- Amazon.co.jp ・本 (47ページ)
- / ISBN・EAN: 9784284700900
感想・レビュー・書評
-
名作ミステリーきっかけ大図鑑シリーズ最終巻のテーマは「みごとに解決!謎と推理」ということで、さすがに紹介されるどの謎も気になる気になる。解決編読みたい。
特に気になるもの(読むまではネタバレ忌避しながら生きる)。
■A・バークリー『毒入りチョコレート事件』
六人の素人探偵が順に推理披露?!
■W・アイリッシュ『幻の女』
その女を誰も見ていないという…。今日読んだ『B13号室』ぽい(ちなみにこれは、きっかけ大図鑑②がきっかけで読んだ)。
■パット・マガー『七人のおば』
妻の話聞くだけで解決するっていうの?!
■ハリイ・ケメルマン『九マイルは遠すぎる』
推論?妄想?思考実験?
■ジェイムズ・パトリック・ホーガン『星を継ぐもの』
月面で五万年以上前の人間の死体が見つかる?!
■宮部みゆき『サボテンの花』
「古典を紹介する」というこの図鑑の原則から外れるけどどうしても入れたかった、と北村薫さんの語る本作。これは謎が気になるというより、ふつうにストーリーが気になる。オカルトっぽいことに興味を持った小学六年生の生徒たちと、それをやめさせたい若い教師と、引退直前の教頭先生の話らしい。
「きっかけ大図鑑」シリーズは、ミステリーの他にも「名作読書」「古典を楽しむ」「文学入門」という、違いがわかるようなわからないようなラインナップがあるらしい。図書館の児童書フロアだけでこんなに楽しめるとは…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子供向けに、さまざまな有名ミステリを紹介する本の第三巻。テーマは一応「謎と推理」だけど、それはまあミステリの基本なので、特に縛りはないかな。子供向けミステリから時代ものやSFまで範囲が広く、そしてやっぱりチョイスが秀逸。
今回も読んでいないけれど持っているものが多いです。「星を継ぐもの」なんて、いつか読もうと思いつつなかなか読めていませんが(SF食わず嫌い)。「樽」「幻の女」もあるけれど、なかなか読めないなあ。うん、そのうち読みます。
「そして誰もいなくなった」で、あえてこのキャラを取り上げるのか、ってのにちょっと驚愕。でもそういう視点があるのか、と思えば納得でした。 -
第3巻は第1巻の姉妹編と言えよう。「『人形はなぜ殺される』の神津恭介には定員の関係で、こちらに移ってもらいました」とある。レギュラー探偵が登場しないクリスティ『そして誰もいなくなった』とクロフツ『樽』もこちらだ。
紹介された中、強烈に読みたくなったのはパット・マガー『七人のおば』。
星新一作品から『おーい でてこーい』が選ばれたのは嬉しい。
巻末の読書案内で、ホーガン『星を継ぐもの』、星野之宣によるコミカライズ版も紹介したのは行き届いている。 -
第1巻に続いて、探偵とかが登場するミステリーを集めた1冊。
でも、知らないのも多かった。