科学的な適職【ビジネス書グランプリ2021 自己啓発部門 受賞! 】
- クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2019年12月13日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784295403746
感想・レビュー・書評
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DaiGoさん信者です。なので祐さんのことは知っていました。
自分がどの職場でもあんまりうまくやってゆけてないなって気付いてしまったタイミングで「本当の天職は『やってたらそれなりに楽しかった』というものである」と、ブクログの感想で目にして、すぐさま購入して読んだ。
この時期は、わたしの働く、教育・福祉業界の転職シーズン。これまでの異動や転職を含めると、コロコロ仕事を変えるのもなって思って、超真剣に、ノートを取りながら、表計算ソフト推奨の計算も手計算で、頑張ってワークに取り組んだ。読み進めていくうちに、いかに自分の悩みそが視野狭窄とバイアスに支配されているかが分かってどんどんワークをすすめた。
2つの仕事をかけもちしている今、①Aにしぼる、②Bにしぼる、③現状維持、④どっちもやめる、の4つの選択肢があって、今いろいろ考えるには脳みそにその余裕がなくて、③にすることにしたんだけど、ワークをやると、③が自分にとって一番ストレスが高いんだってことが分かって唖然とした。
でも結局、今日③の実現は難しいことがわかったのだけれど。業務委託ってシビアですね。
さて、今度はダウンロードした表計算ソフトを使ってやってみるか…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
俺は先日退職したばかりだ。転職先も決まってないし、やりたい職やどんな仕事が向いているかもわからない。
そんなとき書店でこの本と出会った。尊敬するDaiGOさんが推奨していることもあり購入を決意!
読み終えて職業の選び方の常識がぶっ壊れました。今まで当たり前のように仕事を選んでいた基準が、「7つの大罪」ともいわれるNG行為だったなんて…。
❶ 好きを仕事にする
❷ 給料の多さで選ぶ
❸ 業界や職種で選ぶ
❹ 仕事の楽さで選ぶ
❺ 性格テストで選ぶ
❻ 直感で選ぶ
❼ 適性に合った仕事を求める
P41
あれま、これ俺が仕事選ぶときに全部基準にしてるやつじゃん…いきなり全否定されちまったよ。今までの職選びは間違いだったのか。
特に「好きを仕事にする」は俺が一番重視している。だって好きなことを仕事にしていたら苦しいこともへっちゃらに思えちゃうでしょ?
多少嫌なことがあっても簡単に乗り越えられちゃう気がするもん。やりたくもない仕事にヒイヒイ言いながら奴隷のごとく働くなんて絶対イヤだね。
◉ 適合派:「好きなことを仕事にするのが幸せだ」と考えるタイプ。「給料が安くても満足できる仕事をしたい」と答える傾向が強い
◉ 成長派:「仕事は続けるうちに好きになるものだ」と考えるタイプ。「そんなに仕事は楽しくなくてもいいけど給料は欲しい」と答える傾向が強い
P43
俺はどちらかというと適合派にちかいな、多少給料が安かろうがその仕事が好きならなんとか生きていけそうな気がするし。
しかし、しあわせになれるのは成長派の人間だという。
適合派の幸福度が高いのは最初だけで、1〜5年の長いスパンで見た場合、両者の幸福度・年収・キャリアなどのレベルは成長派のほうが高かったからです。
P44
えぇ! 幸せになれるのは成長派なの!?
好きなことを仕事にしても幸せは長続きしないんかぁ~…
◉ 好きを仕事に派:「自分はこの仕事が大好きだ!」と感じながら仕事に取り組むタイプ
◉ 情熱派:「この仕事で社会に貢献するのだ!」と思いながら仕事に取り組むタイプ
◉ 割り切派:「仕事は仕事」と割り切って日々の業務に取り組むタイプ
P45
結局のところ、仕事は仕事と割り切ったほうが人生うまくいくみたいね。実際、世の中そんな人達ばっかりな気がする。
とりあえず自分もこのスタンスで転職してみるよ。どんな仕事でもやっていくうちに好きになれたらいいな。
ただ、本書の意見を鵜呑みにせず、本当に心の底から好きなことを仕事にしている人の意見も聞いてみたい。
「あなたは幸せですか?」どんな答えが帰ってくるか楽しみだ。 -
そんな良い仕事ないでしょ、と思って読んでたけど、「おわりに」に書かれていることが全てなのかもしれない。予定どおりに人生が進むことなんてないので、大きな方向性を決めたら、あとは身をゆだねるだけ。常にどうするかを考えるのではなく、節目にだけ見直すのが幸福度をあげる。
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科学的に"後悔しない仕事の選び方"教えてくれます!
個人的には自己分析よりは良い仕事に出会う精度は高そうだなと思いました。
「仕事は人生の30%」と言われるほど重大な人生のイベントなのに、とりあえず自己分析しろとか、就職活動の軸は「人」だとか、根拠が無い直感頼りの選び方よりもずっと納得がいく内容でした。
科学的な適職と聞くと、様々な分析ツールを使って「こんな職業があなたの性格に合っていますよ」とおすすめしてくれるのを想像しますが、本書が勧めているのはあくまでも「先行研究より明らかになった"後悔しない仕事の選び方"」であり、意思決定の仕方を学ぶ本だと思った方がしっくりきます!
