- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784295405801
感想・レビュー・書評
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悩んでたり苦しいと思っている時に読めば、
負のループから抜ける手助けになる本。
自己を知り自己を受け入れる。
自分の感情のコントロールなど実践方法が書いてありました。
科学的根拠と東洋哲学が混ざり合っていて、面白かった。 -
どんなに前向きに生きようとしても、不安や怒りは尽きないものです。私はそんな不安や怒りを和らげるために様々な勉強をしてきました。
本書で述べられている不安や怒りに対しての対象方は私のこれまでの考えを根本から覆すものでした。そもそもこれらに対し考えないことが正解だというのです。
悲しみは受止め、怒りは分析し、不安は止めるこの3つの対処法が最適解だというのです。
特に私が気に入ったのは不安を止める。つまり思考を止める訓練です。巷では瞑想が流行っているように感じますが、ようはそれです。本書では様々な瞑想法が挙げられています。呼吸に意識を向けるシンプルなものから、安心できる空間をイメージし、観察する「セープレイスワーク」。100から7を引き算するだけのすごく簡単な「暗算法」まで、なかなかわかりやすく述べられていました。
文章自体は非常に読みやすいですが、論題が形のない感情や思想、禅のようなものばかりなので、全体の理解には非常に苦労しました。
本書で紹介されている方法はどれも0円で始められるものばかりですので、さっそく実践していきたいと思います。 -
とても科学的に「最高の状態」になる方法が書かれており、参考になりました。
特に、「脳は物語を作る!」という話は、とても興味深い話でした。
ぜひぜひ読んでみて下さい。 -
この本って英文で書かれてそれを翻訳したのかな?って思わせるような文章。表現や分析はちょっと難しいところがあったけれど、内容はとても腑に落ちた。どうして瞑想が心と体に良いのか、シングルタスクの有効性(マルチタスクの弊害)、マインドフルネスが幸福感とつながっていること、不安や心配事は現段階の取り組むべき案件というより脳が作り出した物語であるということが多いこと、自主的に物事に取り組むことが良いわけなど、今まで漠然と理解しているようなしていないようなことが、納得できた。
1つのことをあるがままに観察したり(良い悪い・好き嫌い・正しい間違い・面白いつまらない…でジャッジはしない)、深呼吸や瞑想をしてみたり、ということを生活の中に取り入れていこうと思う。 -
ストーリー、シミュレーションについては、
妹尾武治『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論』が参考になる。
他、アドラー心理学も参考になる。
(降伏→自己受容)
(縁起性→共同体感覚)
個人的には、
「自己」「自意識」「アイデンティティ」「自我」、それぞれの違いがわかりやすく、整理ができた。
また、以下の文が印象に残った。
❶自己は日常的に生成と消滅をくり返し、「わたし」がなくても問題ない状況が多く存在する ❷自己は人間が持つ多くの生存ツールのひとつであり、感情や思考といった他の機能と変わりはない この2点を合わせて考えれば、自然と次の疑問が導き出されるでしょう。
「やはり、自己は消せるのではないか?」 -
マインドフルネスや禅関連の本より、学術的というか納得できた。また忘れた頃に読み返したい
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気にしいな人や心配性な人は読んでみるとよいと思います。
心配事の97%は実際に起こらないというデータがあるらしいです。
「いや、それなりに起こったと思うけど」と私は過去の記憶から思いましたが、それも膨大な心配事からすれば氷山の一角ということなのでしょうか。
そもそも人間は「幸福」になるようにできておらず、苦しみがデフォルトだそうです。本書はその「苦しみ」の正体を紐解き、どのように対策をとればよいか書かれています。
ざっくり「苦しみ」の正体を言うと、余計なことを考えるから(二の矢)苦しむのだ書いてあります。そしてその対策としては『降伏』が有効。「幸福には降伏」ってことですね。
やりかたとしては脳のリソースを他のことに使って、余計なことを考えないこと『停止』、しょうもないことをいたずらに「自分ごと化」せず、受け入れつつ『観察』することだといいます。これが本書のタイトルである『無』という状態です。
本書では『脳の物語製造機能』という生存本能からくるメカニズムについて書かれており、この機能の程度が「苦しみやすい人かどうか」につながるそうです。これを緩和するトレーニングも書かれていましたが、色々あってどれかに絞って実践するとしてもなかなか面倒そうです。そういったトレーニングをやっているコミュニティがあれば参加してもいいかと思いますが、いまのところ見つかりませんでした。
いずれにせよ、自分の苦しみを論理的・客観的に捉えられるきっかけになる本ですので、生きづらい人は読んでみてください。 -
2021.9.26読了
■きっかけ
・鈴木祐さんの本は何度か読んだことがあって共感できる部分が多く、新刊をネット上で見たため購入。
■感想
・毎日瞑想をする身にとっては、瞑想を行う上での考え方が非常に分かりやすく書かれていて、参考になった。
・人間は虚構の物語を作り、それを現実として認識しながら生きているという捉え方は、かなり共感できる。その物語を客観的に見れるようにするためにマインドフルネス瞑想が必要なのだと気付かされた。
・日常生活を行う上で、次から次へと湧いてくる考えや物語との向き合い方を考えさせられる1冊。定期的に読み直したいと思った。 -
題名から面白そうであること、無我の状態とはどのような状態なのか知りたく購入。
悩みの解決方法というよりも自分自身をもっともっと深掘りして知ってみよう、そのためにはこんな方法もある、こんなやり方がある等具体的な訓練や指標が書いてある。
読んでいる途中で自分が想像していた内容と思った以上にかけ離れた内容になっていったため読むのをやめた。ただ印象に残る、勉強になった考え方はいくつもあった。
「ネガティブな感情は我々ヒトが変化への適応を促す生存ツールとして進化し、自分自身の身の危険を知らせるサインでもあり必要とされるもの」
ネガティブな感情=悪ではなく、必要なものとして備わっているものであり、生きていく上で必要なものとして理解しネガティブな思考とうまく付き合っていくことが大切であると思えた本だった。
「立ち向かわず、受け入れる」難しいけれど、そういう姿勢で臨まないと、人生後半、謳歌したり、感謝した...
「立ち向かわず、受け入れる」難しいけれど、そういう姿勢で臨まないと、人生後半、謳歌したり、感謝したりする感情は生まれてこないのでしょうね。これから、本番です。
なべです。
この本を読んで、無駄な反応をせず人生楽しむことが大切だと思いました。
いい...
なべです。
この本を読んで、無駄な反応をせず人生楽しむことが大切だと思いました。
いいね!とコメントありがとうございます。