読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊

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  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296000166

作品紹介・あらすじ

◆人類の歴史と叡智を力に変える「最強のブックガイド」◆
「ビジネスの世界で修羅場をくぐってきた堀内さんならではの選書。
この二百冊を読めばその人の知的生産力は桁違いに高まる。」
――山口周氏

「ビジネスは人間の営為。
本書は、その本質の追求すなわち人間の本質に近づく最高の『知の航海図』である。」
――冨山和彦氏

「ペスト禍がニュートンに万有引力を発見させたように、
コロナ禍は堀内さんに『読書大全』を書かせた。
そう言いたくなるほどすごい本。
これはいったいなんという本でしょうか…。
普通はトレードオフになるはずの情報の「質」と「量」とが、
とんでもなく高い次元で両立していることにまず圧倒されました。
なんという濃密さ。なんという情熱。これを「偉業」と呼ばずしてなんと呼ぶのでしょう! 」
――孫泰蔵氏

重大な選択を迫られたとき、危機的な状況に陥ったとき、
人生の岐路に立たされたとき……真の読書体験が、
正解のない問いに答えるための「一筋の光明」となる。

感想・レビュー・書評

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  • 辞書的本 著書が、ビジネスリーダたちに理解してもらいたい、人類の歴史に残る名著を理解してもらいたいが目的です。

    構成は以下です。

    序章 学問の構造と本書の構成
    第1部 人類の知の進化
     第1章 宗教と神話
     第2章 哲学と思想
     第3章 経済と資本主義
    第2部 人類の歴史に残ろ200冊
     第1章 資本主義/経済/経営
     第2章 宗教/哲学/思想
     第3章 国家/政治/社会
     第4章 歴史/文明/人類
     第5章 自然/科学
     第6章 人生/教育/芸術
     第7章 日本論

    第1部は、各章に図があって構造が示されています。
     哲学と思想、経済と資本主義については、20世紀の世界観かと
     構造、流れを知るにあたってのガイダンスの解説です
    第2部は、ひたすら200冊の本の紹介です。
     第5章 自然科学、第7章 日本人論 については、ちょっとものたりなかったが、それ以外は、ほぼ現代までをカバーしているかと思います。
     
    掲載されている本をどれだけ、カバーしているか
    著者がカバーしている分野を、自分としてどれだけ注目しているかなどを比較しながら読み進むのも、ちょっと楽しいかと思います。
    本書を参考にして、たとえば、ITなど、自分だけの分野の地図をつくっても面白いとおもいました。

  • 1部がよかった



  • はじめにに「どんなにたくさんあっても整理されていない蔵書より、ほどよい冊数で、きちんと整理されている蔵書の方が、ずっと役に立つ。同じことが知識についてもいえる。いかに大量にかき集めても、自分の頭で考えずに鵜呑みにした知識より、量はずっと少なくとも、じっくり考え抜いた知識のほうが、はるかに価値がある」という、ショーペンハウアーの『読書について』の引用に膝をうちつつ、ページをめくりました。
    がむしゃらに知識を詰め込んでいく年齢や時期というのも必要なんだろうけど、最終的に、何をもって最終というかは別として、あらゆる知識をまとまった良識に統合していって、行動に結びつけていくことが人生において重要だな、と思いました。
     目録としても使えますし、電子書籍で読むよりは、本棚において、古今の名著を再読するのもよいですが、本書をみて概要を思い出すのに使う、という感じでもいいかもしれません。

  • 本書の前半では、宗教、哲学・思想、経済学の歴史について概説した上で、
    後半では、前半の歴史を踏まえながら、人類の歴史に影響を与えた本として、経済、宗教・哲学・思想、政治・社会、歴史・文化人類学、自然科学、人生論など、日本について、と分野別に合計200冊の本が紹介されている。
    (紹介されている本の数は経済と宗教・哲学・思想の分野がかなり多めになっている。)

