シベリウス―写真でたどる生涯

  • 音楽之友社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784276226111

作品紹介・あらすじ

7つの交響曲や『フィンランディア』をはじめとする多くの管弦楽曲などで親しまれているフィンランドが生んだ世界的大作曲家シベリウス。本書はシベリウス研究の第一人者による最新の研究成果を盛り込んだ評伝である。豊富な写真とともに、シベリウスの波瀾に富んだ生涯が簡潔にまとめられており、読みやすくビジュアル。訳者による詳細な注や作品リストも便利で、シベリウスが残した名作の数々を愛する人々にとって、座右の書となろう。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルの通り写真・図版が豊富で、しかも基本的に1見開きに1話題という構成がなかなか読みやすくてチャーミングな本。(奥さんめっちゃかわいいし)

    訳者は前に読んだ本の著者で、監修者はいつぞやKitaraで聴いた舘野泉氏(脳出血でたおれる前)である。

    大変な上がり症だったとか、歌曲におけるスウェーデン語とフィン語の問題など、前の本には出ていなかったトピックもありつつ、チャーミングな構成ゆえもうちょっと掘り下げて欲しい部分もある。オンガクはディテールに宿るのよ…。

    さて、肝心な「謎」(晩年に筆を折った理由)についてだが、ズバリ「謎の年月」というページを割いておおむね納得できることが書いてあった。

    第4や第7という深く内面に根ざした曲を書き上げた後では、新しい曲が完成できなかったということのようである。

    今でもそうだと思うが、音楽家(ミュージシャン)が常に新しいもの・境地を求めて戦う相手は、まずはプレッシャーなのだろう。それはもちろん、「大衆からの」ではなくて「自身の芸術的良心からの」プレッシャーである。

  • 4月のN響定期コンサートで、ヤルヴィ指揮のシベリウスの2番を聞きました。
    ⇒ URLはこちら https://blog.goo.ne.jp/pasobo-arekore2005/e/c08eeebc45e3ad201455a259f70b842f
     『2014/4/19 「4月N響定期、ヤルヴィ得意の北欧音楽」』 〜 Myブログ「パそぼのあれこれフリーク:Part2」

    素晴らしい演奏 ♪
    どうしてこんな曲を作れるのかしら?
    シベリウスってどんな人。 フィンランドってどんなところ?

    本書は、見開き2ページに簡明な文書、的確な注、豊富な写真でシベリウスの生涯がで綴られています。
    ちょっと著者の独断も入っているかもしれませんが・・・。

    翻訳が作曲家:菅野浩和、監修にはヘルシンキ在住のピアニスト:舘野泉。
    原著にはないこだわりも追加され、巻末の作品リストなども貴重な資料です。

    これで更に、シベリウスの音楽を楽しむことができそうです。
    2014/05/04 ⇒ URLはこちら https://blog.goo.ne.jp/pasobo-arekore2005/e/5fa0335423f20f2f4db69e71c3918c12
     『TVでN響定期尾高のシベリウス』 〜 Myブログ「パそぼのあれこれフリーク:Part2」

    ⇒ URLはこちら https://blog.goo.ne.jp/pasobo-arekore2005/e/c08eeebc45e3ad201455a259f70b842f
     『4月N響定期、ヤルヴィ得意の北欧音楽』 〜 Myブログ「パそぼのあれこれフリーク:Part2」

    フィンランドの作曲家 シベリウス Sibelius,Jean 
    『カレワラ』(『カレヴァラ』) (Kalevala) はフィンランドの民族叙事詩。 

    2014/04/19  予約 4/23 借りる。4/30 読み始める。5/4 読み終わる。

    内容と著者は

    内容 :
    7つの交響曲や「フィンランディア」をはじめとする多くの管弦楽曲などで親しまれているフィンランドの作曲家シベリウスの評伝。
    最新の研究成果と豊富な写真を盛り込み、シベリウスの波瀾に富んだ生涯を簡潔にまとめる。

    著者 : マッティ フットゥネン
    フィンランド生まれ。ヘルシンキのフィンランド国立音楽院シベリウス・アカデミーの教授。
    音楽学者。シベリウス研究の権威として知られる。

    訳者 : 菅野浩和 

    監修 : 舘野泉 

  • 友人から借りました。

    シベリウスがどういう人生を歩み、どんな時代を生き、どんな作品を残したかが限りなく簡潔ながら要点を押さえて書かれています。かなり濃縮されているので読み通すまで結構大変でしたが、これを読むのと読まないとではシベリウスの音楽の聴き方がだいぶ変わってくるなと思いました。

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