メンタルの強化書 【負けない】【折れない】【疲れない】
- クロスメディア・パブリッシング (2020年1月31日発売)
本棚登録 : 644人
感想 : 72件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784295403845
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
現代社会における生き方やメンタルの強化について深く考えさせられる内容です。著者は、社会の競争が厳しさを増す中で、自己の選択肢を見つけることの重要性を説いています。特に、引きこもりや社会的孤立に対する理...
感想・レビュー・書評
-
いかにもメンタル強そうな佐藤優さんが、メンタルを強化するためのノウハウを語ってくれるのかなと思いましたが、若干異なりました。
ノウハウ本ではなく、現代の状況と考え方をエッセイ風に語るもの。
筆者が、収監された経験でなぜ鬱などにならなかったかというと、鬱になる因子がなかったということと、状況を客観的に把握できたから、とのこと。
宗教の話など、佐藤さんが造詣深い部分の考え方など、面白かった。
以下気になったフレーズ
_____
人類の歴史は不幸と労苦の積み重ねでもありました。人々はその間、何をしてきたか?不幸や苦しみを、社会を改善し進歩させることで減らすのではなく、ただ神に祈りを捧げ、救われることを願うことで紛らわせてきた。
(中略)
つまり、宗教は現実に対して判断停止を行わせるものだということ。そして、宗教の作り出した空想的なストーリーによって現実を説明し、一種の陶酔感の中で人々を幻想の中で納得させます。
(中略)
私はマルクスの言うように宗教というものが、人間が作り出した一種のファンタジーであり、それが客観的に現実を把握することを妨げる部分があることを認めます。
それによって人間が不幸や苦痛から解放される幻覚を見せることも、同時にさまざまな規制と戒律で私たちを縛り、自由を奪うことも知っています。
ただし、宗教がマルクスの言う意味での「現実」ではなく、非合理的で空想的な百科事典であったとしても、人間が生きる上での、1つのリアリティであることも強調せずにはいられません。人間は理性と合理性だけでは割り切れない存在であり、はみ出したものを持っている存在なのです。
(中略)
私自身は宗教的な視点と、マルクスのような客観的で合理的な視点のバランスが、心折れずに、しなやかに生きる上で大きなポイントになると考えます。
____
「諦め」とはさまざまな苦い体験を経て、「人間にはどうすることもできないものがある」ということを知ることです。
自らの限界を知らない存在は傲慢になります。それは時として人を傷つけ、暴力を振るうことにつながっていきます。
(中略)
飽くことなき成長と拡大を求め、資本の最大化をつねに目論む資本主義は、その意味でいつまでたっても諦めを知らない、青臭いシロモノかもしれません。そんな社会の中では常に努力して上を目指すことが美徳とされます。
努力を続けない人間は劣った人間であり、排除されても自己責任だという論理は、諦めを知らない野暮な人間たちからしか生まれてきません。
________詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
強く生きるにはどうしたらいいか、ということですが、前半では「最近のいろいろな問題について」佐藤優さんの意見が述べられていて、とても面白かったです。
その中で、「ひきこもり」と「一人で死ね」について。
〈むしろこのような短絡的なメディアの報道を鵜呑みにしてしまう社会の風潮のほうが恐ろしい。そこには引きこもりの人たちを「引きこもり」という属性にまとめ上げ、社会から排除しよう(属性排除)という意識が見えます。〉