    全体的に、あくまでも著者が読んできた上での概説になっており、それでも体系的な知識を一通り読むにはいい本だけれど、
    自分でちゃんと読むべきだな、というのが1つの感想。

    もう1つ思ったのが、この本のように歴史を踏まえながら本を紹介してくれているからこそのもので、
    人間の知識は偉大なものであっても時代や歴史に影響されて、その時代と状況ならではにできているのだなぁということ。
    それでも、その中には時代を超えて変わらないものがあるだろうけれど、きちんと読み解くには、歴史状況を踏まえておく必要があると感じた。


  • 読書の目的はたくさんの知識を身に着けることではなく、自分のものにした上で自分の頭で考えるということ。 宗教と神話 → 哲学と思想 → 経済と資本主義

    第1章  資本主義 / 経済 / 経営
    『道徳感情論』『国富論』(アダム・スミス)
    神に規範の源泉を求めず、人間の持つ共感を出発点にして道徳の根拠を求めた。個人が利益を求めて行動しても見えざる手によって経済はうまくまわる。

    『蜂の寓話』(バーナード・デ・マンデヴィル)
    私悪は公益なり、奢侈的消費は経済発展に重要、道徳的な貯蓄は不況の原因

    『人口論』『経済学原理』(トマス・ロバート・マルサス)
    幾何級数的に増加する人口と算術級数的に増加する食料の差で貧困が発生

    『経済学および課税の原理』(デヴィッド・リカード)
    スミスの自由貿易主義を発展させ、比較生産費説(比較優位論) 

    『資本論』(カール・マルクス)
    資本主義の経済的運動法則を解明し、社会主義体制の優越性を説いた

    『ロンバード街』(ウォルター・バジョット) 
    金融市場の解説

    『有閑階級の理論』(ソースティン・ヴェブレン)
    富豪の生活様式を批判的に記述

    『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(マックス・ウェーバー)
    プロテスタントの世俗内の禁欲思想が資本主義に適合していた、蓄財と再投資

    『経済発展の理論』『資本主義・社会主義・民主主義』(ヨーゼフ・シュンペーター) 
    経済発展の原動力は企業のイノベーション、銀行の資金援助と信用創造も重要

    『論語と算盤』(渋沢栄一)
    理想の資本主義は、公益を追求するのに最適な人材と資本を集めて事業を行い利益を出資者でわけ会う「合本主義」で、ステークホルダー資本主義の原型

    『雇用・利子および貨幣の一般理論 (一般理論)』(ジョン・メイナード・ケインズ)
    古典派経済学に対し、経済を改善するため財政政策と金融政策で有効需要をコントロール、恐慌下では財政政策が効果的

    『孫の世代の経済的可能性』(ジョン・メイナード・ケインズ)
    先進国では技術革新と資本蓄積によって100年後には一日3時間労働が実現

    『「経済人」の終わり』『企業とは何か』『現代の経営』(ピーター・ドラッカー)
    マネジメント、企業の社会的責任、知識労働者、民営化、などの概念を生み出した。社会問題の解決には大きな政府ではなく単一目的のNPO。人々の幸せとは仕事を通じた社会への貢献、組織とは自己実現の手段。

    『経営行動』(ハーバート・サイモン)
    限定合理的な人間像を元に組織の意思決定過程を解明。個人は最適化ではなく満足化でよしとする非合理な存在だが、組織であればそれを超えられるはず。

    『隷従への道』(フリードリヒ・ハイエク)
    ファシズムは共産主義と同じ中央計画経済で国民生活の隷属をもたらす、市場が最も効率が良い。個人の自由と経済的な自由を重視するリバタリアニズム。

