ユニクロ

著者 :
  • 日経BP
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296001866

感想・レビュー・書評

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  • 感激。そして圧巻。素晴らしい著書です。⭐︎5です。
    百田尚樹著書の『海賊と呼ばれた男』に近い感覚でした。ただ、こちら『ユニクロ』は柳井正現会長の生い立ちから現在までの進行形。進化し続ける企業のお話。
    ユニクロほど会社の見方が昔と今とで変わった会社は無いんじゃないかな。当時は本当にユニかぶりが嫌で、露骨にバレるのが嫌だったのに、ファストファッションを牽引し続け、生活に密着して、世界に進出していく一企業になったら、そりゃ掌返すよね笑
    自身の中ではビジネス書という分類で拝読させて頂きましたが、起業したとて同じようには正直行かないでしょう。でも、失敗を繰り返すことは悪じゃない、変革を求めた失敗は有りなんだって、世の中のサラリーマンにもちゃんと響く内容だと感じました。皆さん是非読んでみて下さい!

  • 500ページ近くある本を夜な夜な読んだ。
    2024年のビジネスノンフィクション関係で一番面白かった!

    ユニクロそして柳井正氏について知る事が出来るノンフィクションである。ノンフィクションであるが故に事実に公平で大変読み易い。

    読みながら私は自分の生活とユニクロとの関わりや歴史を考えていた。
    小学生時代に郊外の店舗で、家族で車で出かけてオレンジのフリースを買ってもらった記憶。学生時代特に大学時代、ユニクロを着るとダサい、ユニバレが怖くて肌着以外はセレクトショップや丸井で背伸びして買い物をしていた。
    しかし、社会人になり、安心感と時代に左右されない洋服ライフウェアとしてユニクロを好んで買うようになってきた。
    最初から柳井さんの考えるライフウェアができたわけではなく、ユニクロとは何か?を問いかけ沢山の人達の失敗や挑戦がもとに今の形がある事に改めて消費者として感激した。

    海外展開についてのパートが一番気に入った。南米にいた際に、ショッピングモールにZARAやH&Mがありなぜ日本のユニクロがないんだよともどかしく感じた。しかし、ロンドンやニューヨークでの挑戦や経過を知るとユニクロを海外で表現して受け入れてもらう難しさを知り、納得した。

    現在進行形で発展しているユニクロの変遷を知る事が出来る、ぜひ読んでほしい。

  •  ファーストリテーリング社、そして柳井正に迫ったノンフィクション。企業史的な側面が強いが柳井へのインタビューを元に構成されており読み応えがある作品だ。
     僕の年代はフリースブームから野菜事業の失敗、安さからの脱却が話題になっていた時期でどちらかといえばユニクロが成長し、大企業に変化していく様子を共有した世代だ。作中にもあったCMも記憶にあるし、ある意味で新興企業がアパレル業界で目新しい事をしているぐらいに思っていた。
     実際に社会人になり目の当たりにするのはユニクロの成長のスピードや柳井さんの経営の特殊性であり、数々のビジョナリーカンパニーと同様に今後世界でも有数の企業に成長する可能性のあるファーストリテーリングという企業の強さや問題点についてとても丁寧に描かれている。登場人物も本人に基づいており、リアリティある作品だ。
     一方、小説では無い為、一つ一つの章が理路整然とされており、少しだけ物足りなさを思う。ユニクロを退社して行った人達の葛藤もあるわけだし、そういった部分も読んでみたかった(当然だがノンフィクションの為、インタビューが出来なければ難しいのだが。)

    柳井正という経営者については他にも様々な本を読んでいた為、もう少し冷徹な、気難しいイメージがあったが、一方で若かりし頃は様々な葛藤を持ち学生生活を送ってきた事がわかった。
     また、彼自身の経営者としての手腕も去ることながら、彼に魅せられ入社し、実力を発揮してきた面々も魅力的であり、様々な成功や失敗の積み重ねが柳井の元に参じたメンバーによって成されたのだと理解できた。
    ある意味でユニクロを去ったメンバーもそれぞれの役割を演じ、それぞれの人生に大きな影響を受けており、個々の活躍や成長過程を読み物として読みたい興味があるが、ノンフィクションからは逸脱してしまう。「海賊と呼ばれた男」の様に小説になったユニクロも読んでみたい。
    しかし、やはりノンフィクションは面白い。過去に読んだ企業史やビジネス書の中でも今作は面白い作品だった。もう少し各章を掘り下げて欲しいという要望や、現在のユニクロについても掘り下げて欲しい想いはあるが。今後、更に成長を重ねたユニクロ史に期待したい。

  • オススメで出てきた本。ユニクロの創業から現在までを分かりやすく時系列でストーリー化した本。何と言っても書き手の表現力とそれをまとめる文書力が高くすっと頭に入ってくる。柳井さんの日々の自省・内省は、見習うべき点で、私も自分の行動に取り入れたいと思う。この本を読んでユニクロを見る目がかなり変わりました。働いている人は、仕事の基準が高く大変だと思うが積極的にチャンスを与えている点はかなり恵まれていると感じました。さすが、オーナー社長です!

