金融バブル崩壊 危機はチャンスに変わる

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感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296108626

作品紹介・あらすじ

もはや、いつ大暴落が起こってもおかしくない――。
コロナ禍が長引く中、高値更新が続く株式市場。しかし、空前の低金利や日銀のETF買いを受けたバブル相場に崩壊の危機が迫っています。もし、金融バブルがはじけたとしても、それをチャンスに変えて稼いでいくために、どう考え、どう行動すべきなのか。長期投資の第一人者が、その哲学を熱く語り、投資戦略をクールにひもときます

世界の債券市場や株式市場が収拾のつかない投げ売りの修羅場となることが予想され、それを引き金に、あらゆる金融商品の価格が瓦礫のように崩れ落ちていく。そしてインフレが起きる。財政赤字や債務問題を抱える各国政府や中央銀行に歯止めを利かせる余力は残っておらず、人々の生活はズタズタにされる――。

しかし、不安をあおるのが本書の主旨ではありません。現代の金融システムや、古今東西の歴史を振り返って「バブルの仕組み」を分析し、その崩壊局面に備えて、どうすればしっかりと身のまわりを固められるのか、をわかりやすく解説します。経済の本質を知り、自分の頭で考えることで、遠くない将来にやってくるであろう経済混乱をチャンスへと転じる投資戦略を学べる1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 2021年2月に出された本ですが、暴落を予想しながら株を保有し続けている沢上投信にまず疑いの目が行きます。結果的にその後株価は上昇してこの本の通り利益確定した方は値上がり益を失ったことになりました。しかしながら沢上ファンドはどうだったか、株を保有し続けたことで他社に劣りはしたものの資産を増やしました。いつか下がるという話は言い続ければいつかは実現するのでしょうが、それをいうならまずあなた方がまず売りなさいよと言いたいですね。

  • さわかみ投信代表
    TVでも出演してコロナの近い将来のバブル崩壊を予言している。
    たしかに数値的・歴史的に誰が考えても
    いつかはそうなるだろうが・・・崩壊後に再度読みたい一冊

  •  まっとうなことが書かれている。まっとうなことを書いている、この著者たちは。
     銀行も証券も保険も3ヶ月毎の四半期決算で浮いたり沈んだり、そんな中で長期投資、哲学が染み込んだ筋の通った長期投資、そんなことがさてできるのだろうか。
     本書は個人投資家のために。個人投資家が株式投資に向き合うための灯りだ。
     もう一度、あらためて、自分自身を戒めたい。この身が金融市場にどっぷり浸かっているとしても。

  • 【金融バブル崩壊】
    さわかみ投信率いる澤上氏の著書です。言いたいことは分かりましたが、前半部分は今の株価上昇か説明付かないと検証されていますが、株価は人の心理で動くものなので説明つかないことも多くあります。私も証券業界に籍を置く者として何度もそんな場面に遭遇しました。
    後半部分はアクティブ運用が今後の成果に繋がる時言うのも仰る通りだと思いました。
    自己責任で資産運用をしたいと思う方には良書かな!

  • 世界中で大量に供給され続けるマネーが金融商品に買い群がっている現在のマーケットは間違いなく金融バブルだと言い切る。
    何がきっかけでこのバブルが爆けるかはわからないが、かつてないほどの大暴落が起きる。
    しかし、バブルが崩壊しようとも実体経済(人々の毎日の生活)はなくならず、動き続ける。
    実体経済を支える企業を見極め、その企業の株価が安くなった時に買い集め、多くの投資家が買い群がってきたら売るという長期投資が重要だという。

    確かにそれこそが投資だとは思うが、そういった企業を見極めるコツなどはいっさい書かれていなかったのが残念。

  • ものすごく理にかなっていると思う。

    投機ではなく、投資なんだ。

    これはよく言われることだが、じゃあ、何が違うの?
    というとき、具体的な手法を聞くと合点がゆく。

  • 各国のばらまきによって、株価が実体経済と乖離している。違和感しか感じない。それでいて、コロナが落ち着いた時、日銀は保有するカブをどうするのかと試論とながらの疑問が少しでもわかるかと思ったけれど、そうゆう内容でもなかった。
    ただ、金あまりでいづれインフレになる。
    今はわからないけど、もう始まっていいる。常識から考えるとそうかもしれないけれど、そうなのかなぁ。バブルは弾けてみないと、誰にもわかりません。
    ただ、思うことは、著者が言っているように、バブルが弾けても、人々の生活していかなければならないし、生活していくことになる。
    だからこそ、生活に必要な会社を応援していくことが大事。応援するために、今は他人に応援を任せておきましょう。

  • この本は共著ではありますが、著者の一人である澤上氏は、証券会社に勤務していて、彼が提唱した当時は独自の投資ファンドを設定しようとしましたが、その会社の中にいたのではできないと悟って、自分で証券会社を設立した方です。

