メンタルの強化書

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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本棚登録 : 112
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784295403845

感想・レビュー・書評

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  • 強く生きるにはどうしたらいいか、ということですが、前半では「最近のいろいろな問題について」佐藤優さんの意見が述べられていて、とても面白かったです。

    その中で、「ひきこもり」と「一人で死ね」について。

    〈むしろこのような短絡的なメディアの報道を鵜呑みにしてしまう社会の風潮のほうが恐ろしい。そこには引きこもりの人たちを「引きこもり」という属性にまとめ上げ、社会から排除しよう(属性排除)という意識が見えます。〉

    最近読んだ『中高年ひきこもり』の著者斎藤環さんと同じ考えであると思いました。

    しかし、私にはまだそのようには考えられません。
    だって、昭和の初めまでは、有無を言わせず戦争に行かされた人たちがたくさんいる。
    引きこもりは甘いと思う。
    「どんなに辛くても、まず外にでる、体を動かすことで、その生活から脱出できるはず」というのが私の考えです。

    〈無差別殺人の犯人の冷酷さは言わずもがなですが、「勝手に一人で死ぬべきだ」という冷酷さも、私たちは認識しなければならないと思います。そんな冷酷な意見が拍手喝采で受け入れられるいまの社会こそ、私は病理を抱えていると思うのですが、皆さんはどう考えますか?〉

    私は「一人で死ぬべき」派です。
    今後自分が改心(?)するとも思えないです。

    私の祖母の母は、娘(私の祖母)を産んでまもなく自ら命を絶ちました。
    もし曾祖母が祖母を殺めていたら、私はいませんでした。
    幼い子供をのこして死ぬのは忍びないかもしれませんが、曾祖母の選択は正解でした。

    いっぽう、息子を殺めた農水省の元事務次官の行動も正解だったと思っている私です。

    私は今後変われるでしょうか。

  • 「負けない」「折れない」「疲れない」

    著者の「ズルさのすすめ」とおなじく、生き方、考え方指南の書。

    かぶっている記述も多いが、逆に言えば重要だからこそ何度も出ているわけで、むしろ頭に入れるべき内容である。

    これからも、疲れたり、壁にぶつかったりしたらまた再読することは間違いなさそうといえる書である。

  • 直近佐藤さんの本を読んでいて、様々な知識をインプットされた方の、メンタル問題の対処法はどんなものだろうという興味を持って、本屋で目について。
    もうすでに疲弊しそうな人が読んだらいい本。
    力を抜くようなアドバイスがある一方で、今後の終身雇用は確実に崩れるので、自分自身で納得する働き方を選んでいけというような感じがした。猛烈に働きまくるなら、のんびり働くなら、よく認識する必要があるなぁと思った。
    私が求めてる内容とはちょっとズレてしまったけど、佐藤さんの文章が優しくて好き。

  • 職員のみなさんがブックハンティングで選書した図書です。

    ☆推薦コメント☆
    -「ビビっているもの」の正体を知る-
    私達を不安がらせようとする「世の中のカラクリ」を教えてくれる本です。
    「読むと即効でメンタルが強くなる本」なんて“うまい話”はないけれど,この本は視野を広げてくれます。
    =強いメンタルは柔らかい。

    ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB29797131

  • 内容はタイトルの通りで、今までの佐藤氏著作を読んでいれば一度は目にした内容ばかりですが、最後の「「いき」の構造」の紹介・解説を読むだけでも、この本を買う価値はある。この生きにくい時代への処方箋として「媚態」「意気地」「諦め」が重要な考え方だとの指摘には蒙が啓かれた。

  • 自自由主義で格差の広がる世知辛い世の中になったなぁと思う。そんななかにあっても下品にはならず“いき”や人になりたいなと思った。最近は図々しい下品な人がなにか違う生き物だと思えるようになってきた。

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著者プロフィール

作家・元外務省主任分析官。1960年東京都生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア連邦日本国大使館勤務等を経て、本省国際情報局分析第一課主任分析官として、対露外交の最前線で活躍。2002年背任と偽計業務妨害罪容疑で東京地検特捜部に逮捕され、512日間勾留される。09年、最高裁で上告棄却、有罪が確定し外務省を失職。05年発表の『国家の罠』で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。翌06年には『自壊する帝国』で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。

「2020年 『宗教改革者 教養講座「日蓮とルター」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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