【文庫】 定年と読書 知的生き方をめざす発想と方法 (文芸社文庫 わ 1-1)
- 文芸社 (2011年2月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784286102733
感想・レビュー・書評
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私も本がなかったら、というか読書してなかったら…という時があった。読書はストレス解消に最適、疑似体験できる、語彙、比喩など自分に足らないこと、知らないことを補ってくれる手段。快楽的読書だが、たまにビジネス書も読んで、仕事に役立てようと努力している。定年にはまだ時間はあるが、池波、司馬小説を積読しているので、読書を生活に組み込んでこれから貪るように読書したい。読書欲をかきたてられた一冊。図書館で借りた。
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読書賛歌、老後人生賛歌の本。
読書をすると世界が違って見える、自分の顔に責任を持て、精神を集中させることが若さの秘訣、本を読む人は仕事ができる、雑読なきところ定年後の読書に色彩なし、読書は仕事についてくる、外国語が上達すると日本語が上達する、読書術で最も重要なのはいかに必要な本を揃えるかということである、書物との結びつきによって私の過去の物語を紡ぎ出すことができる、「老後」は永遠である、等々今後の読書生活や学びが楽しみになってくる。老後は現役時代の態度や話し方に気をつけようとか自分でも著書を書くという意識を持って深く読もうとかそれは「体験記」ではなく「研究」がいいとか腹落ちのアドバイスもたくさん。著者自身の読書遍歴や読書指南も面白くためになる。
「定年と読書」といいながら、仕事のための読書に力点が置かれている。定年後も何らかの(知的な)仕事を続けることを勧めてもいる。読書あってこその人生、仕事あってこその人生。リタイアした人向けというよりリタイアまでまだ準備期間がある人向けの本かな。
2002年に書かれた本であるが、少子高齢化社会に対してもなんとも楽観的で前向きで、何事につけ悲観的な論調の2023年とは隔世の感がある。確かに20年前は今ほどの閉塞感はなかったような気はするな。 -
本を読まずに本を書くな。これが物書きの鉄則。読書をする人は現在の仕事に対して前向きにならざるを得ない。読書をすれば勘力が鋭くなる。
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定年にはまだ間があるが、言ってることはよくわかる。「読書って楽しい」と思ってる人は、回りに賛成者が少なくてガックリしたような時に読んで勇気づけられるのでは。そういうカンフル剤みたいな本かな。
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本の本
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『夜と霧』によると、収容所で過酷な状況に耐えられず死んでいくのは教育のない肉体労働系だったらしい。だから長生きしたければ、運動するより読書で「知」を養えと。この説に科学的根拠があるのかどうか知りたいところ。
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本を読まないやつはアホだということ。読書するという経験についての語り口は軽快で定年者でなくても様々な示唆を受ける。それにしても著者の姿勢は一貫してはいるが、谷沢永一、開高健、司馬遼太郎とは、ちょっと…。
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まだまだ定年という時期ではないけれど、読書に関する限りは、今の生活を続けられれば・・・と思っています。
2014.11.2再読。うっかり買い直してしまった。読後感は変わりません。 -
素晴らしい読書賛歌。