宇宙旅行はエレベーターで

  • オーム社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784274069185

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙エレベーターの基本が一般向けに解説してある本。個人的にはもう少し数式があっても良いかなと思ったが、宇宙エレベーターが建設できた暁に得られる利益や実現までの課題、対応すべき問題点など概観できた。因みに、自分が宇宙エレベーターという概念を知ったのはガンダム00(作中では「軌道エレベーター」)。
    ただ、論調がかなり楽観的なのが気になった。「こういう問題があるが、まぁなんとか解決できます。あ、あとこの問題も、その問題も。」と並べ立てられると、「本当か?」と疑ってしまうのが人情というもので(笑)、そうでなくても現実には難しいものがあると思う。本文で述べられているのだが、本当に20年代から30年代に運用開始まで行き着くのだろうか?
    それでも、「宇宙エレベーター」には夢がある。特に、人間にはフロンティアが必要で、地球上に見つかれなければ地球の外に求める他ない、という主張には納得。人の好奇心という点からも資本主義という点からも発展の余地というものが必要で、その為に宇宙に行くことを望むのなら現行のロケット打ち上げの5%の価格でペイロードを静止軌道上まで運べる宇宙エレベーターはとても魅力的だと思う。

  • ケーブルは1本とのことだけど5本ぐらいにして宇宙クルーザーも五角形にしてその頂点にケーブル通せばいいじゃん。
    そうすれば1本のケーブルにかかる負担も減ってメンテナンスもし易いし、より安全でしょ。

    昇降システムは磁力は除外と書いてあったけどクルーザーを直接ケーブルとの摩擦力により昇降するより摩擦力で昇降する台車をつけてその台車とクルーザーを磁力で浮上固定すればケーブルの負担がかなり軽減されるんじゃないかな。あ、動いてないから無理か。
    ケーブルにリニアモーターカーの様なガイドレール組み込めれば最高なんだけどね。

  • 宇宙エレベーターについて細かく書いてある

  • 「宇宙エレベーター」の概念は古いもので、度々、SFや科学雑誌に登場しているが、現実に作ろうとしている方の、実際的な構想を目にしたのは本書が初めてだった。「なぜ赤道上ではいけないのか」「なぜ近年実現可能性が出てきたのか」など、面白い話が多かった。現実には、本の通りとはいかないと思うが、読んで夢の広がる本であることは確か。

  • 宇宙エレベーター/軌道エレベーターを建設することで、どんなメリットがありどんな宇宙探検/開拓が始められるか、そしてどうやったら宇宙エレベーターを建設できるかのコスト/場所/技術を一般人にも分かるように詳述した本。
    ガンダム特にダブルオー(も)好きだったら読んで損はありません。
    しかし2兆円で建設できるのかぁ、オリンピックの次の国家目標にいかがだろうか?とこれを読んだ人の大半は思うんじゃないだろうか。書中では日本領海内は台風等の気象条件で宇宙エレベーターの陸上基地建設に適さないとあったけど、沖ノ鳥島近海に島の防備(中国からじゃなくて自然からの)も兼ねて建設して、沖ノ鳥島をエアポート化したらいいのではなかろうか。と適当なことを言いたくなるくらい夢の膨らむ本。

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