元素に名前をつけるなら

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  • オーム社 (2022年10月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (276ページ) / ISBN・EAN: 9784274229091

作品紹介・あらすじ

元素名の語源や由来、名前にまつわるエピソードが満載!
元素の名前は、その性質や来歴だけでなく、命名者の考えや個性、ときには忘れられた歴史の物事さえも明らかにします。
本書では118元素を、IUPAC(国際純正・応用化学連合)によって定められた5つの命名グループと、古くから知られる元素のグループとに6分類し、個々の元素について、その名前の語源や由来、名前にまつわるエピソードなどを紹介します。化学的な性質を追うだけでは決して知ることのできない元素の魅力が詰まった一冊です。

感想・レビュー・書評

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  •  元素が「は~い! ボクの名前は〇〇でーす!」w
    と名乗ることはないでしょうから、元素くん・元素ちゃんの名前は人間の誰かが付けたのでしょうけど、あまりにも当たり前に名前を習ってきたので、「元素に名前をつけるなら」なんて考えたことはありませんでした。

     ですが、本書の「はじめに」で紹介されているように、元素が新しく発見されたという発表があると「命名」の問題が浮上します。
     例えば、2016年11月には113番目の元素が「ニホニウム」と名付けられましたし、115番は「モスコビウム」・117番は「テネシン」・118番は「オガネソン」と名付けられたそうです。
     それぞれ研究所の場所や科学者の名前などを記念して名付けられたそうですが、元素が発見されて、その名前の発表を知るというのは、なかなかない機会ではないでしょうか。

     この本では、全118の元素の名前の由来が5つに分類して説明されています。中には由来がわからない元素もあるそうで、それもひとつの章立てをして説明されています。
     中学・高校などで元素の名前や元素記号は覚え(させられ)ましたが、名前の由来を本で読めるとは思っていませんでした。本書では名前の由来にとどまらず、各元素の基本情報も記載されていますので、化学の勉強の本としても活用できそうです。

     あまり関心がなかった元素ですが、名前の由来を知ると何となく親しみがわいてきます♡

    《章立て》
    第1章 古くから知られていて命名者がわからない元素
    第2章 神話の概念や人物(天体を含む)から命名された元素
    第3章 鉱物や類似の性質から命名された元素
    第4章 場所や地理的領域から命名された元素
    第5章 元素の性質から命名された元素
    第6章 科学者から命名された元素