  • まだ2024年始まって数ヶ月だが、1番面白かった本。内容はユニクロ創業から現在に至るまで、取材形式でまとめた内容を、特にユニクロ(柳井氏)を中心に描いてはいるものの、その中立性を担保しようと文章に工夫されている。同時にエンターテイメント性がつよく、そのユニクロの隆盛の時代にのめり込める内容。非常に面白い1冊です。

  • ユニクロの本は、柳井さんの本も、ブラック企業の話題の潜入本も読んできて、そこそこ面白かった。
    いまさらかいな?と思いながらも、書店にたくさん並んでいるので手に取ったら、やはり面白かった。
    過去の書籍に記載されている内容に触れ、時間が経っているからこそストレートな物言いで振り返られる場面。
    現在進行形で、最近までの経緯など。

    思えば、消費者に密着しているからこそ、自分にもいくつかの思い出がある。
    高校生のとき、感度の高いYくんが、ユニクロのフリースがすごいと話題にしていたっけ。その頃の自分はフリースなんて知らなかったし、何がすごいのかも分からなかった。
    そのあと、ユニクロが伸びて行った頃に、こんなんブームだからすぐ廃れると言っていたFくんのコメント。
    ユニバレという言葉が出てくるもっと前だった。
    最近は、若い女性社員に、Hさんの服は全部ユニクロですか?と聞かれた。
    昔、ある時期であったら悪口のようなものだったように思うけど、今の若い人たちはそんな感じでもないのかな、とふとおもう。そして、実際に今もユニクロの服を着ている。

  • 読み終えて、柳井氏が今のような柳井氏ではなく、ユニクロが今のユニクロでなく、あるいは存在すらしなかった。そんな現実になる可能性はとっても高かったのに、今あることがどれだけレアなことか。
    柳井氏の言葉に「新しいことをやると失敗する。ほとんど失敗する」「やることが大切」「失敗から何を得るのかが大事」とある。ユニクロの歴史は失敗、それも派手なド失敗の連続。「1勝9敗」という柳井氏の著作があることを思い出した。
    偶然だが、本書の前に「がんの消滅」という本を読んだが、主人公の小林氏も「実験に失敗なんてない。失敗だと分かることが大事」とあった。何かを成すには行動してチャレンジすることがいかに大切か、ということなんだな。
    ユニクロの歴史はあらかた知っているつもりで、ビジネス書のような本を読むのはどうなのかな、と思っていた。柳井氏への複数にわたるインタビューを始め丹念に取材され、構成も読みやすい。読んで良かったな。

  • <辛>

    宇部はもともと海底炭鉱があった町なんだ。それは多分当時の宇部興産が経営していた炭鉱なのだろうなぁ。今はさびれたその町のシャッター通り商店街がお話のポイントとキャッチフレーズになっているが,僕にはどうもその事はピンとこない。
    そんな環境でさびれてしまった町のシャッター通り商店街の店主なんてそこら中にいるじゃないか。ユニクロの柳井はんがそうだったとして そこになにかトピックスなり特異性がキチンとあるとは思えない。何かあった方が良いのになぁ という著者の当て込みが見え隠れするだけだ。

    故にその 銀天街という今はさびれてしまった商店街の小さな紳士服屋から云々,と云う書き方をしきりとしているが 柳井はんは学生時代にその小さな紳士服屋の親に全額を負担してもらってなんと世界一周観光旅に行っている。1970年代の事だ。これは相当に裕福なおぼっちゃま身分だ。とても貧乏な境遇から世界に名を馳せる ユニクロ を作り上げた というドリーム話などではない。金持ちのボンボンが財力にものを言わせて作った会社がたまたま運よくのし上がっただけ!と僕は観た!!

    しかし柳井はんって人相が良くないね。初めて顔写真見た時には あ,こいつはヤバイかもと思ったもの。そういうヤバイ系の顔だな柳井はんは。まそれ以上の問題はいまのところ無いみたいだけどな。今のところw。(柳井の伯父である政雄は マジで一時は本物のヤクザだった事をこの本で僕は知った。そして柳井の父 等もそのヤクザの政雄に感化されて 少しそういう素行のある人だったらしい。これは事実なので隠しても仕方ない事だ,と本書には書かれている)