    『ゆたかな社会』『バブルの物語』(ジョン・ケネス・ガルブレイス)
    経済発展によるアメリカ社会の変容と問題点。公共投資政策に貢献。

    『資本主義と自由』(ミルトン・フリードマン)
    規制の無い自由主義経済。経済的自由は政治的自由の必須手段。福祉と平等のための国家の干渉も批判、公共の利益のために個人の利益に反することを強いると反撃を食う。中央銀行の金融政策は維持。ケインズ政策はスタグフレーションにつながる。企業の利潤追求以外の社会的責任も否定。

    『貧困と飢饉』(アマルティア・セン)
    飢饉の発生は食料供給能力不足ではなく、分配メカニズムなど入手能力の問題

    『学習する組織』(ピーター・センゲ)
    レジリエンス(回復力、しなやかさ)、環境に適応、学習、進化。

    『貨幣論』(岩井克人)
    中央銀行による銀行貨幣制度は「みんなが貨幣を受け取るから貨幣である」という自己循環論法であり、経済の効率性と同時に不安定性も高める。

    『社会的共通資本』『経済学は人びとを幸福にできるか』(宇沢弘文)
    自然環境、社会的インフラ、制度資本(教育医療金融司法文化)、は市場にゆだねず専門的知見と職業的倫理観に基づき管理運営すべき。効率性より人間の尊厳を大切にした経済体制を考えるのが経済学者の仕事。

    『知識創造企業』(野中郁次郎、竹内弘高)
    日本企業が国際社会で成功した普遍的原理、組織の暗黙知と形式知を連動。知識は人が関係性の中で作る経営資源、ナレッジマネジメント。

    『イノベーションのジレンマ』(クレイトン・クリステンセン)
    大企業が新興企業に後れを取る理由。イノベーションは、破壊的、持続的、効率化の三種だが、大企業になると「破壊的」を行えず、正しく行うが故に失敗する。

    『ショック・ドクトリン』(ナオミ・クライン)
    「惨事便乗型資本主義」として大災害などに乗じて過激な経済改革を強行。

    『ブラック・スワン』(ナシーム・ニコラス・タレブ)
    予期せぬ破壊的現象。人間は世界が構造を持っていて理解可能と考えがちなので認知の歪みを生み出す。原因の特定が可能、無作為性を構造化、データからの予測

    『貧困のない世界を創る』(ムハマド・ユヌス)
    グラミン銀行、ソーシャルビジネスによる社会問題解決。資本主義の原理では「役に立ちたい」という願望にこたえられない。

    『グローバリゼーション・パラドクス』(ダニ・ロドリック)
    グローバリゼーション、国家主権、民主主義、は同時に二つまでしか実現できないトリレンマ。国家主権と民主主義を採用してグローバリゼーションに制約を加えて世界経済の安定を取り戻そうという主張。

    『ワーク・シフト』『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット)
    ゼネラリストから連続スペシャリストへ、孤独な競争からみんなでイノベーションへ、金儲けと消費から価値ある経験へ。
    マルチステージ人生で重要なのは、生産性資産(知識、スキル)、活力資産(健康、家族)、変身資産(変化対応力)

    「「Gゼロ」後の世界』(イアン・ブレマー)
    欧米の影響力低下と発展途上国の国内重視による国際政治の権力空白。中国の台頭、中東の混乱、欧州の再設計。米中冷戦シナリオと地域分裂世界シナリオの可能性が高い。

    『イノベーション・オブ・ライフ』(クレイトン・クリステンセン、ジェームズ・アルワース、カレン・ディロン)
    自分の人生を評価する物差しは何か?人生の優先事項、人生計画と偶然の機会のバランス、戦略実行の資源配分方法

    『21世紀の資本』(トマ・ピケティ)
    資本収益率(r)は5%で、経済成長率(g)1-2%より大きい。富の不均衡は世界一律の累進財産税により解決できる。

    『21世紀の貨幣論』(フェリックス・マーティン)
    マネーは譲渡可能な信用という形で取引を循環させる社会的な技術。経済を理解することは政治、歴史、心理学、倫理を理解すること。

