デザイン思考の先を行くもの

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784295402473

感想・レビュー・書評

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  • デザイン思考は、プロトタイピングを軸とした改善のツール
    イノベーションを起こす発想法は:
    個人の見立てによる未来からのバックキャスティング、またはスペキュラティブ・デザイン

    「革新したいこと」に対して「異分野の専門知識」:繊維と蜘蛛の糸
    ロールプレイング法:アンパンのCMにユニクロのCM、どっちの視点か?視点をずらす。
    アイデアの因数分解法:時系列とか、パートの因数分解:傘
    ルーツトラッキング法:ホテルとホスピタル

  • ロジカルシンキング系の本を読み続けてきたので、デザイン思考、ラテラルシンギング系の本を読み漁ろうと思って選んだ本。
    図解もとてもわかりやすく、よく理解できた。


    【なるほど!そうだよな!と思ったフレーズ】
    日本でデザインという言葉を使うと、絵心、センス、クリエイティビティという言葉と一緒に使われることがあるが、デザインとセンスなクリエイティビティは全く関係ない。とにかく新しい視点を提供すること、新しい課題を発見するということがデザイン。

  • すぐ読めるし、デザイン思考の全体像が体系的にわかる良書。


  • 全体として洗練されており、興味深い事例も多く掲載されていた。

    序章でバックミンスターフラーを引用して、建築家はSF作家と同じだと述べており引き込まれた。

    まとめると、
    デザイン思考とは1→10にする仮説検証の道具であり、目的の表現である。
    0→1の仮説創造のためには、個人の見立てによる未来からのバックキャスティング、またはスペキュラティブデザインが必要である。

  • 企画やマーケティングの勉強を…と思ってまず勧められたものがこれ。
    正直えっ??デザインの本って、何が関係あるのだろうか…?と考えたが、”デザイン”の本質的な言葉の意味を履き違えたいたことにまず驚愕。
    そして”デザイン思考”という、ビジネスを行う上で非常に重要な問題解決の考え方という言葉を、恥ずかしながらこのタイミングで初めて目にした。

    「デザイン思考」とは、”デザインしたサービスやプロダクトの先にあるユーザーを理解し、仮説を立て、初期の段階では明らかにならなかった第二の戦略や代替する解決策を特定するために問題を再定義する、一連の問題解決の考え方のこと”であり、新しいものを生み出す(と考えられている)企画力を上げるためにも大切な思考方法の一つだった!

    レビュー初回なのでさくっと、あまりネタバレを含まずに要点を書いてみると、デザイン思考とは未来をどうしたいか考えることであり、その考え方を利用して新しいものをつくるポイントというか、コツのようなものがまとめられている。

    個人的には”見立てる力”の重要さと掛け合わせの話、またそのいくつかのトレーニング方法がとてもおもしろいなと感じた。

    デザイン思考についてしっかり学んでいる人はもちろん、非常に読みやすくつくられているので、わたしのようにまっったくの無知な学生()にも、企画職などに就こうと思っている学生にもおすすめの一冊です(^_-)

  • 著者は「デザイン」とは「問題解決力」であり「意匠」は区別するべきと主張しているが、「意匠」すら解決を目的とした行為である場合もあるので、スコープ次第で考えなければならないと感じた。
    デザイン思考はユーザー観察を重視した「1→10」の改善プロセスであり、「0→1」には別な切り口が必要であること。内発的な「こうしたい」という未来を描くことを起点とするべきという主張は納得できるものだった。
    その発想を磨くための方法論として、「抽象化」「なりきり」によるアナロジーを重視している点は他の発想法と共通する点が多いとも感じた。

  • 他者起点で改善のためのツールであるデザイン思考に対して、創造のためのメソッドとしてデザインスクールとかで教えられているバックキャスティングやスペキュラティブデザインについての話。おもろかった。「生理マシーン、タカシの場合。」とか培養肉の話すこ。

    何より、縦書き、活字びっしりの本ばっかり読んでるから、横書きで200ページ中半分が図とかイメージで余白も多いこの本は読んでいて楽しかった。総合的な読書体験として楽しめた。これもデザインの一つとして、読書をデザインしてるんかなと思ったり。

    10代はいいか悪いかは別として教育制度の影響で論理的思考力と客観的な見方一辺倒で鍛えられた気がするから、大学生活と20代はこの凝り固まった頭をほぐして、もっと柔軟な見方ができるようにしたい。筋トレばっかしてストレッチを怠り、体が硬くなったみたいなやつ。

    てか著者の各務太郎さん、多分だけど各務茂夫さんの息子さんよな。顔がそっくりピーマン

  • デザインについて、様々な視点を提供してくれる良著。
    なかなか発想、視点的にもおもしろい。
    マーケティング的な顧客の声を聞くだけでは生まれないことについて、
    自己中心主義的なイノベーションについて展開されており面白い。
    顧客の中に答えはない、各個人的な背景・課題意識・視点をもとに新しい視点・世界が生み出されていくというもの。
    「個人の見立て」「未来からの逆算」の重要性をうたう。
    すなわち個人の見立てによる未来からのバックキャスティング。

    メモ
    ・見立てる力。普通の人から見れば全く関係のないふたつの異なるものも、それぞれをシナリオまで抽象化して捉えることで、同じ土俵で結びつけることができる能力。