    その後も役人との交渉で苦労されたようですが、今では素晴らしい投資ファンドを商品として設計されて世に送り出しています。投資する中心が、現在波に乗っていて人気がある企業というより、どんな時代になっても生活する上で必要とされる製品・サービスを提供している会社を選んで投資をしているようです。私も社会人になってさまざまな投資ファンドを勉強してきましたが、ここのファンドが一番利益が出てと思います。

    そのような商品を開発した澤上氏の書かれた本なので興味深く読ませていただきました。コロナが終息すると思われる、これから2−3年後に迎える株の大暴落、経済大混乱を乗り切るために今から準備しておくことは大切であると認識しました。

    以下は気になったポイントです。

    ・先進国の中央銀行は、マイナス金利の導入、国債などの購入を行い、なんとか経済を浮揚させようと躍起になっている。しかもこれは新型コロナの影響を受ける前から続いている、コロナ後ではよりその活動を活性化させている(p29)

    ・株価が上がるにはそれ相応の理由がある、ここ数年の株価上昇の説明力は、自社株買いの活性化と、金融緩和と低金利である(p46)2012−19年末までのS&P500の時価総額の上昇分は15兆ドル、その期間に自社株買いに買われた金額は、4.4兆ドル、配当金の3兆ドルよりも多い(p49)

    ・モデルナ社のワクチンは、摂氏2−8度で30日間保存できるということで取り扱いがファイザー社のものよりも容易である、通常のワクチンと同じように利用できる(p85)

    ・熱心なカトリック教徒出会ったフェリペ2世は、プロテスタントだけでなく、オランダを中心とする地域のカトリック教徒も迫害した。戦争が進むにつれて、スペイン帝国から熟練工や金持ちがオランダへ移り住むようになった、アムステルダムが現代にもつながる世界貿易港へと発展した(p97)風車利用された、幌布、滑車、歯車などの技術はそのまま活かされ、オランダの造船技術を大発展させた。当時のオランダは欧州で最大規模の造船所を抱えて生産性も高かった、フランスやイタリアの造船に比べてコストは半分で工期も短かった(p97)

    ・ウィルスに感染したチューリップは花に模様が入り、新品種として持て囃されるようになった(p98)

    ・米国の連邦政府債務は27兆ドルに膨らみ、1年で4兆ドルもい増えてGDP 120%を超えて第二次世界大戦直後の最悪期を上回った、GDP比において、日本(268)、イタリア(162)に次ぐ国家債務レベルである(p169)

    ・日銀はすごい勢いで財務を膨らませているが、その大半は金融機関からの国債買取である。購入代金は円紙幣を刷る代わりに、各金融機関に日銀当座預金として積ませている、これは紙幣は刷っていないが立派な将来インフレ要因である(p174)

    ・国債の大量発行はコロナ不況が終わるまで続くはず、となると新規国債の発行金利は毎回少しずつ引き上げを余儀なくされる。今保有している低利回り国債を売って、より利回りの良い新発国債へ乗り換えようとするだろう(p206)

    ・2020年度は新規国債が当初予算の32.5兆円が、二次補正後では90.1兆円に増加、借り換え債は、107.9兆円のままである、合計で198兆円の国債発行である(p212)

    ・さわかみファンドでは、1999年8月24日以来ずっと守っているのが、ファンド資産の50%以上は常に流動性の高い大型株で保有するという運用方針である。(p291)自分や周りの人々の生活に現在も、5年10年先も欠かせないと思える企業の中から好きな会社を選び出すことが大事(p307)

    2021年3月6日作成

  • コロナ禍においてグローバルに行われている金融政策や財政出動の副作用の可能性を示唆している内容です。
    わかりやすく書かれているので、経済に詳しくなくても興味をもてると思います。特に金利については、この本で十分理解することができました。
    2021年2月時点では差ほど副作用はなく、まだまだ各国の政策が功を奏しています。この本にはあまり書かれていませんが、今では仮想通貨も上昇してリスクオンが続いています。
    いつか、副作用がでるのかもしれないし、実は懸念する必要がないのかもしれません。

  •  コロナ禍の状況で、株高が続いている。バブルなのだろうけど、それがいつ破裂するかは誰にも分からないということ。
     投資の鉄則は、株価が低い時に仕入れ、高い時に処分して資金を貯めること、これに尽きると言うことだ。
     分かってはいるのだけれど…

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著者プロフィール

さわかみ投信 取締役会長。1947年、愛知県名古屋市生まれ。1973年、ジュネーブ大学付属国際問題研究所国際経済学修士課程履習。1999年に、日本初の独立系ファンド「さわかみファンド」の運用をはじめる。純資産は約3400億円、顧客数11万6000人を超え、長期投資のパイオニアとして熱い支持を集めている。

「2022年 『暴落相場とインフレ 本番はこれからだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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