    『限界費用ゼロ社会』(ジェレミー・リフキン)
    これまでの市場経済に代わり「協働型コモンズ(共有地)」が出現する。希少性や交換価値ではなく使用価値やシェア価値で再構築。


    『ゼロ・トゥ・ワン』(ピーター・ティール)-
    競争は負け犬のすることで独占こそがイノベーションの源泉。小さな市場を支配して大きくしていく。


    『HARD THINGS』(ベン・ホロウィッツ)
    経営において非常に難しい問題について。自分の心理のコントロール、投げ出さないこと。

    『ティール組織』(フレデリック・ラルー)
    個人の自律を前提とした自己組織化する会社を提唱。恐怖支配→規則規範の階層構造→目標達成型→多元型→進化型(内的意思決定)。

    『モラル・エコノミー』(サミュエル・ボウルズ)
    人間の行動原理を金銭に還元すると本来持っている責任感や利他性のようなモラルを弱める。互恵的で他者考慮的なルールが必要。

    『良き社会のための経済学』(ジャン・ティロール)
    市場は手段、国家と市場は相互補完的、政府の仕事は市場の失敗を正す事。経済学は共通善に尽くし全体の利益を高める制度や政策を示すのが仕事。


    第2章 宗教/哲学/思想
    『ギルガメシュ叙事詩』
    「ヴェーダ」
    『イーリアス』『オデュッセイア』(ホメロス)
    『論語』(孔子)
    「ソクラテスの弁明」 (プラトン)
    「誓い」(ヒポクラテス)
    『ニコマコス倫理学』(アリストテレス)
    『物の本質について』(ティトゥス・ルクレティウス・カルス)
    『語録要録』(エピクテトス)
    『中論』(龍樹)
    『ラーマーヤナ』(バールミーキ)、
    『マハーバーラタ』(ベーダ・ビヤーサ)
    『告白』『神の国』(アウレリウス・アウグスティヌス)
    『正法眼蔵』(道元)
    『神学大全』(トマス・アクィナス)
    『方法序説』(ルネ・デカルト)
    『エチカ』(バールーフ・デ・スピノザ)
    『パンセ』(ブレーズ・パスカル)
    『人間知性論』『統治二論』(ジョン・ロック)

    『人間不平等起原論』『社会契約論』(ジャン=ジャック・ルソー)
    『純粋理性批判』 『実践理性批判』『判断力批判』(イマヌエル・カント)
    『精神現象学』(ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル)
    『死に至る病』(セーレン・キェルケゴール)
    「ツァラトゥストラはこう言った』
    『道徳の系譜』(フリードリヒ・ニーチェ)
    『精神分析入門』(ジークムント・フロイト)
    『善の研究』(西田幾多郎)
    『存在と時間』(マルティン・ハイデッガー)
    『モーセと一神教』(ジークムント・フロイト)
    『我が闘争』(アドルフ・ヒトラー)
    『自由からの逃走』(エーリッヒ・フロム)
    『開かれた社会とその敵』(カール・ポパー)
    『千の顔をもつ英雄』(ジョーゼフ・キャンベル)
    『悲しき熱帯』(クロード・レヴィ=ストロース)
    『統辞構造論』『統辞理論の諸相』(ノーム・チョムスキー)
    『利己主義という気概」(アイン・ランド)
    『正義論』(ジョン・ロールズ)
    『人間知性論』『統治二論』
    『ポストモダンの条件』(ジャン=フランソワ・リオタール)
    『これからの「正義」の話をしよう』(マイケル・サンデル)
    『なぜ世界は存在しないのか』(マルクス・ガブリエル)
    『科学者が人間であること』(中村桂子)