最近読んだ『中高年ひきこもり』の著者斎藤環さんと同じ考えであると思いました。
しかし、私にはまだそのようには考えられません。
だって、昭和の初めまでは、有無を言わせず戦争に行かされた人たちがたくさんいる。
引きこもりは甘いと思う。
「どんなに辛くても、まず外にでる、体を動かすことで、その生活から脱出できるはず」というのが私の考えです。
〈無差別殺人の犯人の冷酷さは言わずもがなですが、「勝手に一人で死ぬべきだ」という冷酷さも、私たちは認識しなければならないと思います。そんな冷酷な意見が拍手喝采で受け入れられるいまの社会こそ、私は病理を抱えていると思うのですが、皆さんはどう考えますか?〉
私は「一人で死ぬべき」派です。
今後自分が改心(?)するとも思えないです。
私の祖母の母は、娘(私の祖母)を産んでまもなく自ら命を絶ちました。
もし曾祖母が祖母を殺めていたら、私はいませんでした。
幼い子供をのこして死ぬのは忍びないかもしれませんが、曾祖母の選択は正解でした。
いっぽう、息子を殺めた農水省の元事務次官の行動も正解だったと思っている私です。
私は今後変われるでしょうか。 -
この世の中、普通の精神では心を折れてしまう
本書は、あなたのこころを守る「しなる心」を手に入れる法です。
■下品化する社会
・孤独の中で抱えきれない仕事を負う
・膨大な仕事を抱え、成果をあげなけれあばならないプレッシャーと人間関係のストレスの中で、精神的にも肉体的にも追い詰められいるのが現在のビジネスパーソンの姿ではないでしょうか。
・繊細で優しい人は勝ち組になれない
・下品な三かく人間が出世する社会
義理を欠く
情を欠く
恥をかく
・堅いものはいつか折れる。柔らかさこそ本当の強さ
・私の考える「強さ」は堅い強さではなく、柔らかく「しなる」強さです。
・メンタルを強くするために必要な2つのこと
一つは、自分自身の内面を強くしていくこと
もう一つは、自分を取り巻く環境を変えていくということ
・厳しい時代だからこそ、束、になる事が大事、ちなみにしぶとく生き抜くためのキーワードは何か
それは、自助、公助、共助
自助;自分で自分を助ける
公助:公の助けを求める
共助:仲間同士で助け合う
■前のめりをやめる
・常に不安感、孤独感にさいなまれている
・共同体の一員から孤独な個としての存在へ
・キリスト教では不完全な人間の責任を問わない
■自分のための働き方改革
・仕事の快適度と、達成度で、タイプ診断
達成度+、快適度+ ハイパータイプ
達成度+、快適度ー ワーカーホリックタイプ
達成度ー、快適度ー バーンアウトタイプ
達成度ー、快適度+ マイペースタイプ
問題になるのは、 バーンアウトタイプ(燃え尽きタイプ) 次は、ワーカーホリックタイプ(いやいや仕事しているので、いずれバーンアウトする可能性あり)、逆に、マイペースタイプは、仕事が快適なので、ハイパータイプに化けることも
・生産性を上げるためには、仕事の細かいムダを省く ⇒ノートや手帳を1冊にまとめておけば1冊だけをみればいい
・やる気が起きない時は身の回りを整理する ⇒ 仕事の仕方もできるだけ習慣化する、毎日のタイムスケジュールもできる限り、習慣化しておく
■心が折れた時の動き方・考え方
・とにかく休むこと
・とにかく逃げること、仕事から離れて、休む
・復帰する時は、以前の6掛けでよしとする
・睡眠の質が下がるとメンタルも落ち込む
PC,スマホを練る前に触らない
寝室にスマホをもちこまない
寝酒もよくない
・朝のスタートが早ければ、始業と同時にフルスロットで仕事ができる
・飲み会、1次会は付き合い、2次会は、3回に1回はゆき、2回は行かない
・仕事以外で小さな目標を設定してみる
目次
第1章 下品化する社会とどうつき合うか?
