高校化学からはじめる半導体

  • オーム社 (2011年3月1日発売)
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本 ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784274209963

感想・レビュー・書評

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  • 高校化学の基礎事項から復習し、大学レベルの高度なサイエンスに踏み込んで、半導体について学ぼうという初学者向け教科書。本当の初学者よりも、(自分も含めて)一通り断片的な知識はあるがそれらが統合されて理解できていないような人が学び直すのにより良い一冊かもしれない。物質科学的な基礎事項の理解だけでなく、半導体というものが現代社会でどのように利用されるものなのかということや、理念だけでなく実際にどのように生産されているのかという工学的な説明もされていて具体的でイメージがしやすい。これ1冊をしっかり読んで自分なりに咀嚼すれば半導体の基礎的なことを理解し、かつ現実的な理解も可能だと思う。
    半導体中に電子の振る舞いを理解しようとすれば、原子の構造やそれらが集まって作る結晶などの物質構造でも、当然量子力学的な説明が必要になってくるが、その辺は基礎物理的な厳密性は犠牲にし、必要最低限の説明に留めることで分かりやすく段階的にまとめてある。各節の最初にはそこで説明されるキーワードがまとめられているので、そこで何が説明されているのか、後から振り返りやすいような工夫もされている。

  • 図書館HP→電子ブックを読む 
    Maruzen eBook Library から利用

    【リンク先】
    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000005007

  • 請求記号: 549.8||I
    資料ID: 91113549
    配架場所: 工大選書フェア

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著者プロフィール

名古屋工業大学教授 工博

「2018年 『工学系のための応用数学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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