    第3章 国家/政治 / 社会
    『孫子』(孫武)
    『国家』 (プラトン)
    『政治学』(アリストテレス)
    『史記』(司馬遷)
    『貞観政要』(呉兢)
    『王書』(フェルドウスィー)、『統治の書』(ニザーム・アルムルク)
    『君主論』(ニッコロ・マキャヴェリ)
    『リヴァイアサン』(トマス・ホッブズ)
    『法の精神』(シャルル・ド・モンテスキュー)
    『コモン・センス』(トマス・ペイン)
    『永遠平和のために』(イマヌエル・カント)
    『戦争論』(カール・フォン・クラウゼヴィッツ)
    『アメリカのデモクラシー』(アレクシ・ド・トクヴィル)
    『共産党宣言』(カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス)
    『自由論』(ジョン・スチュアート・ミル)
    『贈与論』(マルセル・モース)
    『大衆の反逆』(ホセ・オルテガ・イ・ガセット)
    『ひとはなぜ戦争をするのか』(アルベルト・アインシュタイン、ジークムント・フロイト)
    『全体主義の起原』『エルサレムのアイヒマン』(ハンナ・アーレント)
    『私には夢がある』(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)
    『離脱・発言・忠誠』 (アルバート・ハーシュマン)
    『想像の共同体』(ベネディクト・アンダーソン)
    『FACTFULNESS』
    (ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド)

    第4章 歴史/文明 / 人類
    『歴史』(ヘロドトス)
    『戦史』(トゥキュディデス)
    『三国志』(陳寿)
    『歴史の研究』(アーノルド・J・トインビー)
    『大転換』(カール・ポラニー)
    『地中海』(フェルナン・ブローデル)
    『近代世界システム』(イマニュエル・ウォーラーステイン)
    『オリエンタリズム』(エドワード・サイード)
    『文明の衝突』(サミュエル・ハンチントン)
    『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイアモンド)
    『リオリエント』(アンドレ・グンダー・フランク)
    『大分岐』(ケネス・ポメランツ)
    『〈帝国〉』『マルチチュード』(アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート)
    『シンギュラリティは近い』(レイ・カーツワイル)
    『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ)
    『国家はなぜ衰退するのか』(ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン)
    『大収斂』(キショール・マブバニ)
    『暴力と不平等の人類史』(ウォルター・シャイデル)
    『21世紀の啓蒙』(スティーブン・ピンカー)
    『人口減少社会のデザイン』(広井良典)

    第5章 自然科学
    『自然学』(アリストテレス)
    『ユークリッド原論』(ユークリッド)
    『天体の回転について』(ニコラウス・コペルニクス)
    『星界の報告』(ガリレオ・ガリレイ)
    『プリンシピア』(アイザック・ニュートン)
    『種の起原』(チャールズ・ダーウィン)
    『雑種植物の研究』(グレゴール・ヨハン・メンデル)
    『生命とは何か』(エルヴィン・シュレーディンガー)
    『大陸と海洋の起源』(アルフレート・ヴェーゲナー)
    『生物から見た世界』(ヤーコプ・フォン・ユクスキュル)
    『沈黙の春』(レイチェル・カーソン)
    「利己的な遺伝子』(リチャード・ドーキンス)
    『危険社会』(ウルリヒ・ベック)
    『ワンダフル・ライフ』(スティーヴン・ジェイ・グールド)
    『ホーキング、宇宙を語る』(スティーヴン・ホーキング)
    『解明される意識』(ダニエル・デネット)
    『エレガントな宇宙』(ブライアン・グリーン)
    『ミラーニューロン』(ジャコモ・リゾラッティ、コラド・シニガリア)
    『テクニウム』(ケヴィン・ケリー)
    『がん』『遺伝子』(シッダールタ・ムカジー)
    「宇宙は何でできているのか』(村山斉)、
    『マルチバース宇宙論入門』(野村泰紀)
    『意識はいつ生まれるのか』(ジュリオ・トノーニ、マルチェッロ・マッスィミーニ)
    『数学的な宇宙』『LIFE3O』(マックス・テグマーク)
    『生命、エネルギー、進化』(ニック・レーン)
    『時間は存在しない』(カルロ・ロヴェッリ)