第2章 「前のめり」な生き方をやめる
第3章 折れない!疲れない!自分のための働き方改革
第4章 心が折れた時の動き方・考え方
第5章 コミュニティとアソシエーションで乗り越える
サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
商品コード 9784295403845
NDC分類 159
Cコード C2034 -
この本には、「これからは生き方が多様化し、選択肢が増えていくので、自分に合った選択をしてストレスを減らして生きていくことが大切だよ!」と書かれていました。
まず、自分が何を優先するのかをよく考え、自分に合った生き方を探していこうと思いました。
参考になりましたー❕
ぜひぜひ読んでみてください -
「死にたくなった」人の特効薬になる本を探して購入。
本書によれば、社会は新自由主義という弱肉強食が進んだ社会らしい。一旦、転落してしまうと、そこから這い上がることはほぼ不可能になるというのは、実に感覚に合う話である。
その競争社会で勝ち残っているのは、最初から恵まれた人か図々しい人であるという話だ。著者は後者を『吾輩は猫である』になぞらえて「三かく人間」と表現している。三かく人間とは「義理を欠く」、「情を欠く」、「恥を欠く」人間のことだ。
これを読んで、「ああ、私は上品だから負け組なのか」と安心してしまいたいところだが、安心こそ警戒しなければならないということは身を以て味わってきた。
なるほど、そう考えれば自分の人生が上手く行かず、身の回りの無神経な人や立ち回りの上手な人間が成功しているのは納得できる。しかし、この考えは、自分の無能さを棚上げして、有能な人をラベリングし、糾弾する材料にさせるから気をつけなければならないと感じた。
現代は自由資本経済の台頭により宗教の力が弱まっているが、私としては、宗教のような分かりやすい虚構ではなく、現実と見紛うような虚構が蔓延しており、それが私達を苦しめているのではないかと思っている。それが何であるか、興味の深々なところであった。本書によると、それは「お金」だと言うことだ。分かりやすく言えば「金を稼ぐことは偉い」、「金を稼いでいる人は偉い」となる。確かに、金持ちになりたいし、金を稼いでいるブロガーやyoutuberを見ると憧れてしまった覚えがあることにハッとした。
その競争ゲームの常套手段が、消費者の不安を煽り、不安を解消できるという甘い謳い文句の商品を買わせるということらしい。貧しい人は無知に付け込まれてとことん貧しくなるという闇が透けて見えた。
では、私のような弱者はどうすればよいのか。常に努力して上を目指すことが美徳という幻想を打ち捨て、様々な失敗を経験して「諦める」ことが大切だとしている。
それに対して、努力を続けない人間は劣った人間であり、排除されても自己責任だというのは、強者の理論であり、まともに受け取るなということだ。
最後に、本書は「努力しても報われない人はどうすれば良いのか」という難問にひとつの答えを出してくれた良書である。 -
メンタルの鍛え方というより、この世をどう生き抜いて行くのかというヒントが書かれた本。逃げるのも大事。
-
現状分析は非常に納得出来る。しかし、解決策は凡庸
-
本書は、日本社会の「見たくない現実」を言語化して突きつけるような鋭さをもっている。「上品な人ほど今の世の中には弱者の立場に置かれている人が多い」という認識には思わずため息をついた。まさにその通りである。日本もひどい社会になったものである。
本書はやさしい言葉でわかりやすくかいてあるが、内容はデータに裏打ちされた堅牢な論稿である。ただ、前半は鋭い切れ味だが後半はやや迫力をかくように思えた。
折しも、今世界はコロナ禍の真っ只中である。アフターコロナにしろウィズコロナにしろ否応なく社会は変貌を迫られるだろう。できればこの機会により生きやすい社会へと脱皮して欲しいものである。
「新・知の巨人 佐藤優氏」のことだから、当然今コロナ後の社会についての論稿をまとめていることと思う。次の著作を早く読みたいものである。 -
世の中の構造を、私が知らなかった観点から教えてもらった。
勉強になった。
吾輩は猫であるの、三かく人間 義理を欠く、情を欠く、恥をかく が出世する -
ビフォーコロナ、つまりコロナ禍の前に出版された本ですが、佐藤優氏が示した5年から10年後の未来予想図はパンデミックが起きたことで、その世界が早まった感があります。
また、官僚というものの考え方が具体的で分かりやすかった。
シュリンクしていく世界を恐れるのではなく、選択肢があって、そのリスクや対処法、また最悪な事態になった場合の考え方まで記されていて、最後まで好感持って読みました。 -
-
●川崎の事件 「自殺を考えるような弱者はどうぞ1人で死んでください。ただし私たちを巻き込むな」ということです。そこには弱い人間や、負けた人間、社会の役に立たない人間はどうなっても構わない、関わりたくないという勝者の論理があります。
●まっとうな精神を持ち、繊細な感性を持つ人の中には、最初からその競争にすら参加しない人もいるでしょう。下にいることを甘んじて受け入れる「奥ゆかしい」人たちともいえます。それを意欲や向上心がないとか、主体性や積極性がないなどと批判するのはお門違いと言う事でしょう。
●成功してお金持ちになるためには、他者を商品として扱える人でなければなりません。
●銀行に預けるお金を、税金として国に預けると考える。可処分所得は減るが、その分安心安定を得られる。一般国民にとって、銀行はあまり役に立っていません。
●自殺率を見ると、相対的貧困の方こそ孤独や不安を感じやすい。その不安を一番の手段がお金。
●脅迫としての教養 本来精神的なゆとりの中で育まれるもの。不安を解消するために身につけるものではありません。
●特に最近登場した新しい職種は、AIの進化でいきなりその意味や役割を失ってしまう可能性が高い。データサイエンティストなど。
●自由なきところに責任なし。本来自由なのは資本家側。正規雇用と非正規雇用の2極化によって起きる様々な出来事に対して、本来責任を持つべきは雇用者であり、資本家の側だと言う結論になるはずです。
●2019年4月から。①時間外労働に上限。月45時間②有給休暇を確実に取得すること。年5日。③同一労働同一賃金
●正規非正規の賃金格差がなくなると言っても、下方圧力。副業を前提にして採用。
●フリーランスこそ、付き合いの幅が広くなければならず、自由ではない。
●仕事をする上での最たる時間の無駄は、書類を探す時間です!
