浅田孝 つくらない建築家、日本初の都市プランナー

  • オーム社 (2014年4月25日発売)
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本 ・本 (266ページ) / ISBN・EAN: 9784274215384

作品紹介・あらすじ

日本はいま、新たな国土・都市計画のコンセプトを必要としている。彼は、21世紀=「都市の時代」を先取りしていた――。膨れ上がる人口、郊外化する地方、足りなくなる土地、パンクする交通…。戦後日本の「爆発的に成長する都市」において実践された、都市を有機的・動態学的に捉える方法論とは――。 浅田孝は、南極昭和基地を設計し、横浜市の都市計画の骨格をつくり、世界デザイン会議や大阪万博、沖縄海洋博をプロデュース、さらには四国に橋(瀬戸大橋)をかける提案をした人物として知られています。本書では、分野の垣根を超えた多岐にわたる浅田の仕事をそれぞれ評価軸を設定した章で構成し、多視点的に描き出しています。 かつてないほど人口が膨れ上がった戦後の日本において、「都市とはどうあるべきか」に真正面から立ち向かった浅田孝の姿は、人口減少、縮小時代といわれている今の日本にとっても大きな示唆を与えるものとなるでしょう。直筆のスケッチや浅田が大事にしていたアルバム等の貴重資料を多数収録、付録には環境開発センターOB/OGによる寄稿集を掲載しています。

感想・レビュー・書評

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  • テーマとしての選択と、時代感としても人物の残した業績が素晴らしい。
    大半の方には参考にならないかもしれないが、浅田孝という人物は世のリサーチャー、デザイナー、シンクタンク、などといったビジネスと学術の間のような職能の方には大いに参考になると思う。
    都市論を語る上での現在の土台は全て浅田孝によって考え尽くされている。無いのは情報化が進んでグローバリズムとなっている部分だが、それに対しても強度のある地方への考え方があるし、スケーラビリティや組織論として時代を押し上げていく思考は必ず引き継いでいくべきものであると思う。

  • 180616 中央図書館

  • 【配置場所】工大選書フェア【請求記号】518.8||S【資料ID】91141709

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