理論がわかる電気の手づくり実験

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  • オーム社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784274211768

感想・レビュー・書評

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  • 【配置場所】工大選書フェア【請求記号】427.07||K【資料ID】91123499

  • この『手作り実験』シリーズは、基本的な編集方針自体は変わらないので、この『電気の手作り実験』にシリーズ全体を通してのレビューを載せる。他に「光と音と波」「力学」「熱と原子と分子」の四分冊で完結となる。

    この手づくり実験シリーズはでは高校物理~大学教養レベルの物理に相当する実験集となっている。
    作って「なるほどね」と感心して終わるだけの実験本なら山ほどあるのだが、「手づくり実験」シリーズが従来の実験指導本と大きく異なる点は、手づくりの実験に対して可能な限り定量測定を行って高校物理~大学教養課程物理学くらいの知識で定量的に説明していくことだ(同じシリーズの他の分野の本は私の本棚に登録している)。
    また、定量化に並ぶこのシリーズのもう一つの特徴は、基本的に家庭~学校の理科室等での機材の自作を多くのテーマで意識していることである。
    自分で作れるというのは非常に重要な点である。理科実験機材は非常に高価なものが多いので、個人で買い揃えるのは難しい。試しに理科実験機材専門のメーカー等でカタログを見てみるとよい。案外高いことがわかるだろう。手作りできるというのがいかに教育現場にとって有益か、その手づくりの結果を検証した本が出回ることがいかに教育現場にとって有益か、お分かりいただけることだろう。また家庭での自学自習に活用するのであれば、機材を製作していく体験それ自体が勉強になることだろう。

    本書を手に、多くの人たちが理系科目の中でも特に実用度が高くて、かつ修得に骨を折ると思われる物理を体験を通して学べるようになることを望む。

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著者プロフィール

1959年、京都府生まれ。東京理科大学理学部第一部物理学科教授。北九州市科学館スペースLABO館長。専門はSTEAM教育、科学教育、サイエンス・コミュニケーション。『科学のなぜ?新図鑑』『同・新事典』(受験研究社)、『名探偵コナン 実験・観察ファイル サイエンスコナン』シリーズ監修(小学館)など著書・監修書多数。NHK Eテレ「ベーシックサイエンス」や「チコちゃんに叱られる!」にも出演。

「2023年 『かがくのふしぎ100 -みのまわりのなぜ?なに?を楽しもう!-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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