世界史 × 音楽史 知っておきたい! 近代ヨーロッパ史とクラシック音楽

  • 音楽之友社 (2025年2月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784276110229

作品紹介・あらすじ

あの名曲の背景には、こんな「ヒミツ」があった! ヨーロッパの歴史とは切っても切れない密接な関係を持っているのがクラシック音楽。青山学院大学教授である音楽学者・音楽評論家で歴史にも造詣の深い著者が、知れば知るほどクラシック音楽をもっと愉しめる世界史の知識を親しみやすく綴る。急激に進化・変化を遂げる古典派の時代から20世紀半ばにかけてのクラシック音楽と、同時期のヨーロッパにおける政治や社会・思想の歴史との関係を解きほぐすことで、名曲のほんとうの意味が明かされる。巻末の年表では、音楽史、世界史を対比させるとともに、日本史も併記して時代の姿を立体的に描き出す。《魔笛》の謎を解く鍵は「啓蒙思想」? 《冬の旅》は「自由主義」への渇望? 《スラヴ舞曲》は民族融和策から生まれた? ヴェルディは統一イタリアの英雄? ワーグナーが加担した革命とは?――そして、その頃日本では……

感想・レビュー・書評

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  • 近代ヨーロッパ史とクラシック音楽の関係

    - 音楽と歴史の交差点:
    - 近代ヨーロッパの歴史は、社会的、政治的な変革が音楽の発展に多大な影響を与えた。
    - 音楽は思想や文化を反映し、時代の精神を体現する手段として機能。

    - 啓蒙主義と音楽:
    - 啓蒙主義は、個人の理性や自由を重視し、音楽においても新しい表現のスタイルを促進。
    - 作曲家たちは社会を批判する作品を創作し、音楽の役割が変化。

    モーツァルトの影響

    - オペラ《魔笛》の意義:
    - モーツァルトの《魔笛》は、フリーメイソンの思想が反映されているとされ、社会的テーマを取り入れた。
    - 登場人物の歌やストーリーは、聴衆に強い印象を与え、音楽の新しい可能性を示した。

    - ピアノ協奏曲第23番:
    - モーツァルトの作品の中でも特に人気があり、彼の独自の音楽スタイルが表現された。
    - ピアノ協奏曲は、当時新しい試みとして定期演奏会が行われ、モーツァルトの名声を高めた。

    ベートーヴェンの時代

    - 音楽活動の自由:
    - ベートーヴェンは、比較的自由な環境で音楽活動を行い、独自のスタイルを確立。
    - 彼の作品は、ナポレオンの影響を受けた政治的背景を反映し、社会変革の象徴となる。

    - 《フィデリオ》の意義:
    - ベートーヴェン唯一のオペラで、自由や希望をテーマにした作品。
    - 政治的な圧力の中でも個人の意志を貫く姿勢が表現されている。

    音楽と社会の変化

    - フランス革命の影響:
    - 音楽は、貴族社会から市民社会への移行とともに、社会的なメッセージを発信するツールとして重要視される。
    - 音楽家たちは、革命の精神を反映した作品を作り出し、社会問題を提起。

    - オーストリア・ハンガリー帝国の音楽教育:
    - リストは、ハンガリーの音楽教育に尽力し、民族音楽を重視。
    - 彼の活動は、音楽教育の発展に寄与し、地域の文化を強化した。

    音楽界の変革

    - 19世紀後半の音楽シーン:
    - ドビュッシーやラヴェルの登場により、音楽の表現が多様化。
    - 新しい音楽スタイルが生まれ、従来の形式に挑戦する作品が増加。

    - フランス国民音楽協会の設立:
    - フランスの音楽界がドイツの影響を受けつつも、独自の文化を形成しようとする動きが展開された。

    結論

    - 音楽と歴史の相互作用:
    - 音楽は、時代の変化や社会問題を反映し、文化の重要な一部として機能している。
    - 近代ヨーロッパの音楽は、歴史的背景を理解するための鍵であり、音楽と社会の関係を探ることは重要である。

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著者プロフィール

音楽学者、音楽評論家。1973年生まれ。青山学院大学教授。日本リヒャルト・シュトラウス協会常務理事・事務局長。著書に『もっときわめる! 1曲1冊シリーズ3 ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》』(音楽之友社)、『オペラ対訳×分析ハンドブック シュトラウス/楽劇 サロメ』『同 シュトラウス/楽劇 エレクトラ』『同 シュトラウス/楽劇 ばらの騎士』『リヒャルト・シュトラウス自画像としてのオペラ』(以上アルテスパブリッシング)、『帝国のオペラ』(河出書房新社)など。『レコード芸術』など各種音楽媒体での評論活動のほか、NHKラジオへの出演、演奏会曲目解説・CDライナーノーツの執筆、オペラ公演・映像の字幕・対訳などを多数手がける。

「2025年 『世界史 × 音楽史 知っておきたい! 近代ヨーロッパ史とクラシック音楽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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