仕事選びは人それぞれに答えがあり、正解が一意に絞られるものでありません。その上学校が教えてくれる教科でもないし、転職エージェントや大学キャリアセンターの人も結局"職"について悩んでいる方ばっかりです。
そんな就職とは、いわば経験した者全てが評論家ばりに持論を述べることができる「1億総評論家」な状態
情報元に信頼性が無いため、専門的な研究機関が調査した引用元があるだけ情報の信頼に値し、読んだ価値はあったと感じています。
本書で学んだ意思決定の仕方を1つの参考とし、これからの就職・転職活動に活かしていきたいと思います。 -
・「好きを仕事に」に騙されない。仕事をしていくうちに徐々に好きになっていくもの。
・仕事の幸福度を決める7つの徳目
➀自由:その仕事に裁量権はあるのか
②達成:前に進んでいる感覚はあるのか
③焦点:自分のモチベーションタイプに合っているか
④明確:なすべきことやビジョン、評価軸はしっかりしているか
⑤多様:作業のバリエーションはあるか
⑥仲間:組織内に助けてくれる友人はいるか
⑦貢献:どれだけ世の中の役に立つか
⇨その中でも、特に①が満たされている実感が大事。個人的には現職でそれが満たされてる感あるから楽しいと感じる。 -
色々な事柄や気持ちに尺度を持たせることができると思っていませんでした。
たしかに、冷静に点数付けしてみたら固まった考えを緩めることができるかも。
あと、今の何がどれほど条件としていいかなど、評価できて、自分にとって[何が大切か]振り返れました。 -
自分が職業はこれでよかったのか?転職をしたいけどどこにすればいい?など、職業に関する悩みはなくならない。この本では、職業や転職の際の意思決定方法、今の職場での幸福度を確認する方法などを紹介している。
あなたにとっての適職とは「あなたの幸福が最大化される仕事」のこと。具体的には、毎日の作業を通して生活の満足度が上がり、喜びを感じる場面が増え、悲しみや怒りが少ない仕事をいう。
この適職は自分の価値観で判断し、自分で見つけるしかない。そして、その仕事を得ようと多くの人が就職や転職をするが失敗してしまう。その失敗の原因の多くは「視野狭窄」によるもの。この「視野狭窄」をしないで、意思決定をうまくやる方法が「AWAKE」になる。
AWAKEは各ステップの頭文字をとったもので
Access the truth:幻想から目覚める
Widen your future:未来を広げる
Avoid evil:悪を取り除く
Keep human bias out:歪みに気づく
Engage in your work:やりがいを再構築する
となる。
結論からいうと「その人に合った仕事を事前に見つけることは不可能」ということ。仕事はやってみて、やりながら「やりがい」をみつけていくもの。なので、自分の望む方向性はしっかりと決めておき、あとは流れに身を任せるしかない。とはいっても、大きく外さないように選び、その後もうまくコントロールしないといけない。そこで、AWAKEを使う。
AWAKEを実践
転職先を選ぶ際、まず気をつけるのは、世間一般に言われているアドバイスは一端忘れること。「好きを仕事に」「給料の多さで」「適正に合った仕事」などは、すべて「仕事の幸福度」と関係がない。
転職先を選ぶ際、思いこみを無くし選択する。転職したい先をリストアップし、それぞれについて自分に問いかける。自分にとって重要なものは何か?自由、達成、モチベーション、明確さ、多様性、仲間、貢献度。重要なものは転職先に当てはまるか?
自分の意思決定が間違った方向に進んでいるか気づくため、転職日記をつける。1日の終わりに自分を3人称で記述する。「彼、彼女(自分)は今日この選択をした。彼、彼女は給料の多さが魅力的に感じた。彼、彼女が期待するのは年収が上がること」など。意思決定の流れが記録され見返すことができるのがメリット。意思決定のパターンがはっきりし、自分の傾向が見えてくる。
転職したあと、完全にブラックだと思ったら転職するしかない。しかし、グレーだったら転職したあとも不安におそわれる。「自分の選択は間違っていなかったか?本当にこの会社でよかったか?」と。そこで、今の職場の「幸福度」を知るためスコアリングして客観的に判断する。下の質問に5点満点で採点をする。
1. 業務に対して給料は満足しているか?
2. 労働環境に満足しているか?
3. 昇進のチャンスはあるか?
4. 上司は自分に意思決定させてくれているか?
5. 仕事のゴールや目的はあるか?
6. プライベートの時間は取れているか?
7. スキルアップをさせてもらえるか?
8. チームで仕事ができているか?
点数が低ければ、転職をする。「さほど不満はない」とわかれば問題解決にリソースを注ぐ。
自分の気づきは、適職を選ぶのによく聞くアドバイスはまったく当たっていないこと。よく聞くアドバイスとは、好きを仕事にする、給料の多さで選ぶ、適正にあった仕事を選ぶ、など。仕事で幸福感を得やすい職業は「人に貢献する仕事」だそう。
また、「たまに会うぐらいの友人を頼ると良い」も成功につながらない。今はネットでどんな情報も手に入るので、メリットがないそう。それより自分のことをよくわかっている「上司、同僚、クライアント」などに相談する方が成功率が高い。
自分は転職するかどうか迷っていたので、良い気づきになった。本を読み現在は「今の職場に大きな不満はないので、しばらく副業をして様子をみる」という結論に至った。 -
科学的な根拠に基づいているので、読み物としても面白い。
仕事の幸福度を決める要因は、自由、達成、焦点、明確、多様、仲間、貢献。
「給与が高い」は仕事の幸福度には影響しないらしいが、結構影響すると思う。
筆者も同じ仕事内容なら収入が多い職を選ぶべきと言っているし、もらえるに越したことはない。
ある程度生活に余裕を持てるくらいまでは、給与の高さは幸福度に影響するのではないだろうか。
収入は幅が広いので、幸福度と線形比例しないのは理解できるけど、対数比例はするんじゃないかな。お金は大事。 -
とてもわかりやすくまとめられている。
データを元にしているので納得できた。
押し付けがましくないところが好感を持てる。
仕事に対して疑問が出たら読み直してみようと思う。
著者プロフィール
鈴木祐の作品






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