量子コンピュータと量子通信 (2) (量子コンピュータと量子通信 2)
- オーム社 (2005年1月19日発売)


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本 ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784274200083
作品紹介・あらすじ
量子情報理論の世界的な定本の待望の翻訳版!
研究開発が活発な量子コンピュータや量子暗号、量子通信を実現するための量子情報理論についての世界的な定本である"Quantum Computation and Quantum Information"の翻訳版、第2巻目。
量子コンピュータの仕組みからその計算アルゴリズムまで、量子コンピュータを実現するための理論と技術をわかりやすく解説している。
感想・レビュー・書評
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量子コンピュータの様々な話題を取り扱った定番の教科書で,原著が発行された2000年までに確立された基礎分野を学ぶことができる。
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Ⅱ巻は量子計算ということで、量子回路、量子Fourier変換、量子探索アルゴリズム(Groverのアルゴリズム)、量子コンピュータの物理的実現法の章立てとなっている。
各種ゲートを構成して量子回路を作り、アルゴリズムを構築し、最後は実際にどのようにして量子コンピュータを作るかを、原理別に調和振動子、光子、光共振器、イオントラップ、NMRで分け、それぞれについて装置構成、Hamiltonian、量子計算、欠点を解説している。
各原理についてかなり詳細なところまで立ち入って解説されているが、難しい。演習問題も2023/5/7時点で全ての解答はWEB上に無い。
また、付録の群論、Solovay-Kitaevの定理、整数論もなかなかハード。
量子計算理論をⅠ・Ⅱで基礎からじっくり積み上げてきているが、量子コンピュータの導入一冊目としては推奨しない。あるいは本書と並行して、同じ領域に関する他の量子コンピュータ本を相補的に読んだ方が良いと思う。 -
図書館で借りた。
1巻から間が空いてしまったが、量子コンピュータの教科書の続編。
1巻は式が沢山並んで、理論的な側面を感じたが、こちらは回路構築に関する演習問題が増えたり、量子アルゴリズムだったり、実際の物理的な実現方法などが詰まっている。
1巻で式が難しいと感じ、挫折しそうになったらこちらをパラパラ見てみると良いかもしれないと思った。 -
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA70524134