    第6章  人生/教育 / 芸術
    『生の短さについて』(ルキウス・セネカ)
    『自省録』(マルクス・アウレリウス・アントニヌス)
    『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
    『エセー』 (ミシェル・ド・モンテーニュ)
    『エミール』(ジャン=ジャック・ルソー)
    『フランクリン自伝』(ベンジャミン・フランクリン)
    『自助論』(サミュエル・スマイルズ)
    『大学教育について』(ジョン・スチュアート・ミル)
    『民衆の芸術』(ウィリアム・モリス)
    『民主主義と教育』(ジョン・デューイ)
    『幸福論』(アラン)
    『輝く都市』(ル・コルビュジエ)
    『アンネの日記』(アンネ・フランク)
    『夜と霧』(ヴィクトール・フランクル)
    『自由と規律』(池田潔)
    『美術の物語』(エルンスト・H・ゴンブリッチ)
    『歴史の進歩とはなにか』(市井三郎)
    『クリエイティブ資本論』(リチャード・フロリダ)

    第7章 日本論
    『古事記』(稗田阿礼、太安万侶)、『日本書紀』(舎人親王)
    『学問のすゝめ』『文明論之概略』 (福沢諭吉)
    『西郷南洲遺訓』 (西郷隆盛)
    『代表的日本人」「後世への最大遺物」(内村鑑三)
    『武士道』(新渡戸稲造)
    『茶の本』(岡倉天心)
    『禅と日本文化』『日本的霊性』(鈴木大拙)
    『日本の思想』(丸山真男)
    『共同幻想論』(吉本隆明)
    『失敗の本質』




  •  大全として列記された200冊はともかくとして、
    ショーペンハウアーの読書方法論として、以下を引いてあるのは良い。

    「どんなにたくさんあっても整理されていない蔵書より、ほどよい冊数で、きちんと整理されている蔵書のほうが、ずっと役に立つ。同じことが知識についても言える。」

     序盤、著者のビジネスパーソンとしての前歴の記載が、共に過ごした平成の世でもあり共感がハンパない。

     また、図書リストに入る前に「人類の知の進化」として、宗教、哲学、その他人文科学を概観した第1章を付けたところがいい。

     というか、そこまでで本書はよいかな。
     図書の解説は、興味があれば読めばよいので、1-2ページにまとめた著者による感想は、不要。

  • 著者の趣味趣向でオススメの本を羅列するのだはなく、各分野ごとに体系的に勧めてくれおり、順序に沿って読み進めるだけどその分野のどのような推移を辿ってきているのかを大雑把に掴むことができる。第1章の大枠の流れを説明してくれている部分と合わせて、本書を通して総合的に学ぶこともできている、ありがたい。

    学問の端緒は哲学にあり、そこから派生して自然科学隆盛の世界に偶然にも生きている私ですが、人間の究極命題、私とは?世界とは?を探究し続けるアプローチが仔細化しているだけで、目的は共通してるのではという印象。

    200冊全てを読破できれば良いのですが、まずは今の自分により興味が惹かれたものから順にチャレンジしていく所存ですり

  • 経営者は常に読者をして絶えずアップデートが必要だと感じた。

  • <目次>
    はじめに
    序章 
    第1部 人類の知の進化 
     第1章  宗教と神話
     第2章  哲学と思想
     第3章  経済と資本主義
    第2部 人類の歴史に残る200冊
     第1章  資本主義/経済/経営
     第2章  宗教/哲学/思想
     第3章  国家/政治/社会
     第4章  歴史/文明/人類
     第5章  自然/科学
     第6章  人生/教育/芸術
     第7章  日本論

    <内容>
    500ページに及ばんとする読書本。人類の叡智を詰め込んだもの。ブックガイドとしても優れる。読みごたえもあり、読みたくもなる。  

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著者プロフィール

多摩大学大学院特任教授、東京大学法学部卒業。元森ビル株式会社CFO

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