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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784276101616
作品紹介・あらすじ
シェンカー理論は楽曲の分析、とりわけ調性音楽の分析方法として、1960年代から英語圏を中心に、世界的に広く普及している。特にアメリカでは、「シェンカー」と明記されていなくても、楽曲分析はほとんどすべてがシェンカー理論によっていると言われる。シェンカー分析は、楽曲をそのもっとも原初的な構造(ウアザッツ)からの展開として捉えるもので、実際の分析においては、現実の楽譜(前景)から複数の中景を経て、もっとも基本的な後景へと還元していく。本書は訳者からの強い推薦を受けて刊行するもので、2011年の原書第三版にもとづく訳出である。全体は2部に分かれ、第1部では、旋律、和声、対位法の側面からシェンカー分析の基本を説明し、第2部は主要な形式別に実作を分析する。各章末には分析課題が付される。巻末付録としてシェンカー分析特有の記号や記譜法がわかりやすくまとめられるほか、用語解説や参考文献、日本語版オリジナルの事項索引などが付く。訳者の労を多とした原著者からの、日本語版への序文も寄せられた。
<br/>19世紀末から20世紀初頭に掛けて活躍した、指揮者、作曲家、音楽理論家、ハインリッヒ・シェンカーの業績を1930年代から40年代に掛けて、アメリカに初めて紹介したのは、彼の弟子、フェーリクス・ザルツァー、オスヴァルト・ヨーナス、ハンス・ヴァイセである。そののち、ザルツァーの弟子、カール・シャハターがアメリカにおけるシェンカー分析の分野で、指導的な存在となった。本書の原著者2人は、このシャハターの弟子にあたる。
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感想・レビュー・書評
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オーストリアの音楽学者ハインリヒ・シェンカーが提唱した音楽理論についての,具体例を通した解説本。
もくじ
第1部 基本原理
第1章 序論
第2章 旋律と対位法
第3章 バス・ラインと和声構造
第4章 線的技法
第5章 調的構造
第6章 旋律延長の技法
第7章 基本構造の基礎的な労作
第2部 分析の応用
シェンカー理論の形式観
第8章 1部分形式
第9章 2部分形式
第10章 3部分形式とロンド
第11章 ソナタ原理
第12章 慣用的な調的パターンと手法 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784276101616
著者プロフィール
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