音大進学・就職塾 茂木大輔 著

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  • 音楽之友社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784276211988

感想・レビュー・書評

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  •  とても面白かった。音大受験準備、音大での学び方、卒業後の進路、プロになるにはなど、コミカルかつ実践的に書かれている。
     よい演奏をするには、どんな環境でもあらゆる強弱・音色を操れるよう楽器に習熟するほか、なるべくたくさんの曲の譜読みと聴き込み、専攻楽器に関わらず交響曲のピアノでのスコアリーディング、音楽文献の読み込み、音楽以外の芸術にたくさん触れ、英独伊仏語を学び、曲が生まれた背景となる歴史や文化を学ぶ…。分かる! 分かるんだけど、どこから手をつけてよいのか。1日24時間ではとても足りない!

  • おもしろい!
    経験に基づいた語り口の明快さ、
    身も蓋もないシビアな話も
    おもしろく読めてしまう。
    この手の業界に興味がある人なら
    すでに知っている能書きと分析ばかりの本より100倍マシ。
    微妙な?ラインの迷える学生にはとても参考になるのでは?
    ただ、いわゆる音楽エリート街道を進む人には
    この本は不要だろう。

  • タイトルも表紙も全くと言っていいほどキャッチーではない。N響茂木さんでなければこんな本を出せないのではという誂えである。
    しかしというか流石茂木さんというべきか、音大関係者でなくとも色々な意味で参考になった。特にトラブルシューティング的な部分は秀逸である。まさに掘り出し物の一冊だった。音大関係者の役に立つかはわからないですが。

  • うーん。
    誰が読むのでしょう、これ。音大に進もうと思っている人間には既知の知識が多く、ここに載っている情報が真新しく感じるひとは、クラシックというところに限定すると、既に「遅い」のではないのかと。
    これを読んだ頃、私は海外で音楽を勉強していたので、日本の音楽事情はどうなのだろうと手にしたのですが、あんまり役に立ちませんでした。
    個人的な感じ方ですが、著者の書き方も私は受け付けられませんでした。音楽を仕事にしたいと本気で思っている人間を「アンタ」呼ばわりするのは、どうも……。フレンドリーな雰囲気のためなのだろうと頭では理解できるのですけれども。

  • 音大に進学するにはどのような準備が必要か,また,そもそも音大に志願する目的は?音楽関係の仕事に就きたいためか?
    音大に行ったからといって自動的に交響楽団とかに入れるわけではなく,非常に狭い門であることなど,現実を教えてくれる。給料の話とかも。

  • 音楽家を目指す人にとって、とても参考になる本。
    クラシックベースに書かれていますが、ジャンルはあまり関係ないかもと思います。
    音楽家(仕事仲間)同士の関わり方や、演奏時のトラブルシューティングなどほんとうに参考になります。

    ちなみにギャグなどもほんとにおもしろいです。一番笑ったのは「アルトスラックス」爆笑。

  • 弦楽器、ピアノの受験者向けではない。
    中高で吹奏楽部で、音大行きたい!と思った人用のお話。実際、著者もそうみたいだし。

    でも、就職の話は、弦楽器でも少し参考になるのかな。

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著者プロフィール

シュトゥットガルト・ フィルを経て、1990年から2019年までNHK交響楽団首席オーボエ奏者を務め、世界的指揮者と共演を重ねた。1996年から指揮活動に入り、解説コンサートや「のだめ音楽会」などを全国展開。群響、仙台フィル、東フィル、名フィル、九響など全国の団体を指揮。50歳にして東京音大の指揮科に再入学。現在同学助教。指揮を故・岩城宏之、外山雄三、広上淳一の各氏に師事。『オーケストラ楽器別人間学』など多数の著書がある。

「2020年 『交響録 N響で出会った名指揮者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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