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本 ・本 (152ページ) / ISBN・EAN: 9784275010926
作品紹介・あらすじ
『朝日新聞』の誤報で日本軍「慰安婦」問題がねつ造されたの? 日本軍「慰安婦」は「公娼」だったの? 軍慰安所はどこの国にもあったの?23の問いについて、根拠を示しながら、明確に、わかりやすく解説します。「慰安婦」問題webサイトから生まれた決定版。歴史のねつ造にノー。緊急出版。
感想・レビュー・書評
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この本はいわゆる「慰安婦」について、全部で23の質問に答えるといった体裁の本だった。ついこの間出たばかりの本なので、この夏に朝日新聞が吉田証言について誤報、謝罪したことまで触れている(Q13日本軍「慰安婦」問題は「朝日新聞」のねつ造?、Q14「朝日新聞」の誤報で「慰安婦」問題がねつ造されたの?、Q18吉田清治「済州島での連行」証言を報じたのは「朝日」だけ?)。
まぁここだけ読んでも「朝日」を叩いている保守系マスコミはいかにいい加減なことを言ってるかが分かるが(実際、産経新聞だって吉田証言を取り上げた連載を1993年にしているらしい)、わたし、この本読んでて「なーんでこんなくだらん反論に大真面目で反論しなきゃならないんだろうなあ」と思ってなんか悲しかったよ。でもこれってこの問題だけではなく、いわゆる「在日特権」への反論とか嫌韓への反論とかそういうのも全く同じなんだよね。本当にここまで誰にでも分かるように丁寧に反論することの苦労を考えると頭が下がります。
しかし、日本政府はこれだけ国連から勧告を受けながら(去年も今年もこの件で国連から勧告を受けている)、元慰安婦の人がこの世からいなくなるのを待ってるような気がするんだよな~。そして物事をうやむやにして、当事者がいなくなったら「慰安婦?そんなものはありませんでした。あれはねつ造です」で終わらせそうで、ホント歯がゆい。このことは日本政府は外国人を蔑視すると同時に女性も蔑視していることをよく表してると思うんだよな。こういうことに全部蓋をした上で言ってる「日本人の誇り」って一体なんなんだろ?
最後に書いてある一文が印象に残りました。
「第二次世界大戦時の日本軍やナチス・ドイツ、さらにベトナム戦争の米軍の事例から言えることは、いずれも侵略者だったことです。侵略者から郷土を守る防衛のためのたたかいであれば、慰安所などなくても、郷土の人々を守ろうと将兵たちの士気が高く、かつモラルも高い軍隊だったでしょう。何のために戦争をやっているのか、なぜ郷里を遠く離れて外国で戦争をやらねばならないのか、つまり戦争をする理由がわからないからこそ、士気や軍紀が乱れてくるのです。」詳細をみるコメント0件をすべて表示
著者プロフィール
日本軍「慰安婦」問題webサイト制作委員会の作品





