#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった
- 日経BP (2025年1月11日発売)


- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296071067
作品紹介・あらすじ
怠け者の大学4年生がChatGPTに出会い、ノリでプログラミングに取り組んだら、
教授に褒められ、海外論文が認められ、ソフトウェアエンジニアとして就職できた。
大学4年の春。授業でChatGPTを知った私は、宿題をサボるためにその活用法を編み出した。
プログラミングにも使えることを知り、出来心で「#100日チャレンジ」に取り組み始めた。
毎日1本、新しいアプリ(作品)を作り、X(旧ツイッター)に投稿するというものだ。
暇つぶしで始めたそれは、過酷な挑戦であると同時に、日常的な興味と学び、そして飛躍をもたらした……。
―― Z世代の著者によるAI駆動型プログラミング学習探究記 ――
感想・レビュー・書評
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作者本人は努力家では無いと言い張っていますが、継続力・集中力がかなり優れている。
『人の成功例は真似しても同じ結果にはならない』と実感させられる内容ではあったが、何かを習得するには楽しみながら学ぶ事、習慣化させる事が大事だと感じた。
chat GPTの活用法についても非常に参考になるので、プログラミング学習を目指している方は、参考に読んでみても良いかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ChatGPTを使って課題をサボり続けていたら、その学習プロセスを国際学会で発表することになった大学生の話。
すこぶるおもしろい。
いや、この方自身が相当優秀ではあると思うんですけど。
「たとえ時間が余計にかかったとしても、嫌なこと、やりたくないことを回避するために全力を尽くす」って、エンジニアとしてめちゃくちゃ素養あるもんな。
レポート課題はChatGPTで瞬殺できるので、授業に飽きて勝手にゲームを作っていたら担当教諭に見つかって、どーなっちゃうのー!?みたいなところから、ゴリゴリの国際学会(スペインで開催されたEurocast2024)での論文発表に至るまでの流れが、自身が始めた1日1本アプリを作るという100日チャレンジの進行と合わせて日記形式で語られる。おまけにこの間に就活までしてる。
ChatGPTによるレポート提出で単位が取れるサボりやすい授業を狙って受けるようなぐうたら大学生が、1日1本アプリ作りながら、学会発表用の論文を書き、就職活動して内定まで取ってしまうという。
これら全て、ChatGPTがなければ絶対にできなかっただろうと思われるわけで。
この圧倒的事実にAI活用の是非などという論旨はぶっ飛ばされてしまう。
もうとっくにこういう世界が来てるんだよな。
お、これなら1日1本アプリ作れるじゃん、と考えて100日連続でアプリを作り続けるチャレンジを開始するも、ChatGPTでソースコードを吐き出し手直ししてアップする作業に10時間くらいかかるうえ、そこへ学会発表と就活が重なり、これはもっと効率化しないとキツイ!となり、きっともっと効率的なやり方があるはず!型のような!ルールのような!概念のような!
と、様々なフレームワークを導入し、データ形成の理論を学び直し、
ソースも使い回せるように汎用的な表記でクラス化していったりするなかで
普通にプログラミングの技術が向上していく怒涛の100日間。
その学習プロセス自体が学会発表に値する論文の中身となっていくってんだから。目眩のするような展開。
これをして、ある教授からは「普通の人間が5年かかってたどり着くかどうかという地点に数十日で達している」と言わしめる圧倒的成果に。
恐ろしい。
プログラムの学習って自分も経験あるけど、最初はつまんないチュートリアルをひたすらこなさないといけないんですよね。
作りたくもない単純な機能の塊を何個も作ってようやく、プログラムの基礎の基礎の部分が理解できる。
それにしたってうまくいかなくて何度も作り直しては意味不明なエラーが出るの繰り返し。
そういう時間を何百時間とかけて、ようやく作りたいものが作れるようになるんだけど、はて結局何が作りたかったんだっけ??となるという。
(自分はそもそもまともにできるようになってませんが)
だけど、生成AIの登場によってプログラムの学習プロセスがガラリと変わってしまった。
もはやチュートリアルの繰り返しで学んでいくのではなく、アーキテクチャから学べるようになった。
という話で。
こりゃえらいことだぞと。
自分もね、ここ2年ほど人事領域も見るようになった身としてはですね、そら恐ろしいわけです。
