- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784286131276
作品紹介・あらすじ
熊本県A市の日野誠一郎は聖徳会日野病院の医師で、泌尿器科の部長をしている。ある日、日野医師は、A警察より、任意の取り調べを受ける。容疑は、「臓器売買」の疑いだった。日頃、日野医師は、人工透析患者を担当し、日本における「臓器移植」の困難に直面していた。手をこまねいて、死を待つばかりの患者に、日野医師は、レストア・キッドニ(修復腎)、がん患者から摘出した腎臓の移植手術を何度か行っていた。テレビ制作会社のディレクターの沼崎恭太は、事件の裏に陰謀の匂いを感じ、アジアでの「臓器売買」の実態を調べるため、上海に飛んだ-。「臓器移植」をめぐる医療サスペンスの傑作。
感想・レビュー・書評
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臓器移植をめぐる医療サスペンス。
臓器移植の裏側を理解できます。
青木ヶ原樹海で発見された若い女性の遺体。腎臓が摘出された手術痕。彼女の正体は..
一方、地方で臓器移植を行っていた医師の日野は臓器売買の疑いで任意の取り調べを受けます。
さらに日野はレストア・キッドニ(修復腎)で臓器移植を行っていたことで、学会やマスコミからもたたかれる日野。
人工透析の実態、臓器売買の実態。臓器移植の利権。
そして、その裏にある政治家、医者。
そして、青木ヶ原で発見された女性の正体、臓器移植含めた事件の真相が明らかに!
ミステリー要素よりも、腎移植の実態が理解できるところがミソ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
WOWOWでドラマ化された臓器移植をめぐる医療ミステリー。何年か前に、四国の病院のレストア腎移植の報道があったなぁ。詳しく理解してなかったけど、こういう事だったのか⁈ レストアキッドニの是非はわからないけど、反対する理由に、レストアキッドニにより2兆円市場とも言われる透析関連医療費が抑制されることを快く思わない医療関係者の思惑が理由のひとつだとしたら、許しがたい事だと思います。ミステリーとしては、最後物足りなさを感じたけど、題材は興味深く一気読みでした。この作家の他の作品も読んでみたいな。
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レストニア・キッドニ(修復腎)の是非から、、
臓器売買、利権をめぐる醜い悪事。。
先生(医者、政治家)と呼ばれて偉そうにしている方々の愚行
非先進国の貧層を札束で何でも自由になると思わんでもらいたい! -
展開が早くて面白かったです。
医療系ですが、難しい医療単語はほとんどなく、ミステリーとして素直に読めました。 -
題名から医療小説かと思ったら、それ以上に極上のサスペンスだった。
手に取ってから読み始めるまでに何となく時間がかかってしまったが、読み始めたら止まらなくなった。面白かった!
マスコミや政治家は××だな!
でも誠実な医者が報われてよかったよ。 -
死の臓器 読了
青木ヶ原樹海で発見されたハイヒールを履いた若い女性の遺体。左腰に腎臓を摘出された傷跡が見つかって…
昔、病気の腎臓を透析患者に移植して問題になったような気が…。
「闇の子供たち」よりはエグくないけど、臓器移植の闇を描く作品。
続編も kindle unlimited なのは嬉しい -
貰った本ですが、面白かったです。
そういえば、医療ものってあまり読まないですが、他のも読んでみたくなりました。今まで、何となく知っていたというか、聞きかじっていた情報を、うまく説明してもらった感じです。
臓器移植は、大きな病院だけがやってるわけじゃないとか、人工透析ってこんなに大変で、限りがあるとか、中国で、普通に臓器売買がされていたとか、知らない世界をちょっとだけ覗かせてもらいました。
そして、臓器移植の提供についても、いろんな問題をかかえてることが分かりました。親子間だったら、何の問題もなく、普通に提供されるもんだと思ってたけど、無料提供は表面上で遺産放棄するとか、そういうこともあるんだなと。
いろいろな側面を見て、わたしって平和に生きてるなーと思いました。2が出てるので、買って読もうかな。 -
臓器移植を巡る医療サスペンス。患者の生命を第一に考え、「レストア・キッドニ」をはじめ積極的に臓器移植を推し進めてきた医師。臓器移植の利権に群がり、私利私欲のために悪に手を染める政治家やその関係者。過去の取材の失態を振り払うように「足元の真実」を見つめながら取材を尽くしたディレクター。とある樹海で見つかった自殺死体から物語は始まり、ラストでまさかの人物が犯人と分かるまで、臓器移植という難しいテーマにも関わらず、あっという間に読み進められた。WOWOWでドラマ化されているようなので、そちらも観てみたい。
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今、腎臓の疾患なんでリアルで読んだ感じ。なかなか、楽しめた。
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過程にくらべて殺人の動機など結末はあっさり。主人公も途中で入れ替わってしまった感じ。