ON BOOKS(28)交響曲名曲名盤100 (ON Books 28)

  • 音楽之友社
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  • 本 ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784276350281

感想・レビュー・書評

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  • 昭和54年刊行、往年の名著。オレのクラシック音楽のバイブルが、この本なんであります。

    交響曲の父ハイドンから始まって、モーツァルト、ベートーヴェン、そしてショスタコ、メシアンに至る古今東西の(いや、「今」や「東」はあんまりないか…)交響曲作品を100曲集め、その曲自体の成り立ちを解説するとともに、ぜひ聴いておきたい名指揮者たちの名盤(レコード)を紹介しちゃおう、という本。

    まあ、「名盤」については今読んでもあまり参考にはならないけど(とは言いつつ往時の巨匠たちの名は色あせてはいませんな)、「名曲」解説の方は今なお勉強になります。

    中んづく、ハイドンが示した「4楽章」+「ソナタ」といった基本形式、ベートーヴェンが示した声楽の導入、あるいはベルリオーズが示した標題性…などの「交響曲の様式」が、時代が下るとともに拡散(あるいは崩壊)し、使いつくされ、すでに表現形式としての命脈は絶たれている、という指摘はドキドキするほど刺激的なんですな。

    (と言いつつ、諸井氏自身も交響曲を書いていますが(笑))

    もう何度も読んでるけど、何度読んでも飽きません。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/427635028X
    ── 諸井 誠《交響曲名曲名盤100 19790610 音楽之友社》19900320
    http://booklog.jp/asin/427635028X
     
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19241012
     未熟な習作 ~ ヌルテ・シンフォニー ~
     

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著者プロフィール

東京音楽学校(現東京藝術大学)作曲科卒業。黛敏郎、入野義朗、柴田南雄らと20世紀音楽研究所を組織し、1953年エリザベート王妃国際音楽コンクール作曲部門に第7位、日本人として初の入賞。1957年から65年にかけて軽井沢、東京、大阪等で移動現代音楽祭を開催、十二音音楽、電子音楽等をいち早く取り入れ、60年代から尺八を中心に各種邦楽器の曲やオーケストラと邦楽器を組み合わせた独自のジャンルを開拓、国際的評価を得た。80年代には積極的に音楽評論活動を行い、日本アルバン・ベルク協会を設立、初代会長を務めた。90年代には埼玉県芸術文化振興財団理事長兼芸術監督としてホール企画を推進、2005年からは鎌倉に転じて長年のテーマであるベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲の分析的研究を行い、音楽之友社からの《ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ研究》(全3巻、2010年完成)に結実させた。その後はその手法で、かつてISCM国際現代音楽祭に入選し、レジデンツ・コンポーザーとしてバーデン・バーテンのブラームス・ハウスに滞在したゆかりのブラームスのオーケストラ作品の研究に集中、書き上げた後、逝去された。


「2013年 『ブラームスの協奏曲と交響曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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