- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296001347
作品紹介・あらすじ
●「『最悪の政治体制』の経済学的解明!」(伊神満イェール大学准教授)
●「学生時代にこんな本があったら良かったのに」(山本鉄平MIT准教授)
いま民主主義の真価が問われている。ロシア、中国、イラン、北朝鮮といった民主主義とは異質な権威主義国家の脅威だけでなく、トランプ前大統領時代からのアメリカ国内の混乱など、民主主義国家の存在を揺るがす事態が続いている。
本書は近年目覚ましく発展している「新しい政治経済学」による民主主義の分析である。選挙を中心に政治経済学の代表的なモデルと、それに関連する実証研究を紹介する。
実証研究では、著者が「因果推論の四天王」と呼ぶ以下の手法を駆使して、政治を新しい角度から分析する。
1. ランダム化比較実験(RCT)
2. 回帰不連続デザイン(RDD)
3. 操作変数法(IV)
4. 差の差法(DID)
感想・レビュー・書評
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東2法経図・6F開架:311.7A/Ki68m//K
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こういう教養書が広まるといいな
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自分には合わなかった。
知識を取り入れようという考えで取ったが、数式が多く、どちらかというと学問に近い内容で難しかった。統計的な視点で選挙に当選される仕組みを理解するには、良い本だと思う。 -
民主主義の経済学 社会変革のための思考法
価格 2,640円(税込)
ISBN 9784296001347
発行日 2022年12月12日
著者名 北村 周平 (著)
発行元 日経BP
ページ数 358ページ
判型 四六
いま民主主義の真価が問われている。ロシア、中国、イラン、北朝鮮といった民主主義とは異質な権威主義国家の脅威だけでなく、トランプ前大統領時代からのアメリカ国内の混乱など、民主主義国家の存在を揺るがす事態が続いている。
本書は近年目覚ましく発展している「新しい政治経済学」による民主主義の分析である。選挙を中心に政治経済学の代表的なモデルと、それに関連する実証研究を紹介する。
実証研究では、著者が「因果推論の四天王」と呼ぶ以下の手法を駆使して、政治を新しい角度から分析する。
1.ランダム化比較実験(RCT)
2.回帰不連続デザイン(RDD)
3.操作変数法(IV)
4.差の差法(DID)
[https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/22/11/22/00510/]
【目次】
はじめに
第1章 民主主義と経済の発展
民主主義と経済の発展の関係
ヨーロッパにおける議会の役割
民主主義の発展が経済発展に及ぼす影響
■コラム・保守とリベラルは脳の構造が違う?
第2章 大きな政府と小さな政府
国家の家計簿
経済的な「右寄り」や「左寄り」の意味
相関関係と因果関係の違い
左派政党が勝つことの因果効果
民主主義のクセを理解する
第3章 選挙で最も影響力があるのは「真ん中の人たち」?
人々の好みを集計する
中位投票者の定理
ダウンズの政策収束定理
女性参政権の影響
上級編:アローの不可能性定理
■コラム・知的には左翼だが、収入的には右翼?
第4章 民主主義は政府を大きくする?
所得階層ごとの政治的な好み
社会的に最適な政策
選挙で選ばれる政策
社会的に最適な政策を選ぶには
民主主義の発展と政府の大きさ
参政権の拡大が政府の大きさに与える効果
黒人参政権の影響
投票マシンの効果
第5章 選挙で最も影響力があるのは「偏りのない人たち」?
確率的投票モデル
有権者の行動
推し度の分布
候補者の行動
政府支出に関する政治的な歪み
民族と政党バイアス
上級編:多数代表制と比例代表制の違い
■コラム・政策の第3の選び方?
第6章 誰が政治家になるのか?
市民候補モデル
候補者が1人の均衡
候補者が2人の均衡
市民は自らの好みの政策を実行するために立候補する?
誰が政治家になるのか?
政治化は有能か?
政治家は社会全体を広く代表しているか?
第7章 政治家を働かせるための選挙?
政治的アカウンタビリティ
現職の効用
有権者の効用
モデルを解く
有権者は現職に賞罰を与えることができるか?
政治家を有権者のために働かせるための選挙
■コラム・女性の政治家を増やしてみると?
第8章 政治家は選挙前に見栄を張る?
キャリア・コンサーン・モデル
有権者と現職の効用
モデルを解く
選挙と政府支出の関係
第9章 政治家たちの駆け引き
議会交渉
最適な政策
政策の提案
委員会と連合
大統領制より議会制の政府が大きい?
議会制
■コラム・若い人たちの投票率が上がると?
第10章 民主主義におけるメディア報道
メディアと政治家、有権者の関係
報道の量
報道の偏り
偏りの原因
有権者への影響
エンタメTVの影響
あとがき
付録