AIが答えを出せない 問いの設定力

  • クロスメディア・パブリッシング (2024年4月2日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784295409472

作品紹介・あらすじ

グロービス「学び放題」事業部リーダーの初書籍。

感想・レビュー・書評

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  • 「問いの設定力」と「決める力」。それぞれの力の習得方法や考え方について提示されているけど、要するに周りに流されず、どれだけ目の前の物事と徹底して向き合えるかに集約されるのかな、と思った。
    本質を見抜くこと、問いに対して適切な決断を下すこと、どちらもある程度時間をかける必要はあると思うので、耐え得る忍耐力と精神力、胆力も求められるはず。

    生成AIの登場によって誰もがリーダーに必要な力を求められるようになったから、能動的でいれば誰もがより自分の人生を楽しめる時代になった、なんて本書を読みながらわくわくした。

  • AIというキーワードに惹かれたわけではないのだけど、問いの設定力って常々大事だなと思っている中で手に取った本。
    問いというテーマに基づき広範に捉え方、活用の仕方を紐解いている本。グロービスらしい

    メモ
    ・生成Aiに関する著者の気づき。
      問いの質によって回答に大きな違いがある
      出てきた選択肢について判断するのは人である
      生成Aiの答えに従いたいか?魅力あるリーダーについていきたいのでは?

    ・aiがこたえやすい問いと答えにくい問い
      選択肢か意志か
      過去か現在か
      理想の設定
      論理が情理か

    ・問いの効用
      思考を促す
      行動を促す
      次の問いを促す
      自らの隠れた声に気づかせてくれる
    ・問いの質が人生の質を決める  
      本当に大切な問いに向き合うことで人生だけではなく社会を動かすことも可能になる

    ・相手は自分に何を期待しているのか

    ・イシューの設定法
      イシューは問いの形にする
      可能な限り具体的にする
      相手の興味・問題意識を探る 
      イシューの設定範囲を考える

    ・主観での回答→意図の確認→イシューに沿った回答

    ⭐︎まずは自分が直接的にコントロール可能な領域に意識を向け、責務を果たした上で働きかけを増やしていくこと

    ・論点の枠組みは相手の興味に合わせる
    ⭐︎what問題の明確化 問題における理想、現状、ギャップを明らかにする
    ⭐︎where問題箇所の特定 どこに問題があるのか
    ・why 原因の究明 時間的順序が正しく相関関係が存在し、第三因子が存在しないことを確かめる
     実際に考えるには、考えられる要因を具体的に洗い出す。原因をさらに問い続ける
    ・how 解決策の立案 オプションを広げる。判断軸を決めて選択する

    ・目的に立ち戻る、目的に関する意見を議論し、他のオプション可能性を考えてみる

    ・問いを進化させる
      広げる、深める、反論、抽象化
      他の要因を考える
      反論深掘り
      階層種別 同じレイヤーで他のオプションを考える
      共通真因 複数の反論の共通要因

    ・生成aiは間違ってはいないが決め手にかける答えになることが少なくない

    ・自分らしさ
      過去現在未来の3の視点で自分を再発見
    ・社会課題に触れる機会をつくる
     触れた自分の心の感情をラベル化する

  • 【星:2.0】
    タイトルが、この本の内容の芯を捉えていないような気がしてならなかった。
    したがって、読んでいてどうも内容が頭に入ってこない。

    この本の主題は恐らく「AI時代に自分らしさに沿って生きる力」なのだと思う。
    そして、そのために求められる力が①問いの設定力②決める力③リーダーシップの3つである、ということなのだろう。
    つまり、タイトルの「問いの設定力」は、主題ではなく、内容の構成要素の1つでしかないのだと思う。

    なので、読んでいて、内容のまとまりの無さを強く感じてしまった。

  • 山口周さんのニュータイプの時代に書かれていることとリンクしているなぁと思いながら読みました!
    AIが色んな選択肢や答えっぽいものを出す時代に、人が決める、選択する、そもそもの問いを設定するために必要なことについて整理されています。

  • 思考を促したあと行動すると結果次の問いができる
    自らの隠れた声に気づかせてくれる
    自分と呼ぶに相応しいと本人の思う
    認識に沿って、目的をもって行動し続けること

  • グロービス学び放題、2020年くらいにやってたのですが、その時のクリティカル・シンキングとかの受講内容を思い出しました(当時はなかったのですが、今は生成AIでフィードバックくれるのですね!)

    ・相手が自分に何を期待してるのか考える習慣つける
    ・あいまいな質問受けたら、主観の回答→意図の質問(イシューの確認)→イシューに沿った回答する
    ・ゼロベースのアイデアを積極的に引き出す問い
    最初の意見に対してその目的を問う。さらにその目的に対し、別の意見を問うことで常識にとらわれない意見を引き出す流れをつくる

    これらの型は使えるなと思いました。

  • 「問いの設定力」のためには何が必要かと思い読んでみました。後半は「自分らしさ」について書いてあり、「問いの設定力」との深い関係性を感じることはできませんでした。まったく関係性がないというわけではないかもしれませんが。

    AFTER AI時代に求めらる能力
    正解を発見し解決する能力に加えて求められてくるのが、そもそも何を解決するべきなのか?何を理想とするするべきなのか?といった、問いを自ら設定する能力
    決める力
    リーダーシップ