    《詳細目次》
    はじめに
    第1章 古くから知られていて命名者がわからない元素
     Au 金
     Ag 銀
     Cu 銅
     Fe 鉄
     Pb 鉛
     Sn スズ
     Hg 水銀
     C 炭素
     S 硫黄
     Sb アンチモン
     As ヒ素
     Zn 亜鉛
     Bi ビスマス
     Pt 白金
    第2章 神話の概念や人物(天体を含む)から命名された元素
     U ウラン
     Ti チタン
     Te テルル
     Ta タンタル
     Nb ニオブ
     Ce セリウム
     Pd パラジウム
     Ir イリジウム
     Se セレン
     Th トリウム
     V バナジウム
     He ヘリウム
     Np ネプツニウム
     Pu プルトニウム
     Pm プロメチウム
    第3章 鉱物や類似の性質から命名された元素
     Co コバルト
     Ni ニッケル
     Mn マンガン
     Mo モリブデン
     W タングステン
     Zr ジルコニウム
     Be ベリリウム
     K カリウム
     Na ナトリウム
     Ca カルシウム
     Ba バリウム
     Mg マグネシウム
     B ホウ素
     Li リチウム
     Cd カドミウム
     Si ケイ素
     Al アルミニウム
     Sm サマリウム
     F フッ素
     Rn ラドン
     Pa プロトアクチニウム
    第4章 場所や地理的領域から命名された元素
     Y イットリウム
     Tb テルビウム
     Er エルビウム
     Yb イッテルビウム
     Sr ストロンチウム
     Ru ルテニウム
     Ga ガリウム
     Ho ホルミウム
     Tm ツリウム
     Sc スカンジウム
     Ge ゲルマニウム
     Eu ユウロピウム
     Po ポロニウム
     Lu ルテチウム
     Hf ハフニウム
     Re レニウム
     Fr フランシウム
     Am アメリシウム
     Bk バークリウム
     Cf カリホルニウム
     Db ドブニウム
     Mc モスコビウム
     Ds ダームスタチウム
     Hs ハッシウム
     Fl フレロビウム
     Lv リバモリウム
     Nh ニホニウム
     Ts テネシン
    第5章 元素の性質から命名された元素
     P リン
     O 酸素
     H 水素
     N 窒素
     Cl 塩素
     Cr クロム
     Rh ロジウム
     Os オスミウム
     I ヨウ素
     Br 臭素
     La ランタン
     Cs セシウム
     Rb ルビジウム
     Tl タリウム
     In インジウム
     Pr プラセオジム
     Nd ネオジム
     Dy ジスプロシウム
     Ar アルゴン
     Kr クリプトン
     Ne ネオン
     Xe キセノン
     Ra ラジウム
     Ac アクチニウム
     Tc テクネチウム
     At アスタチン
    第6章 科学者から命名された元素
     Gd ガドリニウム
     Cm キュリウム
     Es アインスタイニウム
     Fm フェルミウム
     Md メンデレビウム
     No ノーベリウム
     Lr ローレンシウム
     Rf ラザホージウム
     Sg シーボーギウム
     Bh ボーリウム
     Mt マイトネリウム
     Rg レントゲニウム
     Cn コペルニシウム
     Og オガネソン
    Column
    ・元素について
    ・原子と分子について
    ・日本語の元素名
    ・元素の名を持つ顔料
    ・電子・陽子・中性子の語源
    索引
    参考文献 

  • 化学の点数が悪かったので買いました。
    もう本当に良い。雰囲気が良い。なんですかこのふつくしいタイトルわ。こんなん化学の点数上がるにきまってるじゃないですか。読んでみたらやはりあたりで、最初の惑星のところから引き込まれました。化学式書いてる時もこの由来がよぎって、化学という科目の色が変わります。

  • 元素名決定の経緯や、元素の性質、ちょっとした化学史も学べました。
    周期律表は元素の性質と用途等を示したお洒落なイラストです。
    (元素番号と日本語名を付けてもらえると見やすそうですけど、お洒落ではなく、スペースの問題で難しいか…化学同人『元素生活』は見開き3倍位の紙が折り畳んで付いてた)

    元素に名前つける話は、ニホニウムを始め、最近の4つです。本のタイトルと中身は思ったのとちょっと違いました。(そりゃそうよね。とっくに名前がついてるもの…)

    今回は知人から紹介受けて、まずは図書館で借りましたが、手元に置いておきたい本です。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/779265

    「水平リーベぼくのふね…」で覚えた元素記号。
    その元素の名前は、神話や鉱物、地理的領域から命名されていた!
    難しく感じていた元素が、少し身近に感じられる1冊です。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/779265

    「水平リーベぼくのふね…」で覚えた元素記号。
    その元素の名前は神話や鉱物、地理的領域から命名されたって知ってました?
    難しく感じる元素が、少し身近に感じられる1冊。

  • 【電子ブックへのリンク先】
    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000136444
    学外からのアクセス方法は
    https://www.lib.muroran-it.ac.jp/searches/searches_eb.html#mel
    を参照してください。

  • ふむ

  • 請求記号 431.11/E 28

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著者プロフィール

1973年福岡市生まれ。九州大学理学部化学科卒業。
京都大学大学院理学研究科化学専攻博士後期課程修了。
京都大学博士(理学)。
現在、民間企業研究所勤務。専門は物理化学。


「2017年 『元素の名前辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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