コンパイラ (新コンピュータサイエンス講座)

  • オーム社 (1995年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (210ページ) / ISBN・EAN: 9784274130137

感想・レビュー・書評

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  • コンパイラの機能の字句解析やら構文解析やらを学びながらコンパイラを作る。最終的にはそのコンパイラで出力した目的コードをスタックを使った仮想マシンで実行する。結構読みやすかった。

  • 古川先生に薦められて読んだ本です。薦められたのは2009年の5月で、読み終わったのが2010年の3月、気力がある時に少しずつ読みました。

    大変、分かりやすく書かれていて門外漢の私にも何とか読み進めることはできたのですが、やっぱり自分でコンパイラを作りながら本を参照するということをしないと理解は出来ないのだろうなと思います。

    ★★★

    この本の中では余談的な章に当たると思うのですが、「7. 誤りの処理」という章があります。

    コンパイラに与えられるソースコードが間違っていた時に、どうやって誤りを発見し、エラーメッセージを出すかという話題なのですが、なかなか面白かったです。

    ここでは、誤りを構文上の誤り(syntactic error)と意味上の誤り(semantic error)に分けて説明し、その後、コンパイラが誤りを認識した場所でエラーメッセージを出力すると遅いということを、
    const m = 7, n = 85
    var x, y;
    ^
    *** error *** semicolon expected

    という例で説明している(1行目のセミコロンの付け忘れをコンパイラが認識できるのはvarを読み取った時なので、何も考えずに作るとエラーメッセージを出力する位置が使用者にとって1行後になる)のですが、あぁ、なるほどと思いました。

    コンパイラのエラーメッセージ処理のみでなく、エラーログ(エラースタック)の解析時などでもそうしていたよなぁと思い出しました。

    ということで、なんとなく基本的な言葉の概念は分かったような(もしくはこの本に戻れるような)気になったのでもう少し難しい本にチャレンジしてみようなかなと思います。

  • 私がコンパイラの勉強をしたのは、Pascalでかかれたコンパイラの本でした。

    そのPascalのプログラムをCで書き直すことによって、
    C言語とコンパイラの両方を習得しよとしました。

    その際に、ドラゴン本とこの本を参考にしました。

    コンパイラの標準化には、日立の方々も活躍されているようです。

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