ムーサの贈り物 絵画・詩・音楽の出会うところ フランス・スペイン・オランダ・ベルギー編

著者 :
  • 音楽之友社
4.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 11
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784276210868

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • フランス・スペイン・オランダ・ベルギーの巨匠たちを紹介。

    本に載せれるのは絵画や詩だが、これらは音楽とは切って離せない関係にある。
    サロンに教養人たちが入り混じるように、ある芸術家の章でもその友人にスポットが当てられたりとあまり型にはまっていない語り口がいい。特にフランス編にはその傾向が強い。作品そのものの解説より、当時の時代背景や人間関係に焦点を当てたところが。

    移り変わって、オランダやベルギーは正統派ともいえる解説だ。
    作品の内容に踏み込んで解釈を述べている。

    この違いはフランスが人の入り混じる場であり、オランダ・ベルギーは芸術家同士の交流する場(サロンなど)が少なかったせいもあるのだろう。

    ちなみに、スペインはたまに、ポン、と突出した芸術家を輩出するらしい。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1936年和歌山県生まれ。東京大学大学院修士卒。中央大学名誉教授。芸術全般を対象とする形象研究。著書に『フェルメール―窓からの光』(講談社)、『音楽の悪魔』『ムーサの贈り物』(音楽之友社)、『シューベルト』『気球の夢―空のユートピア』(朝日新聞社)、など。

「2023年 『もっときわめる! 1曲1冊シリーズ④ シューベルト:《冬の旅》』 で使われていた紹介文から引用しています。」

喜多尾道冬の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×