    筋の良い問いを設定するための5つの視点
    1:イマ・ココで答えるべき「問いの設定力」
    2:適切な順番に沿った「問いの設定力」
    問題の明確化、問題箇所の特定、原因の追求、問題の明確化
    3:ゼロベース思考の「問いの設定力」
    4:問いを進化させる「問いの設定力」
    広げる、深める、反論を求める、抽象化する、他の要因、反論深掘り、階層種別、共通真因
    5:「自分らしさ」を再発見するための「問いの設定力」

    「決める力」を高める
    意思決定3作法
    1:自分の頭で考えて意思決定する(知力)
    2:心で感じて意思決定する(共感力)
    3:腹で決めて意思決定する(胆力)

  • 2509
    ・これからの時代に必要な力
    ※前提:自分らしさに沿って生きる力
    ①問いの設定力
    →目的は?他には?
    →what(そもそも本当に問題?)→where(どこが問題?)→why(なぜ問題が起きてる?要素分解)→how
    ②決める力
    →衆議独裁
    →モノの見方3作法:多面的・長期的・根源的
    →意思決定の3作法:頭で考え(知力)心で感じ(共感力)腹で決める(胆力)
    ③リーダーシップ

    ・AIが出せない問い
    →自分の意思
    →イマココでの判断
    →ゼロベースでの思考
    →情理

    ・因果関係が成り立つ条件
    →時間的順序が正しい
    →相対関係が存在
    →第三因子が存在しない

    ・最善観、先義巧利

    ・SDGs
    →質の高い教育をみんなに
    →働きがいも経済成長も

  • 【Business】AIが答えを出せない問いの設定力 / 鳥潟幸志 / 20250207 / <11/1101>/<268/171862><PICS>
    ◆きっかけ
    本屋で発見


    ◆感想
    ・After AIとしているが、そうでなくても学ぶことの多い内容。特に問いの設定力。
    ・ある程度はフレームワークで考えられそう、あとはそれをどう活かすか。
    ・自分の判断の根底にある自分らしさを把握しておくことが重要。過去、現在、未来という切り口で言語化しておく。

    ◆引用
    ・ AI時代に求められる能力
    ー 問いの設定力
    ー 決める力
    ー リーダーシップ
    ・After AI テクノロジーが人間の考えるという作業の一部を代替して行く状態
    ★AIが答えを出せる/出せない問い
    ー どのような考え方があるか/私はどうしたいか
    ー 以前 XXはどう判断したか/この瞬間ここでどう判断するか
    ー XXの場合何が理想か/そもそもの理想は何か
    ー 相手に分かりやすく伝えるためには/あの人はどう感じたのか
    ・問の効用
    ー 思考を促す
    ー 行動を促す
    ー 次の問いを促す
    ー 自らの隠れた声に気づかせてくれる
    ・ イシューに答えるための論点=問いのセット
    例)QCD(品質、コスト、納期)
    ・ 問いに対する返答:主観での回答、意図の確認、イシューに沿った回答
    ・ 枠組みの設定方法
    ー フレームワークを活用する
    ー 相手の判断軸を探る
    ー 枠組みを何度もブラッシュアップする
    ★問題解決のステップ
    ー 問題の明確化: この状態における理想は何か? 理想に対して現状は? ギャップはどの程度あるのか?
    ー 問題箇所の特定: どこに問題があるのか?
    ー 原因の追究: 因果関係が成り立つ条件(時間的順序が正しい、相関関係がある、第三因子が存在しない)
    ー 解決策の立案: オプションを広げる、 判断軸を決めて選択する
    ・ 問いを進化させる問い
    ー 広げる(他に選択肢はあるか)
    ー 深める(なぜそう言えるのか)
    ー 反論(どのような反論があるか)
    ー 抽象化(ここから何が言えるのか)
    ★モノの見方の三原則:頭で考え、 心で感じて、 腹で決める
    ★意思決定の三作法: 多面的、長期的、根源的
    ・上記視点を理解した上で短期を優先するのと 長期視点を全く意識せずに短期を優先するのとでは その後の行動が大きく異なる
    ・今回の意思決定によって影響を受ける人は誰か という問いを設定し少し大目に関係者を洗い出す
    ★意思決定は 衆議独裁であった方が良い
    ★計算可能な内容については AIが得意でありその結果に人は 従うのではないか、 一方予測不可能な リスクを伴う方針については AIがロジカルに導き出す選択肢よりも 信頼のおける人が出す方針に従いたいと思うのではないか。
    ・自分らしさに沿って生きる力: 過去、 現在、 未来の 3つの視点で自分を再発見して行く
    ー 過去の自分: ライフラインチャート、 感情のラベル化、解釈
    ー 現在の自分: ジョハリの窓、 キャリアアンカー、 意味の階段(何に貢献するか考える)
    ー 未来の自分: 社会課題に触れる。 その課題に対する感情のラベル化。 解釈 

    ◆今後
    ・自分の判断の根底にある自分らしさを把握しておくことが重要。過去、現在、未来という切り口で言語化しておく。

  • タイトルで手に取ったが、思っていた方向とは違い、物事に対する取り組み方のヒントをくれる本。
    わかりやすくまとまっていて、斜めに読んでしまったが近々再読したい。しばらく手元にあっても良い。

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