医療崩壊の真実

  • エムディエヌコーポレーション
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784295200857

感想・レビュー・書評

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  • 良かった。医療問題については無知だったので全てが新鮮で評価は高め。データの出典は主にOECDと書いてあるが、そういうソースがあることを知れて良かった。国際比較でやはり日本の医療の問題点が明確になる。疑問を持ってる場合はお勧め。

  • コロナが来なくても急性期医療に大きく依存した我が国の医療体制が限界を迎えており、変革を必要としていた実態を病院経営の専門家が分かりやすく解き明かす。

    健康保険制度を軸に利益を共有する開業医業界団体である医師会と厚労省(の医系技官医系技官との癒着構造の解体が必要だ。

  • 21/1/5読了。

    コロナ禍でのバズワード「医療の逼迫」をデータから読み解いた1冊。

    医療現場で働く知り合いから聞いている話、ニュースで報道されている情報がズレていて違和感を感じてましたが、本書でだいぶスッキリしました。

    現代日本のニュース報道がまるでワイドショー化していることに落胆するとともに、地域医療が政争の具として利用され、住民の無関心「お任せ医療」に翻弄されながらも現場で必死に奮闘する病院スタッフの皆さんに感謝です。

    一方で相澤氏(日本病院会会長)のように医療者はもっと積極的に声をあげないといけないと感じます。
    聖人君子のようにひたすら目の前の患者に対応しているだけでは未来は変わらない。
    こんな時代だからこそ現場が声を上げて欲しい…

  • 著者と、相沢病院の相沢先生との対談が非常に勉強になった。

    病院の地域における役割分担。ちゃんとした急性期病院は、手術や高度な治療に集中するため、施設や人も厚くし、それで経営を回し、中途半端な急性期病院は、そんなに重くない患者さんの受け皿になって、設備も人も軽くして、それで経営を回していく。その分担を進めるため、地域(医療圏)で、患者さんがどう動いているかを、ちゃんと見える化する。この規模の病院だと、この地域の人口動態予測からみて、立ち行かないよねぇ。と。

    リアルワールドデータの活用は、製薬ばかりかと思っていたけど、地域に戻すというのもアリだなぁ。

  • 何となくニュース見て、何となく感染者数の増加を見て「あー、医療が逼迫してるんだなー」と思ってたけど、それをデータで詳しく分かりやすく解説してくれている本。

    今足りてないのは病床ではなく、人材も含めた医療資源。それも絶対数としての不足ではなく需要と供給のミスマッチや政策の非効率が原因とのこと。

    また、そもそも日本の医療は新型コロナウイルスが蔓延する前から崩壊寸前であり、パラダイムシフトを起こすときなんだと。

    知らないことばかりで非常に面白かった。

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