余命10年 (文芸社文庫NEO)

著者 :
  • 文芸社
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本棚登録 : 5237
感想 : 381
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784286184920

感想・レビュー・書評

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  • 4.6
    最後の方は涙が止まりませんでした。
    全てではないでしょうが、作者の実体験に近い部分もあるのかな、と思いながら読みました。
    余命10年なんて、20歳の時に言われたら自分はどう思っただろう、生きる気力を失うかもしれない、10年を大切に生きようと思えただろうか、茉莉は色々な葛藤しながら生き抜いていく様は言葉にならないくらい、ずっしりとした思いが伝わってきました。
    作者の著書を二冊読んで、これ以上作品は無いんだと思うと寂しくてなりません。


  • 内容紹介 (Amazonより)
    死ぬ前って、もっとワガママできると思ってた。
    二十歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。
    笑顔でいなければ周りが追いつめられる。
    何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。
    未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。
    そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。
    衝撃の結末、涙よりせつないラブストーリー。
    「死ぬ準備はできた。だからあとは精一杯生きてみるよ」

    著者について
    7月4日生まれ。
    静岡県出身。
    第3回講談社ティーンズハート大賞で期待賞を受賞。
    本作の編集が終わった直後、病状が悪化。
    刊行を待つことなく、2017年2月逝去。





    所々にある太字の文章が著者の心の叫びのように思えてならなかったです。
    刊行を待つことなく逝去されてしまったんですね。
    著者の余命10年だったのかなぁ...と思ったり...
    読み終わった日がちょうど結婚記念日30周年の日で  30年以上も一緒に居れるのは奇跡なんだなぁと考え涙しながら読みました。
    ある程度歳を取ると いろんな人との別れを経験し 人は誰でもいつか死ぬんだと思えるようになるんだろうけど 若いうちはとてもじゃないけど なんで私なの?ってきっと考えてしまいますよね。



  • ブクログ大賞にノミネートされていたし、よそのサイトでも取り上げられていたので読んでみました。

    作者の方もご病気で亡くなられているんですね。
    フィクションという事だけど、やはり作者の方の思いと茉莉ちゃんの思いを重ねて読んでしまいます。

    茉莉ちゃん、強いよ。きっと弱い心を壊さないように強くしなきゃいけなかったんだろうけど。
    和人くんも切ないね。好きなのに結婚できないってなったら、どうしていいかわからないよね。

    和人くんだけじゃなく、茉莉ちゃんには素敵なお友達もいて本当に良かった。
    悲しいけど、素敵なお話でした。

  • 最初にこの作品が出版されたのは2007年。それからちょうど10年後に、病気で亡くなっている。

    正直内容自体は、昔流行っていた高校生作家の実話風ケータイ小説みたいで、
    だけどそれと違うのは、作者が実際に病に倒れて余命もおそらく同じ10年だと言われていたことで。
    各章の最後の、ゴシック体で書かれた数行の言葉が、この作者の本音や強がり、弱音に見えて仕方なくて、それをたどりたい気持ちで読み進めた。

    読み進めるにつれてリアリティが増していて、序盤に「ケータイ小説みたい」と思ったことを恥じた。
    もしも今、余命10年だと自分が宣告されたら、どうするだろうかと考えた。

    「あと5年。それは、何かを始めるにはとても短くて、何かを終わらせてしまうにはとても長い、そんな残り時間だった。」
    67ページのこの一節が、考えさせられた。

    10年て、短いようで長いなあと思いながら読み進めたけど、あっという間に終わってしまって、10年て短いんだな、儚いんだなと感じた。
    読み終えてしまうのが、物語の中で月日が経ってしまうのが早くて惜しく感じた。

    ありがとう、ごめんね、好きですを、私も後悔なく誰かに伝えたい。

  • 死ぬ前って、もっとワガママできると思ってた。
    二十歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にたおれ、余命は10年であることを知る。笑顔でいなければ、周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから、死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが…。衝撃のタイトル。衝撃の結末。涙よりせつないラブストーリー。

  • とても 苦しくなった

    自分には これが

    ほんとうの 言葉だと わかる


  • 余命10年。10年の重み。作者本人が同じ病気だということでリアリティーがあり、読みながらすごく怖くなりました。
    もし自分が余命を言い渡されたら。まつりちゃんのように強く生きられるのか。普通に生きていたらあっという間の10年だけど、どう生きていくか、改めて考えてしまいました。

  • 10年は長いようで短い。
    けれど、10年後は無いと思えば
    明日死ぬかもしれない恐怖と向き合いながらの
    10年はとてつもなく永いんじゃないだろうか?
    少しづつ壊れていく自分の体と向き合う10年は
    想像絶する怖さじゃないだろうか。
    希望を持ち続けて、1日1日を大事に生きられる
    人はとても強い。
    余命が10年。
    この長いのか短いのかわからないタイトルが
    とても怖く思えて、この本を読んでみた。

    明日からの日々が長いのか短いのかなんて
    誰にもわからないけど、
    体が動かなくなってからの主人公の気持ちが
    本物の感情なのではなかろうか。
    生き方について
    考える一冊。


  • あなたの命は残り10年です。
    と言われたらあなたならどうしますか?

    私はいま22です。
    そんな私の日常は当たり前のように朝が来て、
    友達と遊び、大学で授業を受け
    将来に期待を膨らませて日々生活をしています。

    もちろん来年も再来年も自分の誕生日はきて、家族で囲む食卓にはもちろん私がいて。

    そんな当たり前が、まつりにはありませんでした。

    彼女には、タイムリミットがあったのです。
    彼女の生活は、私と何も変わりのないように思えました。
    しかし、タイムリミットがあることを知ると、彼女の一つ一つの行動に意味があり考えられていたように感じます。

    誰かが、こんな話をしていました。

    「もし、今読んでる漫画がその話を最後に打ち切りを終わったら?」
    「もし、今彼氏に別れ話をされたら?」

    始まりがあればいつかは終わりがあります。
    しかし終わりを意識していれば、行動が変わる気がしました。

    まつりには、自分の終わりを知ることができています。
    しかし多くの人はいつ自分の命が消えるのか知ることが出来ない人が多いでしょ。

    明日1日、今日が最後の日と思って生活してみたいと思えた話です。

    そして、大切な人に
    ありがとう
    ごめん
    好き
    と伝えたいです。

  • 本作を作者の背景を含めて半自伝的物語と捉えるのか、余命10年の女性の恋愛物語と捉えるのかで、大分見えてくる景色が変わってくるように思います。

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著者プロフィール

小坂流加(こさか るか)
7月4日生まれ。静岡県出身。第3回講談社ティーンズハート大賞で期待賞を受賞。2007年、文芸社から単行本で『余命10年』を出版。2017年5月、内容を大幅に加筆・修正し、「文芸社文庫NEO」レーベルで再刊行。
しかし「文芸社文庫NEO」版の編集が終わった直後、病状が悪化。刊行を待つことなく、2017年2月逝去。

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