇八年、おうふう)、『村上春樹と一九九〇年代』(二〇一二年、おうふう)など。


「2015年 『日本サブカルチャーを読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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