レジデント初期研修用資料 医療とコミュニケーションについて

著者 :
  • オーム社
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レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784274068362

感想・レビュー・書評

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  • 『ER』好きということもあるが、これはかなりおもしろい。他の分野の人も方法論好きは好きだろう。

  • 重要事項を相手に説得する戦術、
    ミスを防ぐための説明の方法、謝罪についてなどが書かれている。
    また、患者さんに対する接遇をはじめとする、
    病院内での連携や交渉、訴訟への対応といった広義の
    コミュニケーションも扱っている。
    本書は,人気ブログ「レジデント初期研修用資料」より、
    コミュニケーションにまつわる記事を選び出し、
    加筆修正して書籍化したものである――アマゾンより抜粋,一部改変。

    アマゾンレビューに,
    「あまりにも現場主義すぎてコミュニケーション学の基本が
    ほとんど学べない」とある。

    コミュニケーション学の総論的なものを学びたいのであれば,
    本書はお勧めしない。
    本書に書かれているのは,極めて実践的な内容である。

    100%正しい解決策が見出すことができないと
    GOサインを出すことができない人が多い――と感じる。

    100%正しい解決策を見出すことのできる時間的余裕,
    人材的余裕があるのであれば,
    それでよいのだろう。

    しかし,現実問題として,そんなことはあり得ない。

    では,何もせずに放っておくのだろうか。
    そんなことをしていてはますます事態は悪くなるばかりである。

    小さいところから,問題を各個撃破していくしかない。

    むしろ,そうやってい小さいところから
    各個撃破していくことの方が,問題解決の一番の近道だと思う。

    本書に書かれていることは,もちろん絶対ではない。
    しかし,試してみる価値はある。

    上手くいかなければ,自分でアレンジするなり,
    違う方法を試みるだけである
    ――実際のアクションにまで落とし込むことが大切。

    100%正しい解決策を求めていては,
    動くこともできず,結果,何も変わらないのである。

  • 久しぶりの良本。お客様第一の精神本ではなく、現実に即しているのがとても良い。大好きだった著者のブログが閉鎖されて今やこれしか文章が残ってないのが残念。

  • このテーマを書籍化するのはとても難しそうですが、それをやってのけるのがmedtoolz先生。あるあるな状況、対処を独特かつ洗練された言葉で表現されるセンスに舌を巻きます。かつまだまだ思い至っていなかった点も数多く学ばせていただけました。

  • タイトルのままだが臨床医の方が書いたコミュニケーションに関する実践教育書。「コミュニケーションとは何か」を実践的に定義した上で、現場における実例を題材にした対応手法が提示される。手法の大半が経験則を基本としているが、その意図性が論理的に構成されているため、初期実践者が直面する「なぜ?」に応えてくれる。
    研修医の方に限らず、コミュニケーションを必要とする職業すべてにおけるOJTを保管する上で良質な教材となるだろう。

  • 『コミュニケーション本』の決定版。巷に溢れかえっている「質問術」「聞く技術」などのコミュニケーション本が如何に陳腐であるかが本書を読むことによってようやく理解できる。今までのコミュニケーション本は「こんな風にやってみたら上手くいきました!」みたいな目的も曖昧なただの経験論が多く、確かにその場では上手くいっただんろうが、違う人が違う場面で利用したら結果は…?という局所的な使い方しかできない内容ばかりだった。本書が違うのは「コミュニケーション」という汎用的な技術を"医療"という極めて具体的であるが、誰もが経験したことがある場面の解決手段として論じる点。主題は本題の通り、"医療"におけるコミュニケーションの傾向と対策であり、普段の生活や他分野での応用についてなど1ミリも語っていない。しかし、これを医療コミュニケーションにしか活用できないのは明らかに読者の怠慢。医療の具体的な場面の提示から、自分ならどうするだろうか、今の職場に置き換えたらどうだろうかがありありと想像させられる。
    「コミュニケーション」が手段である以上、それを語ってきた既存の本はどうしても目的が発散しがちであったが、"医療"という主題を明確にすることで、問題と解決の技法がこうも素晴らしく明らかになるとは…。
    医療従事者は当然、それ以外の社会人も必読の一冊。

  • ワタクシ全然医療関係者ではありませんが。そんな人が読んでも全然問題ないです。
    確かにコミュニケーションに関する書籍って少ない気がします。新入社員とか若い人が読むと役立ちそう。
    著者のHPは情報たっぷりで有益。おすすめ。
    ツボったキーワードは受容可能侵襲量。

  • 医療現場におけるコミュニケーションに関する内容.患者とのやりとりや現場のスタッフ間のやりとりについて,効果的に行う方法を説明している.自分は医療従事者でないが役に立つことも多い.

    付録についている「訴訟になったら」についても,普段と違うコミュニケーションを必要とされる例がたくさん示されており,興味深い.

  • 医療が題材で,患者との対応,関係など,コミュニケーションに関する話.よくあるコミュニケーションのいい面だけを書いた本ではなく,ダークサイドへの話(訴えられたらどうする?という話も)がある.自分の技術や知識を相手に売る職業についている人は,必読だと思う.かつて大学でも善意や単純な師弟関係に基づくナイーブなコミュニケーションがあったが,最近ではそれが維持できなくなってきている.その中で,相手との関係をどう維持していくか,考えていくか,という点でたくさんのヒントがあると思う.ヘタな自己啓発本よりはるかに役に立つはず.

  • 挨拶をする、目線の高さをそろえる、足の向きをそろえる、メモを取る、とかからはじまる超プラクティカルな良書。これ医者だけじゃなくて大学教員とかも読む必要があると思う。お医者もあれな方が多いので、こういうのは役に立つだろう。お友達の医者にプレゼントしようかしら。

    この種のものを書くにはおそらくある種の才能が必要なんだよな。自分自身不器用だけどそれを分析してシステム化して解決する能力。

    それにしても文章がドライでシンプルでかっこいいけど、実際にこの人が喋るとどういう感じなんかな。ビデオないかしら。

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