幸運な男――伊藤智仁 悲運のエースの幸福な人生

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  • インプレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784295002420

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  • 元東京ヤクルトスワローズ 伊藤智仁の歩み。
    長谷川昌一の文章が優しい
    悲運だの悲劇だの言われたピッチャーの壮絶な
    はじまりと戦いとか、再起とか。
    あぁこんなことがあったんだなーとか
    改めて勉強にもなった。
    伊藤智仁素晴らしすぎる
    戦力外通知の時期ってほんと嫌だけど
    その裏で一人一人、みんないろんなドラマがあるなって
    悲しくもありそれでいて前を向こうっていう気持ちとか
    プロ野球ってやっぱり面白い。
    涙なしでは読めない!これは!
    ますますスワローズが好きになったので
    今年も球場で応援しようと思う

  • 野村克也からその才能に惚れられ、ドラフト1位で指名された伊藤智仁。しかも3球団共同した中でそのヤクルトスワローズに入団。そして鮮烈なルーキーイヤー。規定投球回に達してはいないが防御率0.91という成績で新人王。ケガにより記録に残る活躍はできなかったが、復活してカムバック賞を受賞。記憶に残る投手。短い選手生命ではあったが、自身の経験からコーチとして選手を指導している。柔らかいからゆえにケガが多かったとは知りませんでした。

  • 伊藤投手の生き様がよく分かった。

  • 高速スライダーで一世を風靡した不世出の投手伊藤智仁。類まれな才能と引き換えのケガに泣いた野球人生。同級生の作家が描いた不運ながらも幸福な人生。

    記録より記憶に残る投手。衝撃的なデビューから3か月でのケガによるリタイヤ。その後の長いリハビリ生活。

    あの古田敦也をして、ナンバーワンビッチャーと言わしめた名投手の野球人生人生。

  • 伊藤智仁はヤクルトファンの私にとっては鮮烈なイメージを残したピッチャーでした。
    記録よりも記憶に残る選手。

  • 野球にもヤクルトにも興味がないが「新文化」で見て読みたくなった。

  • 10歳の息子が野球に興味をもち始めた4年前まで、ヤクルトがセなのかパなのかも知らなかった私が、こんな本を泣きながら夢中になって読んでしまった。そんなわけで古い選手の名前なんてほとんど知らないし、この伊藤智仁さんなんて、見たことも聞いたこともなかったわけだが。今やシーズン中もキャンプもオープン戦も野球(特にヤクルトスワローズ)を気にかけている(息子はGファンだが!)私にとって、野球のすばらしさをまた教えてくれた一冊であった。出てくる名前はわからずとも、小説のように読み物として、とってもおもしろかった。もちろん著者の長谷川さんのTwitterやらinstagramやらはフォローさせていただいています。

    というわけで。
    2019は、まずはリーグ優勝!村上、塩見、そして個人的には廣岡推しです!
    いっちゃえ、日本一! GO GO SWALLOWS!(息子もヤクルトファンになりますように、いつかか。※娘と配偶者もヤクルトファンなのに‥)

  •  スワローズのエースは、なぜかコンスタントに活躍できない。近年では、石川くらいか例外は。
     普通が、伊藤の「らしさ」か。

  • 二桁勝利なし、通算37勝とは思えないくらい強烈なインパクトのある投手だった。
    とても丹念に取材を重ねた本だと感じた。

  • 阪神ファンの私にとって伊藤智仁という男は本当に天敵でした。出てきた試合は最初から諦めていました。そういうピッチャーは過去に斎藤雅樹がいたぐらいです。ルーキーイヤーの上原でも打てる気がしてました(事実上原ルーキーイヤーの4敗中2敗が阪神)さて本題に戻りますが、本書にも書かれているようにプロ野球で五体満足で投げた期間は僅か2ヶ月ほど。しかし、彼のルーキーイヤーを見た人は口を揃えてこう言います。「こんなん打てるはずないやん」それにしてもこんな男気あふれる魅力的な人物とは知らなかった。幸福って何なんでしょうね……
    そう、あのスライダーはね。ベースの端から端まで曲がるような高速スライダー。バッターが腰引くぐらいの内角からアウトローに滑り落ちるスライダー。何故あのスピードであんなに曲がるのか。回転軸を操る……誰でもできることではないよね。

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著者プロフィール

1970年5月13日東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務を経てノンフィクションライターに。05年より中野ブロードウェイに在住。『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』(白夜書房)、『私がアイドルだった頃』(草思社)、『ギャルと僕らの20年史 女子高生雑誌「Cawaii!」の誕生と終焉』(亜紀書房)、『いつも気づけば神宮に 東京ヤクルトスワローズ「9つの系譜」』(集英社)、『詰むや、詰まざるや 森・西武VS野村・ヤクルトの2年間』(インプレス)、『生と性が交錯する街 新宿二丁目』(角川新書)他、著書多数。

「2022年 『中野ブロードウェイ物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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