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本 ・本 (212ページ) / ISBN・EAN: 9784274224102
作品紹介・あらすじ
来る量子コンピュータ時代の暗号を徹底解説!
暗号技術は、われわれの生活のさまざまな場面で利用されており、情報化社会の安全基盤として重要性を増しています。たとえば、暗号技術がなければネットショッピングも安心してできませんし、ブロックチェーンを用いた仮想通貨も生まれることはありませんでした。
ですが、現在これらのサービスに用いられている暗号技術は従来型のコンピュータによる計算を前提として開発されています。そのため、近年注目されている量子コンピュータによる異なったアルゴリズムで計算を行うと、現在の暗号は高速に解かれてしまうのではないか、という懸念があります。具体的には、素因数分解を前提としたRSA暗号などは危殆化する状況にあります。
本書は、量子コンピュータが暗号技術に与える影響について多角的な切り口から考察し、読者に、来る量子コンピュータ時代における暗号技術の基礎知識を提供します。読者は、量子コンピュータが与える情報化社会へのインパクトを知るとともに、自身のかかわる情報セキュリティにおいて、今後知っておくべき、対策する必要がある必須の情報を得ることができます。
情報セキュリティに携わる技術者・エキスパートのみならず、暗号や量子コンピュータに興味をもつ一般の方にも向けて、やさしくていねいに解説しています。
感想・レビュー・書評
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耐量子計算機暗号の標準化活動に興味を持って本書を読みましたが、図表が多くて参考になりました
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大変分かりやすくてよい
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公開鍵暗号、共通鍵暗号、RSA暗号など、現在使われている暗号に関しての平易な説明をはじめとして、それらの暗号を量子コンピュータを利用するとどのように計算することができるのかを分かりやすく書いてあった。
また、国際的な暗号に関する取り組み等も、体験ベースで書かれており、非常に参考になった。
欲を言えば、量子コンピュータでは、暗号の周期性を利用することで、計算速度が飛躍的に速くなるというところの詳しいメカニズムも気になったが、おそらくそこまでいくと入門ではなくなるのだろう。
暗号を勉強する上では、最初に読むと良いと言えるくらいの良書!何回も読み込んで、しっかり理解したい。
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★学生選書ツアー2019選書図書★
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https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/227382 -
請求記号 007.1/Ta 29
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