    文中で柳井はんが用いる一人称。僕 と 俺 がある。使い分けている。と云っても著者がそう書いているだけで 本当のところがどうだかは分からないが。記者である著者の取材に答える時は柳井はんは「僕」を使う。まあそりゃそうでテレビでのインタビューでも普通は僕か私で応答するだろう。しかし自分の頭の中で考える時のは「俺」である。圧倒的に柳井はんにはこの 俺 の方が似合う。しっくりくる。それは主に見た目がそうさせているのだと思う。だから「僕」と繰り返し言われるとちょっと僕はたじろぐ。

    とにかく僕がユニクロについてびっくりしたのはそのコストパファオーマンスの良さ。確か2000年頃に買ったと記憶するライムグリーンのフリースフルジップジャケットをいまだに僕は着ている。20年以上平気で着られる。僕はこのフリースのジャケットをヨーロッパやアメリカの出張に持って行ってづいぶん重宝した。同じようなライムグリーン系のフリースジャケットの新しいのを買おうかとも思うのだが,この古いのが現役なのでなかかな買えない(笑)。 一時期のユニクロの品質良さすぎは営業戦略的は少し失敗してるのだ(笑)。

    マクドナルドの創始者レイ・クロックを柳井は師と仰いだらしい。そのレイ・クロックの話が始まるページに若きウォルト・ディズニーが登場する。第一次大戦中レイと偶然にも同じ隊にウォルトがいたらしいのだ。すわ!これは柳井はんはディズニーとも関りがあるのかと先を急いだがウォルトが出て来るのはその一行だけ。ただそこに居たというだけの事らしい。ストリーとは何の関係も無い。ここでも著者の当て込みと虚栄心みたいなものがあらわになっている。どうもあまり行儀のよい著者ではないみたいだ。

    で,ここからは著者の文章上の癖についての僕の揶揄が始まる。 前後の意味がキチンと繋がらににもかかわらず やたらと「だが」「しかし」を使ったり 余計な修飾語や形容詞を多用する。文章を書いているとそういう風にしてまあ字数を稼いだり 読んでその場だけ気持ちの良い状態にしたりしがちであろうが結果は失敗である。これはキチンとした推敲や校正が第三者の手で行われていない事が一番の要因だと思う。

    いたるところに「時間を巻き戻す」という言い方を用いている。先に衝撃的な結論なり結果を書いて置いて その上でそうなった経緯を語るのに「ここで時間を少し巻き戻して,」とやるのだ。一冊の本に一二個所ならまあいいがこの本はこればっかりだ。三回目くらいのところで読者(僕の事ですw)は ああまたか と辟易する。プロの作家じゃない(筆者は新聞記者だろ?)のだろうからまあいいかこれでw。

    同様に「店にお客が入りきらない・・・」という言い回しを幾度も用いてその新規店が上手くいった時の状況をしつこく説明している。これも一二回なら おおそうか とも思うが,こうも毎回「店に御客が入りきらない」とやられるとうんざりだ。長いストーリーなんだから新規開店なんて沢山あるに決まってる。上手い言い方を考えたつもりだろうがこれは相当にしつこい!

    要するにこの本は前段に書いた 推敲行為 が決定的に欠けている本なのだな,と感じた。まあなにもこの本に限った事ではなくて最近の出版界全体の傾向なのだが。言わずもがなだが 紙に表記するでないネットの文章は たとえマスメディアが掲載したものであっても全く推敲されていない物が散見される。言葉は変わっていくものだけれど意味が通じなくあきらかにおかしい文章を正当化する事など出来る訳はない。

  • めっちゃくちゃ面白かった。
    分厚い本だけど、ほんと一瞬で読み終わってしまった

    ユニクロがどのように出来て、どのような失敗をしながらでかくなってきたか第三者目線で描かれており臨場感があって没頭した。

    若者はもっと世界に目を向けろ。
    もっと志を高く持て。
    それは、誰にでもできるはずだ。

    動画見ると、すごくぶっきらぼうで怖そうな人間だけど、そうが故にたくさん問題を起こしている。
    ただ、その中でも、立てた目標、届くはずがないと思いながら立てた目標を達成するためにはどうするか常に逆算しながら事業成長を止めない度胸と気合がほんとすごいし、見習わないといけない。
    経営って論理ではなく、苦しみや悲しみを乗り越えた経験でしかない。経営者になるためにはそういう経験をすることを怖がってはいけない

  • 「現実の延長線上にゴールを置いてはならない」

    「顧客を知る努力は永遠に続けなければならない」
    「新しいことを始める時は、今ある常識を誰よりも勉強しなければならない」
    「社内外を味方につけて、その力を使い尽くさなければならない」

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著者プロフィール

日本経済新聞編集委員
1975年大阪府生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。2002年、日本経済新聞社入社、編集局産業部配属。電機、鉄鋼、自動車業界を担当。米州総局(NY)を経て2015年より企業報道部

「2022年 『ネット興亡記 ②敗れざる者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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