来年以降こういう新卒エンジニアが入ってくるわけで。覚悟を決めねばならない。
成長支援のルールが書き換わっちゃってるから。
このままだとむしろ中堅社員から遅れていくんじゃないかという気がしている。
長年培ってきた経験が役に立たなくなっている。
今のうちに手を打たねば、えらいことになるのでは。
少なくとも同じ速度で学習してないとついて行けなくなる。
新卒にあっという間にまくられる未来がみえる。
こわー! -
ブクログの急上昇とゆるコンピュータ科学ラジオでの紹介がきっかけで手に取った。ジュブナイルストーリーとも技術書とも自己啓発本ともエッセイとも、人によって色んな楽しみ方ができると紹介されていたが、確かに自分が何のジャンルの本を読んでいるのか分からず読み進めるという不思議な感覚だった。
今となっては日常生活でも生成AIの存在は当たり前になっているし、自分もChatGPTに助けてもらいながらPythonを勉強している非エンジニアなので、前半はChatGPTの使い方についてはまあそうだよね、くらいの感じで読み進めていた。
ただ調べたところ著者が100日チャレンジをしていた当時はまだ生成AIが一般に活用されることが少ない時代だったので、ChatGPTを活用したプログラミングは大学の教授の興味を引き、海外の学会での発表にまで繋がるものになったと知った。
それと同時に、最新のテクノロジーの浸透の早さも実感した。たった100日のチャレンジのことを、割とスピーディーに書籍化しても、少し経つと当たり前が変わっているのだから、旬って大事。
やったことをまとめたノートという感じで全体を通してとても学びがあったというわけではないが、三日坊主どころか決意した当日しかやれない自分にちょっとした刺激は与えてくれた。 -
「生成AIがあれば非エンジニアでもプログラミングが出来る」という話題はよく目にしていて、私自身が全くプログラミングの知識が無いので「自分にもプログラミングが出来るのだろうか」と日頃から考えてはいたので、帯コメントに惹かれて即購入。著者はプログラミング初心者だし自身のことを怠け者というが、そもそも知能指数が高そうだしなにより自分の考えとか理念のようなものを他者に対してはっきり表明する出来る意志の強さを持っている人間のよう。本当の怠け者な大学生ならそもそもレポートや宿題なんか出さないし、「いかに楽をしてレポートを作成するか」という思考にならないはず。
プログラミングに限らないが、継続して何かを勉強したり取り組んでいるけどイマイチ成果が出ないと感じている人が、正しい努力の仕方を学べる本だと思う。 -
生成AIの結果をただ使うだけで終わらず、自分なりに試行錯誤してシステム全体を理解しようとした点が成功のポイントだと思われた。生成AIが作るコードは最低限動く程度のものも多く、アーキテクチャ全体を有機的に構成するような高品質なコード生成は(いずれ生成AIでも可能になるだろうが)今はまだ人間側に分があると思われる。
生成AIがどんどん日常化する中、ユーザーは「意思決定のほとんどを生成AIに任せて思考放棄する」タイプと、「生成AIを活用しつつも意思決定の主導権は自分が持つ」タイプに二極化していくと私は予想している。 -
内容がとても面白い。
ここまで努力してすごいと思うけど、彼女はこれを努力と捉えてないのでは。
chatGptが不完全だからこそここまで頑張れたのだと思う。
また伊藤教授がめちゃくちゃ面倒見よい。
人との出会いが人生変えるんだね -
「熱中は努力か、自分に合った成長のカタチとは」
努力すれば報われる価値観は時代遅れとなり、オタクのように熱中/本気になれること、そしてそれを信じて続けられること。やることで見えてくる世界は、やった人だけに得られるなと単純だが改めて感じました。
また、生成AIにより学習の方法が大きく変わる可能性を感じた。学び→実行する流れが通常だが、AIによって復習と改善のサイクルが高速化する世界では、「実行の価値」が何倍にも大きくなっている。
これからは型にとらわれず、自分自身に合ったやり方を見つけ、ひたすらに実行→改善を続けて成長曲線を描いていくべきだと強く感じました。 -
面白かったです。自分とは関係ない分野の話なので参考になったわけではないですが、普遍的な学びに対する姿勢として頭に刻み込まれて頑張ろうと思える本。 学びは楽しい物であるべき。
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最近chat gptを触ることが増えて、何かしたいと思ってたから読んでみた。自分と考え方が似てる部分があったり、プログラミングの知識はないけど著者の人生が変わっていく様子を見るのが面白かった。しかも同い年で、この感情上手く言葉にできないけどいい影響もらえた。