●行動を習慣化すれば、脳を使うことも意志力を消耗することもありません。まさに効率的です。仕事の仕方もできるだけ習慣化してしまうことがポイントです。
●うつは一度かかると再発しやすい。50…70…90
%と、かかるほど再発率があがる。慢性化して社会復帰ができなくなるくらいなら、仕事量を減らして。
●怒りに任せた行動は、更に怒りを増加させる。立ち振る舞いもゆっくりと穏やかにする事で、アンガーマネジメントをしよう。
●中共が宗教を容認するようになった⁈民衆の不満やストレスが、制度で押さえられない規模になった。
●最大のセーフティーネットは人とのつながり
-
"言語化し、分類=カテゴライズすることで、ようやく自分の中で安心する。それができないものに対して不安と怖れを覚えるのです
神なき時代割り切れないもの、理性や合理性で理解できないものをあえて存在しないかのように扱います、そしてときには恐怖心と不安感を抱き、異質なものとして排除しようとするのです
■川崎市の無差別殺人事件
→引きこもっていた50代が児童を殺して自殺した
無差別殺人の犯人の冷酷さは言わずもがなですが、「勝手に1人で死ぬべきだ」という冷酷さも、私たちは認識しなければならないと思いま
→?負けた人間、社会の役に立たない人間は、わからないから、関わり合いたくないとおもうのは勝者の論理。こちらには気をつけよう。
■事務次官の息子殺人
■勝ち組負け組
可処分所得の中央値の半分以下を「相対的貧困」と呼び、その割合を「貧困率」と呼ぶ
→15.7パーセント じわじわ増えてる
→→格差が広がっているということ
■競争社会で生き残っている人
特異な能力があるか、あるいは親の遺産を引き継ぎ、最初からスタートラインが違っているか、さもなければよほど図太く、図々しい人物であるかのいずれか
労働者はどれだけ働いてもお金持ちになることはできません
→資本家は労働者を商品として扱い、出来るだけ安い賃金で働かせようとするため
→マルクスは資本家による「搾取」と呼んだ
→どんなに利益があがっても、それを労働者に分配することはない
つまり、「人間を人間として扱う」のではなく「人間を商品として扱える」人が資本家になれる
→?自分には向いてなさそう
■三かく人間
吾輩は猫である
「義理を欠く」「情を欠く」「恥をかく」
→即ち下品
→お金儲けをするには下品でないといけないと書かれている
■目指すべき強さは、硬さではなくしなやかさ
私とは私とそれを取り巻く環境である
・自分の内面
・環境
■しぶとく生きるためのキーワード
・自助→自分で力をつけること
・公助→公の助けを求めること、サービス活用
・共助→仲間同士で助け合うこと
→★これはビジネスでも言えること、公助をお客やサービスと言い換えれば良い
バランスが大事、つまり「束」になること
→自助だけに固執すると弱い" -
外務省時代には、在ロシア日本大使館に勤務し、北方領土問題など対ロシア外交に尽力した著者。(巻末の著者略歴より)拘置所に512日間勾留されたときも、メンタルを病まなかったという。
拘置所という言葉を目にした時点で、悪いことした人が書いた本?と疑心暗鬼になって積読にしていました。
時間を置いて手に取ると、図々しい下品で利己的な人間が生きやすい世の中、その通りだよ〜と同感の部分が多いです。理解しやすいです。必死に仕事に没入してメンタルを病んでしまったり、早め早めに対処し準備しても仕事は減らないことはなるほどと納得しました。マイペースで快適に働き続けることが大きな成果を得ることよりも大切だと学びました。
