紡がれる100の歩み 名将たちが語る「これから」の高校野球 ~伝統の継承と革新~

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784295004103

感想・レビュー・書評

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  • なんとブクログの献本でいただいた本!
    甲子園が開催されているこの2週間の間に読まずしていつ読む?…て時期に届いたので早速…。
    実は私は野球に詳しくない( ̄▽ ̄)。
    しかし、各強豪校の監督たちの話は野球と関係なく人として熱く、ところどころウルッときてしまった。
    まだ心も身体も未熟な子供達の3年間の人生を背負って大舞台まで連れて行く監督たちの言葉は深い。
    こんな大人との出会いがあって成長する子供達は幸せだな。
    身体を鍛えることは一人でもできる。
    でも心はだれかに鍛えてもらわないと成長できない。
    今まさにこの監督たちが率いる子達が熱闘!甲子園中(^^)。
    甲子園後半がもっと楽しめそうな気持ちになった本でした。

  • インタビュー、対談。
    読みやすい。

    学生から社会人まで、この本から学ぶことは多いはず。

    スマホについてどう思うか、聞いている箇所がいくつかあったが、どの監督もスマホに関して寛容だった。
    そして、目的があっての目標。
    人間性。柔軟な思考。
    いかに自分で考えて行動できるか。
    これからの時代、伝統だけじゃダメ。

    ヤル気がでる一冊。

    以下、私の気に入った文章。

    ・吉井理人(北海道日本ハムファイターズ)
    ーー上から目線にならないように、コーチの立場として「腕を組まないようにしている」という記事も目にした記憶があります。
    吉井●それは結構気をつけています。腕を組んでいたら、どう考えても相手を受け入れようとする態度には見えないですよね。

    吉井●「自分の特徴を知らないと、何も始まらない。その特徴を、おれにも教えてくれ」という言い方をしています。

    ーー「何やってんだ!」と叱るだけでは、次につながっていかないのでしょうか。
    吉井●そもそも、失敗したことは自分が一番わかっているので。それを指導者に言われると、選手からふると「わかってるわ!」となるわけです。ぼくも、現役時代に経験をしているので、そういう気持ちにさせたくはありません。

    ・和泉実(早稲田実業)
    「今は、スマホでお互いのフォームを撮り合うことだってできるし、それをプロ野球のフォームと見比べて、考えることだってできるわけでしょう」

    「勝ったときの楽しさ、うれしさ、喜び、それを味わえるのがスポーツのいいところ」

    ・原田英彦(龍谷大平安)
    「部室とかいろんなものを見せてもらったんですけど、洗濯物も靴もカバンもすべてがビシーっと並んでいるんです。そして、伝統ともいえる日本一の球拾い。これが名門やなって。目指せ、松商や!って思いましたね」

    「迷惑と思う必要はないけど、苦労や負担をかけていることはわかっておかないとイカン。その気持ちがあれば、感謝の想いを持って頑張れるやろう?だから、一生懸命せな、アカンねんな」

    「しんどいことから逃げていたら、何にもならない。辛抱の先、我慢の先にあるものを感じさせてやりたいですね。」

    ・中井哲之(広陵)
    「今の子は、優しいとおとなしいを間違っている。何も言わずに黙っていることが優しいと思っているんです。いやいや、それはおとなしいだけでしょう。自分の気持ちをようしゃべらんだけでしょう。本当に優しい子っていうのは、仲間に厳しいことが言えて、間違っていることはちゃんと指摘できる子だと思うんです」

    ・原田一範(弘前学院聖愛)
    SPD サクセス・プラン・ダイアリー

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著者プロフィール

大利 実(おおとし・みのる)スポーツライター。1977年、神奈川県生まれ。スポーツライターの事務所を経て、2003年に独立。高校野球や中学軟式野球を中心に取材・執筆活動を行っている。

「2022年 『2004年 駒大苫小牧高校』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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