科学的な適職【ビジネス書グランプリ2021 自己啓発部門 受賞! 】
- クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2019年12月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784295403746
感想・レビュー・書評
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適職について科学的に論じられた一冊。
学生の頃に出会いたかったが、転職機運の高い現在も価値を持つだろう。
本書における適職の定義→あなたの幸福が最大化される仕事
■職業選択における7つの大罪
1.好きを仕事にする
…適合派(給料が安くても満足できる仕事をしたい)と成長派(そんなに仕事は楽しくなくてもいいけど給料は欲しい)を比べた場合、適合派の幸福度が高いのは最初だけで、1年から5年の長いスパンで見た場合、両者の幸福度 練習キャリアなどのレベルは成長派の方が高かった。研究チームは適合 派は自分が情熱を持てる職を探すのがうまい が実際にはどんな仕事も好きになれない面があるという。
「好きを仕事に派」→自分はこの仕事が大好きだと感じながら仕事に取り組むタイプ。モチベーションが大きく上下する。
「情熱派」→この仕事で社会に貢献すると思いながら仕事に取り組むタイプ
「割り切り派」→仕事は仕事と割り切って 日々の業務に取り組むタイプ
★スキルと仕事の継続率を確認したところ 最も優秀だったのは割り切り派。
2.給料の多さで選ぶ
…給料と仕事の満足度の間に有意な相関はない
3.業界や 職種で選ぶ
…職業の未来予想の制度は低い
4.仕事の楽さで選ぶ
…楽な仕事は死亡率を2倍高める。適度なストレスは仕事の満足感を高める
5.性格テストで選ぶ
…エニアグラムの本質は タロット占い と同じ。MBTIやRIASECも同様
6.直感で選ぶ
…直感が正しく働く条件は次の通り。
・ルールが厳格に決まっていること
・何度も練習するチャンスがあること
・フィードバックがすぐに得られること
7.適正にあった仕事を求める
仕事とワークサンプルテスト(業務に似たタスクを事前にこなしてもらい その成績で評価する手法)の相関は0.54 学歴の相関は0.1。
どの手法も就職後のパフォーマンスを測る役には立たない。
ストレングスファインダー も同様 そもそも 強みを活かせば 仕事がうまくいくといった考え方には疑問符。
強みは相対的な市場と連動する。特定の仕事内でストレングスファインダーが役立つ可能性はある。
■仕事の幸福度を決める7つの徳目
裁量権
達成感
モチベーションタイプとの適合(攻撃型と防御型。攻撃型はコンサルタント、アーティスト、テクノロジー系、コピーライターなど。防御型は事務員、技術者、経理、アナリスト、弁護士など)。個人的には攻撃型だった。
評価軸の明確性
業務内容の多様性
仲間→友人が3人いれば仕事のモチベーションは700% 上がる
社会貢献度
最悪の職場に共通する8つの悪
・ワークライフバランスの崩壊(オフに業務連絡がくるなど。プライベートで仕事のことを「考えただけ」でも私たちの幸福度は激減してしまう)
・不安定な雇用
・長時間労働
・シフトワーク
・裁量権がない
・ソーシャルサポートがない
・組織内に不公平が多い
・長時間通勤
心理学でいう「拡張された自己」とは、未来を思うことで判断力が上がること。
イリイスト転職ノート…三人称の視点で状況を記述する。「彼は町を攻囲した」など。そうすると、ソロモンのパラドクス(他人へのアドバイスは的確だが、自分のトラブルに正しく対処できない)を回避できる。
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表面的に思えた
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タイトルの割にそんなに面白くなかったかな。期待していた内容と違っていたのでちょっと残念でした。
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残るものはなかったかな。仕事行き詰まったら再読。
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適職について科学的に教えてくれる本です。
世の中に出回っている無根拠な事実を列挙しながら、圧倒的なデータ量で科学的に職業というものへの向き合い方を教えてくれます。
人生において、仕事をする時間が多くを占める方はたくさんいらっしゃると思います。
その仕事と向き合う時に、どうしたら心地良くなれるのか、どうしたら楽しくなれるのか、そんな問いへの答えを見つけたい方はぜひ一読ください。
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「好きなことを仕事にするより、やっている仕事を好きになる」という言葉に共感しました。
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なるほどと思いながら読みました。
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岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00601220
もう迷わない、後悔しない! 選択肢が多い時代の人生設計術
ベストセラー『最高の体調』著者 最新作!
転職・複業(副業)・独立…キャリアの多様化が進む時代に、"自分にぴったりの仕事"を選ぶには。
人生の岐路で役立つ、意思決定の技術!
【職選びの常識を科学的根拠が覆す!】
●好きを仕事にする → ×
●給料の多さで選ぶ → ×
●伸びる業界に入る → ×
●強み・適性を重視 → ×
【将来・キャリアへの不安を感じている方へ】
この本は、科学的根拠(エビデンス)に基づき、
"「キャリア選択」という正解のない悩みに答えを出す方法"を具体的に解説します。
・後悔の少ない意思決定をするにはどうしたら良いのか
・私たちに本当の喜びをもたらす働き方とは何か
・「人生の選択」という正解のない悩みにどうやって答えを出せばいいのか
これらのベーシックな問いに取り組み、「自分が幸せになれる仕事=適職」を正しく選ぶ確率を上げていきます。
将来やキャリアを不安に思いつつ、なかなか一歩を踏み出せない方へ、「科学」という精度の高い判断軸を提示。
曖昧な精神論には頼らない、合理的な職探しを後押しします。
(出版社HPより) -
題名通り、科学的なデータを基に自分なりの適職を選ぶ上で、どんな項目をどう検討するのが合理的かが説明されている。
ビジネスや投資でよく利用される意思決定ツールも紹介されており、自分の判断に自信がない人は参考にしてみる価値がある思う。
自分もこのツールを活用して転職先を検討した。 -
まじで今絶賛就活中なので、企業選びにとても役立ってます!!