周りに合わせずマイペース、苦手なのでもう少しゆっくりと話すことから始めます(^^) -
メンタルの強化に必要なのは、人を蹴落としても動じない下品さを持つこと。だが、本著はこれで終わらない…という触れ込みなのだが、人を蹴落とす下品さは、メンタルが強いゆえの結果であり、強くするための手段ではない。ここがピンと来なかった。
本著を手に取る人は、小さな事にクヨクヨ囚われて、中々立ち直れない人ではないか。そうした人への本著からのメッセージは、端的に言うなら、休め、無理するな、逃げろだ。何だか達観しているが、これが真理なのかも知れない。他人を蹴落とせない人が、クヨクヨしがちなのだ。しなやかになんて生きられない。責任が取れるなんて傲慢な考えだというのは、優しくしっくりくる考えだ。
生真面目が自己暗示ならば、それを緩める自己暗示が解決してくれるだろう。人を蹴落とさなくても良いが、せめて、人に気兼ねせず、自らのペースが保てるような精神的負担の回避を。 -
柔らかさこそ本当の強さ
質のいい睡眠 -
即効性のあるノウハウはない。全体として著者のマクロな社会評が並び、それを踏まえてのミクロな市民生活の心構えを、読者それぞれが考えていこうという感じ。
標題のメンタルの話はなかなか難しい。
アドラーは「人間の悩みとは、対人関係の悩み」と言った。
この本では、対人関係の悩みは上司と部下の関係、肩書きが上と下の関係、言い換えれば持ってる人と持ってない人の関係……すなわち縦の関係のストレスには着目している。
しかし横の関係のストレス…、立場やコミュニティを同する人との軋轢は、完全にないものとされている。
都会を殺伐としたものととらえ、地方周縁のコミュニティのあり方を説きながら、そこでのストレス、いわゆる田舎の付き合いの摩擦はないものとされていたりと、一面的な考え方も見て取れる。
言ってみれば、
「同レベルの相手ならストレスなく付き合える」
という、ナチュラルにメンタル強い人間の意見、である。
それなりに気楽に読める反面、本気でメンタルを強化したい、地を這うレベルの精神を何とか救いたいという人にはオススメできない、というか、読むべきではない一冊だといえる。
いわゆる文化人が、今の時代どういうことを考えているか興味がある人なら、一読もありかもしれない。 -
硬いものはいつか折れる。「柔らかさ」こそ本当の強さ。
-
「努力を続けて成功することが正しい」「努力しなかった人間が貧困にあえぐのは自己責任」といった近年の風潮を否定し、他人を労働力として扱いのしあがっていく人は「下品」であると喝破する。
新自由主義が蔓延する世の中というのは、繊細な人達にとって生きづらい。そういう人達のために、心が折れないための考え方や行動についていくつか紹介されている。特に、一番最後に述べられた「媚態」「意気地」「諦め」の3つは、自分の経験からも、非常に有効的な考え方だと思う。
また、自分が常々、社会の不条理と感じていておりながら上手く表現できなかった事象を、「属性排除」「脅迫としての教養」「責任転嫁論」といったワードで言語化されたことは、たいへん有用であった。
量的に物足りなさはあるが、淡々とした筆調でありながら世の悩む人達への冷静な優しさの滲み出る著作である。星5つとしたい。 -
2025/04/05 読了
1. 硬いものはいつか折れる。しなやかで柔軟な心を持つことが重要
2. 世の中から半歩遅れて進む。前行く人を見て、ゆっくりと進む
3. 仕事での人間関係は必要最低限。敵を増やさないこと -
こんなギスギスした時代だからヌルッと生きよう…
著者プロフィール
佐藤優の作品