    ・デザインのはじまりは視点の提供。新しい課題を発見することがデザイン。

    ・デザイン力とは問題解決力のこと。問題を発見し、解決の糸口を示す能力。

    ・デザインとはある特定の目的を達成するために要素を配置整理すること。目的の表現。

    ・デザイン思考の実践プロセス
    1 discover the problem or need 課題か需要の発見
    2 define 課題の定義
    3 ideation アイデア出し
    4 prototype 試作づくり
    5 implement 実施
    6 evaluate 評価
    消費者目線でpdcaを回すことに他ならない

    ・建築家がデザインすべきは建物ではなく未来に対するビジョンであるという思想。形態はビジョンに従う。製図課題のほとんどはビジョン策定に費やされる。

    ・未来は起こりうる可能性に準じて幅があるのでは。横軸を時間軸とし、縦軸を起こりうる可能性として未来の三角錐を描けるのではないか
    デザイナーはこのありうる未来の選択肢の中で望ましい未来のシナリオを提示することが役割なのではないか

    ・スペキュレイティブデザイン例 
      TAKRAM 荒廃した未来の水筒
      スプツニ子 生理体験
      SOYLENT 完全栄養サプリ

    ・相手の考えを自らの専門分野の内容に「見立てる」ことで、突飛な発想を生む。

    ・革新したいことと異分野の専門知識の掛け合わせにより思いもよらなかったジャンプが生まれていることが多い。
    ただワークショップをすれば良いというものではなく、まず自らの知識を簡略にまとめ、提示された革新したいチームは、その知識を見て、自らの専門分野の話としてひたすら見立てる作業を始める。アイデアは何人かの脳に同時に思い浮かぶものではなく、結局最後は誰か一人が思いつくもの。

    ・「革新したいこと」は何か、「異分野の専門知識」とは何か。
    枯れた技術の応用においては新たなR^D不要で低コストで実現できる!
    さらにはリスクマネジメントも行いやすい。

    ・自分の人格を二つに分断して、交互に行き来する。
     自分のパッションを持っている分野知識を、違う分野に当てはめる。掛け合わせる。
    ・革新したいこととパッションを持っていることは遠いほどアイデアのジャンプの高さも高くなっていく。

    ・見立てる力のトレーニング法
    1ロールプレイング:あの人ならどう考えるかと発想する。ユニクロがあんパンのCMをしたら?爪切りのCMをアップルが行ったら?など
    デザインの勉強とはその妄想の引き出しを増やすこと。
    2因数分解:対象の構成要素を因数分解し、異分野の構成要素との関連性を見つける。傘なら柄、膜、軸に分解できる。各要素を変えてみたらどうなるかなど
    3ウォーリーを探せ:課題を明確化することで、対象へのヒントを見つけ出す方法。
    例えば料理レシピ本を読むときに建築のアイデアを見つけようと考えると、建築のレシピというアイデアが湧いてくるなど。アナロジーの力をつけるのにもつながりそう。イシュー設定することの重要性。
    4ルーツトラッキング法:物事のルーツをたどる。言葉の語源を探る習慣をつけることで、共通点が皆無に思われた二つの事象に橋がかかるようになる。

    ・「革新したいこと」がトップに来る、そこに「異分野の専門知識」か「パッションを持てること」を掛け合わせ、アイデアを見立てる。最後はその時代場所ターゲットを取り巻く「社会の潮流」を加味することで個人的な見立てによる参入障壁の高いシークレットなアイデアでありつつ、社会に広がっていく確度の高い事業を創造できる。
    ・スモールスタート。パッションを持てるトピックであることが大前提。次は安く簡単にプロトタイピングできること。個人の妄想と社会との結節点を見出す必要がある。フィードバックをもらいやすいもの。

  • 1.最近話題になったデザイン思考について軽く知っておきたかったので購入しました。

    2.本来、デザインとは目的を持って何かを設計することを意味しています。デザイン思考の起源は製品中心に考えられてた時代が終わり、人間中心に切り替わった時に誕生しました。
    本書のキーワードは3つあります。1つめは、「見立てる力」です。これは仮説をつくる力という言い方が近いです。他の業界であっても、自分の仕事にどう活かすかを常に考え続けることが大切です。2つめは、「デザイン力」です。これは、課題を見つけて解決の糸口をみつけていくことです。実践プロセスとして6段階あります。特に大切なのはプロトタイプ、つまり思考を具現化して他人とアイディアを共有することです。3つめは、「未来をどうしたいか」という発想です。起業する人は特に考えなくてはいけない部分で、未来がどうなるから自分はこう動く、という発想ではいけないということです。自分の思い描いた未来がこれだから今これをするという発想でないと、新しいものは生み出せません。
    以上のように、デザインの本来の目的を示し、どのように社会に活かしていくか、さらにはデザイン力を鍛えるためのトレーニング方法を教えてくれる一冊となってます。

    3.印象に残ったのは、「アイディアは既存の要素に新しいものを付け足したに過ぎない」という部分です。今までの自分は、他人がやらない新しいことはなにかということばかりを考えていました。ですが、他人がやったことをベースにして、自分が新しく追加していけば、それは成長になると思いました。


  • 難しくない文章とページ量でサクサク読めるとどうじに、
    デザイン思考とは何か?
    デザイン思考をどうビジネスに落とし込むか?
    のフレームをインプットできる。

    伝えたいことは1つなので、
    精読すれば1回で混乱することなく
    本の趣旨を理解できそうです。

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