- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784295401568
作品紹介・あらすじ
新規事業の敵は「社内」にあり!どのように担当者を選び、仕事を任せ、サポートするべきか?-人と組織の観点から、実証データに基づき、新規事業の問題にアプローチすることが本書の特徴です。
感想・レビュー・書評
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忘却と借用はトレードオフになりがちであり、それを状況に応じて使い分けることが重要という内容。ストラテジックイノベーションと基本的には同じことを言っていると感じた。
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んー、期待以下。事業開発の文脈で読むと外れる
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新規事業の成功の秘訣は優れたアイデアではなく、創れる人を見出す事という
今までの新規事業に関して分析した結果を考察した本
組織やネガティブな人に巻きこまれて
精神的、体力的に新規事業を辞める人も多く
創る人と、その創る人をどうサポートするかの方が重要であることを唱えた本 -
企業が本業とは別の事業、つまり「新規事業」を展開することで、傾きかけた会社が持ち直したというサクセスストーリーはよく聞かれる。が、その裏には99%の新規事業の失敗が存在する。
経営者にすれば当然、そんなことはわかっちゃいる。しかし、経営者は新規事業にあこがれ、やりたがる。なぜなら、我の新規事業こそ成功間違いなしと思うからだ。そして、そんな新規事業に実際に携わるのは、社内で抜擢された担当者、「事業を創る人」だ。
本書はそんな「事業を創る人」の苦労やプレッシャーをアンケート等で数値化し、企業が新規事業を成功させる最低限の不可欠要素を分析する。それは同時に、新規事業担当者哀歌だ。
新規事業は短期間で成功すれば、皆ハッピー。が、多くの新規事業はそうじゃない。成功までの期間、担当者は本業の利益を食いつぶしているという罪の意識と周囲からの冷たい視線に打ちのめされる。ついには指示したはずの経営者からもバッシングを受ける。その結果、誰からの協力も得られず、担当者の心は病んでしまうのだ。
経営者は絶対に新規事業を成功させるという決意を持ち、本業との相乗効果を考え、担当者への絶対的なバックアップを欠かさないことが必須。それは本業に専念することよりも、困難なことだったりする。新規事業は余力がある企業だけがやっとけってことだ。 -
自分の意志で異動した人が事業立ち上げで成功しているとは限らない、とか、経営トップがコミットしないで丸投げはアンチパターンとか、事業づくりの勘所が、データとともに紹介されている。事業も人も、一緒に育成するスタンスが重要、と何度も強調。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/704429 -
事業立ち上げの研究は確かによく聞くけど、そういう人たちの研究って聞かないと思い、何か得るものがあればと手に取りましたが、中盤以降はそれまでとほぼほぼ同じことを繰り返しているだけなので、特に得るものがありませんでした。
1つの事業に成功した人が書いたハウツー本ではなく、研究として様々な広範囲のデータからの結果が提示されているので記載されている内容の信頼性は高いだけに、残念でした。 -
読みやすいレベル感。独自のサーベイをベースにしているため説得力がある
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企業の新規事業開発における課題として、人と組織に焦点を当てた本。
特に大企業の新規事業開発は人と組織が大きな問題になっており、統計的データやインタビューを交えて、その解決法を示す。
近い領域で働く者としては違和感なくその通りと感じる内容が多かった。
新たな発見は、アイデアより、社内交渉力が成功要因を握っているということ。
色んな意味で組織の力は偉大だと感じた。
企業の歯車でなくなり、個人として仕事のプロになるためには、他者に頼らない、自分で何とかする姿勢が必要と感じた。
幼い頃から「チャレンジ慣れ」できる環境があればよいのかもしれない。