【文庫】 定年と読書 知的生き方をめざす発想と方法 (文芸社文庫 わ 1-1)

著者 :
  • 文芸社
3.50
  • (1)
  • (9)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 98
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784286102733

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私も本がなかったら、というか読書してなかったら…という時があった。読書はストレス解消に最適、疑似体験できる、語彙、比喩など自分に足らないこと、知らないことを補ってくれる手段。快楽的読書だが、たまにビジネス書も読んで、仕事に役立てようと努力している。定年にはまだ時間はあるが、池波、司馬小説を積読しているので、読書を生活に組み込んでこれから貪るように読書したい。読書欲をかきたてられた一冊。図書館で借りた。

  • 読書賛歌、老後人生賛歌の本。
    読書をすると世界が違って見える、自分の顔に責任を持て、精神を集中させることが若さの秘訣、本を読む人は仕事ができる、雑読なきところ定年後の読書に色彩なし、読書は仕事についてくる、外国語が上達すると日本語が上達する、読書術で最も重要なのはいかに必要な本を揃えるかということである、書物との結びつきによって私の過去の物語を紡ぎ出すことができる、「老後」は永遠である、等々今後の読書生活や学びが楽しみになってくる。老後は現役時代の態度や話し方に気をつけようとか自分でも著書を書くという意識を持って深く読もうとかそれは「体験記」ではなく「研究」がいいとか腹落ちのアドバイスもたくさん。著者自身の読書遍歴や読書指南も面白くためになる。
    「定年と読書」といいながら、仕事のための読書に力点が置かれている。定年後も何らかの(知的な)仕事を続けることを勧めてもいる。読書あってこその人生、仕事あってこその人生。リタイアした人向けというよりリタイアまでまだ準備期間がある人向けの本かな。
    2002年に書かれた本であるが、少子高齢化社会に対してもなんとも楽観的で前向きで、何事につけ悲観的な論調の2023年とは隔世の感がある。確かに20年前は今ほどの閉塞感はなかったような気はするな。

  • 本を読まずに本を書くな。これが物書きの鉄則。読書をする人は現在の仕事に対して前向きにならざるを得ない。読書をすれば勘力が鋭くなる。

  • 定年にはまだ間があるが、言ってることはよくわかる。「読書って楽しい」と思ってる人は、回りに賛成者が少なくてガックリしたような時に読んで勇気づけられるのでは。そういうカンフル剤みたいな本かな。

  • 本の本

  • 『夜と霧』によると、収容所で過酷な状況に耐えられず死んでいくのは教育のない肉体労働系だったらしい。だから長生きしたければ、運動するより読書で「知」を養えと。この説に科学的根拠があるのかどうか知りたいところ。

  • 前半に心触れるか所が多くあった。
    第二の人生を前にした人向けに書かれている本かと思われるかも知れないが、どの年代でも参考になる本だと思った。
    読書をして人が豊かになるなど副次的な効果は書いていなかったが、読書をするのを前提にして書かれており、そのアプローチを示していた本だった。
    機会を見てまた読み直したい本。

    P6 題名が書かれているのだが・・・文字が小さい!米粒の1/2だよ。老眼で少しつらくかんじた。
    P25 
    P42 読書をしていると、外界をゆるせることができる。との記述にまったくその通りだと感じた。と同時に、それを言葉で書きだしているこのあたりは読書を続けてきた人だからできる表現なのだと感じた。
    P61 窓を開けて、川音をBGMにを読む。少し厚めのほんをいろんな体制で読む。これぞ贅沢!
    P72 知的羞恥心。おもしろい言葉だと思う。
    P80 自分のすばらしさを強調するために、すばらしい本を手に取る人がいる。この記述は引っかかる。そんな無益に時間を消費する人は、背伸びをした青年や読書し始めたひとのみではないだろうか?

  • 本を読まないやつはアホだということ。読書するという経験についての語り口は軽快で定年者でなくても様々な示唆を受ける。それにしても著者の姿勢は一貫してはいるが、谷沢永一、開高健、司馬遼太郎とは、ちょっと…。

  • まだまだ定年という時期ではないけれど、読書に関する限りは、今の生活を続けられれば・・・と思っています。

    2014.11.2再読。うっかり買い直してしまった。読後感は変わりません。

  • 素晴らしい読書賛歌。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1942年、札幌市生まれ札幌大学教授『大学教授になる方法』『大学教授になる方法・実践編』『日本資本主義の生命力』『クロネコBOOK倶楽部』『書解・現代マルクス主義』『大学<自由化>の時代へ』『大学は変わります』『現代知識人の作法』(ともに青弓社)、『増補・吉本隆明論』『知的生活を楽しむ小論文作法』『昭和史思想全史』(ともに三一書房)ほか多数

「年 『クロネコBOOK倶楽部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鷲田小彌太の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×