ユーザビリティエンジニアリング(第2版)―ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法―

著者 :
  • オーム社
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レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784274214837

感想・レビュー・書評

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  • 読む人の立場によって色々だろうけど、数ページ読んだだけでこれは良書だ!って感じの本でした。
    UCDの概論から始まり、調査・分析、設計、評価まで幅広く書かれている。テストなどの実施例も含まれていてかなり実践的。全体を把握するには良い本。もっと細かなことが知りたくなったら各フェーズの専門書に進めばいいかも。各フェーズの中でも評価の部分のボリュームが多かった。

    以下メモ。

    -----------------------------------------------------
    [Introduction]
    ・ユーザインタフェースの設計では、”重要な経路”上の問題点を集中的に取り除くようなアプローチのほうが有効
    ・ユーザの体験を改善するためには、あくまで”重要なケース(重要な経路)”に絞ってテストすればよい
    ・ユーザインタフェースは一見すると”1枚の絵”なので、ちょっとセンスのいい人に頼めば、サラサラと書き上げてもらえると誤解されがちです。しかし、本来は、そこにはすべての要素(ユーザニーズやビジネスゴール、技術要件など)が凝縮されています

    [Part1.調査・分析]
    ・「師匠と弟子」ではインタビューアを弟子、ユーザを師匠と見立てて、師匠の体験を弟子に”継承”します
     1.インタビューアはユーザに”弟子入り”する。
     2.ユーザは仕事を見せながら説明する。
     3.インタビューアは、不明な点があればその場でどんどん質問する。
     4.一通り話を聞いたら、インタビューアは理解した内容をユーザに話して、間違っていないかどうかチェックしてもらう。

    ・話の糸口をつかむための定番パターン
     体験の有無>体験の頻度>直近の体験

    [Part2.設計]
    ・ペルソナの元となるユーザの中で、最もそのパターンを代表していると思われる特定のユーザを選びます。これを『ベースユーザ』といいます。このベースユーザを基準として、同じグループの他のユーザの情報を合成したり、多少加工したりすれば、比較的簡単にペルソナを”創作”できる

    ・プライマリーペルソナの要求を完全に満たすことを目的にプロジェクトを進めます
    ・プライマリーペルソナの要求を完全に満たすとは、プライマリーペルソナの要求だけを満たすという意味ではありません。要求が対立する場合には、プライマリーペルソナを優先するという意味です。
    ・誰の話に一番興味を感じるでしょうか?誰が一番困っているでしょうか?誰が一番魅力的でしょうか?誰のためにデザインしたいでしょうか?
    ・ペルソナとは「ユーザをパターン化して、それを擬人化して、優先順位を付けた」ものです。この3要素の中で本当にデータを必要とするのは「パターン化」だけです。
    ・誤用・悪用には気をつけてください。特に、偽物で要件開発(要件定義)してはいけません。「○○したい」というペルソナの要求は、実際にはペルソナを作った人/チームの要求だからです。

    ・シナリオに基づく設計
     ・課題シナリオ
     ・作業シナリオ
     ・情報シナリオ
     ・対話シナリオ

    ・Tプロトタイプ…ある程度の幅と深さを持ったプロトタイプ

    [Part3.評価]
    ・10ヒューリスティックス
     ・システム状態の視認性
     ・システムと実世界の調和
     ・ユーザコントロールと自由度
     ・一貫性と標準化
     ・エラーの防止
     ・記憶しなくても、見ればわかるように
     ・柔軟性と効率性
     ・美的で最小限のデザイン
     ・ユーザによるエラー認識、診断、回復をサポートする
     ・ヘルプとマニュアル

    ・認知的ウォークスルー
     ・そもそもユーザは”何を”すべきかわかっているのだろうか?
     ・ユーザはインタフェースを探索して”やり方”に気づくだろうか?
     ・ユーザは目的と正しい操作方法を”関連付け”られるだろうか?
     ・システムの”フィードバック”から、ユーザは操作が順調に進んでいることがわかるだろうか?

    ・問題点は”ユーザの視点”で記述します

    ・既存製品は微妙なバランス(つまり妥協)の上に成り立っています。現在の設計に至る”社内政治”を十分に理解しないまま、テスト結果だけを掲げてチームミーティングに乗り込んでも、それは作り手から見れば混乱をもたらす邪魔者にすぎません。
    ・テストを実施する前に、まず、作り手と評価者の間に十分な信頼関係を構築すべきなのです

    ・1.まずユーザを”調査”して真のニーズを把握したうえで、2.そのニーズを満たすような製品を設計して、3.その製品を”評価”して改善する、のです

  • ユーザビリティテストの基礎として。
    見学者への注意事項に1ページだけ見せることもある

  • 欲しいことが痒いとこまで書いてある。

    良書!

  • 調査から設計、手法が書かれている。UXデザインをはじめる本よりも詳しさがあると思う。しかし読むモチベーションが湧かずあまりすぐに読むことができなかった。
    私は概念的、抽象的なものを受け入れる頭がまだないので、具体的なもの、フレームワーク的なものを一旦受け入れてから概念的なものを学んだ方がいい気がする。
    またしばらくしたら読み返したい。

  • 表紙は難しそうなイメージを持つが内容はとてもわかりやすく書いてある。
    ユーザビリティテストの際はよくお世話になった。

  • うちもなんとかしなくては。。と思う。

  • 従来のウォーターフォールでは解決できない新しいもの作りのやり方が学べる。

    自分にとっては新しく知ったことは少なかったかなと。


    物分かり良くなるな。自分と同じようにやっているんだろうと思ってわかったつもりになってしまう。


    10ヒューリスティック
    システム状態の視認性
    システムと実世界の調和
    ユーザーコントロールと自由度
    一貫性と標準化
    エラーの防止
    見ればわかるように
    上級者向けの柔軟性と効率性
    美的で最小のデザイン
    ユーザーによるエラー認識、診断、回復
    ヘルプ

  • ユーザーインタビューの勉強のために読んでました。
    ユーザーの声聞くべからず。
    ユーザーの体験を聞かないといけないんですね。このあたりについての説明がとっても納得できました。
    さっそく実践してます。
    分析の章がもうちょっと充実してると嬉しかったかも。

  • ユーザーテストする際には、この本をベースに
    進めたい。
    再読する

  • 通っている大学院の教科書指定本。
    色々とつまみ読みしていた為にやっと一周読み切ることが出来た。。
    本書はユーザー中心設計の概念を初めとして、ユーザーインタビュー、ユーザーテスト等の実務を具体的かつ丁寧に開設した一冊である。
    自分の場合は大学院のワークショップの復習というタイミングで読んだので、すんなりと頭に入って来た。全くの初学者が読むとどのように感じるかはちょっと謎である。
    とは言えこの手の実務が詳細に解説されている本はあまり数多く無いので、まずは本書を手にとって著者のワークショップに参加したり、自分で取り敢えずやってみて経験値を積み、新たな方法論に巡りあっていくのが良いのだと思う。
    実際にワークショップでやってみると感じるが、ユーザーテストやインタビューは本で読んでいてもあまり意味が無くて、やってみないとそのエッセンスを理解することは出来ない。また、一度二度やった程度では多くの人がスムーズに行えないと思われる。

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著者プロフィール

樽本徹也(利用品質ラボ代表.UXリサーチャー/ユーザビリティエンジニア)

「2019年 『人間中心設計における評価』 で使われていた紹介文から引用しています。」

樽本徹也の作品

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