- 本 ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784276371064
作品紹介・あらすじ
『レコード芸術』誌の交響曲月評を担当した著者による、作曲家ならではの詳細な解説と分析による「交響曲の聴きどころ」。本書は既刊の『音楽の聴きどころ―交響曲』に、古今の名交響曲の解説を書き下ろした「交響曲10題」を加えた増補改訂版である。
第1章ではベートーヴェン、シューベルト、ブルックナー、ドヴォルザーク、マーラーの《交響曲第9番》を例に楽章ごとに「しくみ」を分析・解説、第2章ではフルトヴェングラーの残した8種類の《運命》の演奏比較、また第3章ではマーラーの《大地の歌》の詳細解説など、交響曲を知るための重要な視点が詳しく説かれている。今回改訂にあたり新たに10名の作曲家の名曲を加え、その作品・作曲家の「特徴」と「聴きどころ」を解説しており、より多彩な交響曲読本としての登場です。10作品はモーツァルト《ジュピター》、ハイドン《ロンドン》、メンデルスゾーン《イタリア》、ブラームス《第1番》、シューマン《ライン》、ベルリオーズ《幻想》、ビゼー《第1番》、フランク《ニ短調》、チャイコフスキー《悲愴》、ラロ《スペイン交響曲》。
感想・レビュー・書評
-
初心者向けじゃなくね?
もっと平易に交響曲の用語を説明する書籍だと思ったが大きな間違いである。かなり予備知識を必要とするようだ。オケの基本的な編成や歴史というよりもかなり音楽的な構成の開設に終始している。一通り交響曲の知識を持っていなければ楽しむことは難しいほんとなっている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
序章については何とか理解できたのだが、本章の内容は十分に理解できるレベルではなかった。読むのを止めようとも思ったが、とりあえず分かる部分だけ分かればいいかと第一章を読み進めた。同時に解説されている交響曲も効いてみた。すると、今まで聴いただけでは理解できなかった楽曲が、読んだだけでは理解できなった文章の内容が、それぞれ、何となくだが、分かったような気がしてきた。「音楽の聴き方」にあった楽曲の構造を考えながら聴くという聴き方なのか。「読むこと」と「聴くこと」を同時に、並列的に行うことは楽曲理解の近道なのかもしれない。聴くだけでなく、(関連する本を)読むことも大事なことであることが分かった。
著者プロフィール
諸井誠の作品





