子どもが面白がる学校を創る 平川理恵・広島県教育長の公立校改革

著者 :
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296110827

作品紹介・あらすじ

平川理恵 広島県教育委員会教育長
結局、誰のために、何をやっているのか、なんですよ。教育委員会の仕事のすべては、子どもたちのため、ですよね。だから、それを問わないといけないと思ったんです。それは本当に子どもたちのための仕事ですか、と。

安宅 和人 慶應義塾大学環境情報学部教授/ヤフーCSO(チーフストラテジーオフィサー)
胸にグサグサくる言葉の連打。変革に興味のある人も、価値ある未来を生み出したい人も、教育・人づくりとは何かについて考えたい人も、みんなこの一冊をまず手に取るべき。

西山 圭太 東京大学未来ビジョン研究センター客員教授/経営共創基盤シニア・エグゼクティブ・フェロー
DXとAIが決定的な変化を起こす時代。その未来につながる教育とは。リーダー次第でそれはいま実現可能だと示す。経営者や人事担当者にも推薦の書。

公立校だって、やればできる!
民間女性を教育長に招請 ――教育のカルチャーを変える
「異学年集団」による学習 ――学びの選択肢を増やす
国際バカロレア認定校 ――突き抜けた学校を建てる
専門高校をアップデート ――地元を担う人材を育てる
図書館をリニューアル ――子どもの意欲が高まる
内申書の見直し ――子どもを縛り付けない
スペシャルサポートルームの設置 ――不登校を減らす

感想・レビュー・書評

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  • 生徒が主体になって学ぶ場である学校。その本来の姿にするための改革。今、学校改革が全国各地で広がっている。この広島でおきている改革はまだ始まったばかりかもしれないが、そのスピードは驚異的である。民間企業から校長、そして教育長になられた方が起こすその改革を間近でみてみたい。我が県も変えなければならないことがたくさんあると思うのだが…。

  • 旧態依然とした教育が今なお行われている。ITの進化によって、世の中が大きなパラダイムシフトが起こっているのにも関わらず。日本の学校制度は150年前の学制から大きく変化はない。資本主義、民事主義社会において変化はつきものであるから、それに合わせた教育が当然必要である。私も教育者の端くれとして、この本を参考に、少しでも未来の日本に貢献できれば良いと考えている。

  • 広島県の教育長、平川さんのこの四年間の仕事をまとめた本が出ました。
    学校図書館だけでなく、ものすごくたくさんのことを、でも理念は一本でやってきたのがわかります。
    学校図書館は、確かに大事なポイントだけど、学校図書館だけがすべてじゃない。
    図書館やってると、どうしても図書館を中心に置きたくなる、考えてしまうけどそうじゃない。
    目的はもっと大きなところにあるんだよ、それを踏まえて日々の仕事があるんだよ、ということがわかるので、学校図書館員は必読です。

    2022/03/16 更新

  • 理念があることも大事だけれど、現場を見る、関係する人といろいろ話をする。あまりにも当たり前のことだと思っていたけれど、そうではないのだ。そんな中、それを実践した平川さんのスタンスは素敵だなと思う。

  • 広島県教育長による改革が物凄い。どこ(だれ)を向いて仕事をするのか。学力や学歴ばかりがモノサシになっていることの違和感。知識を詰め込むだけでは、AIに敵わない。何が人を幸せにするのかを考えさせられる。(e-honより)

  • 最近よく問題になっている日本で主流の一斉教育。自分もそれを受けた1人として疑問を常に持ちながら生活してきた。

    平川さんの創った広島叡智学園は他の取り組みとはかなり異なっていた。今まで自分は教育に携わりたいと思い、教育現場の学校というものを変えたいと思っていた。しかし、平川さんにはその視点ではなかった。学校を教育現場として生徒を教育する場としてではなく、教員も教育していた。広島叡智学園は公立という特徴を生かして、6年で先生がほとんど入れ替わる。それは良い点も悪い点でもある。優秀な人材を失うことで学校は安易に傾くし、物置だった教員を他の学校に飛ばすことで膿を放出できる。しかし、平川は完全なるメリットとして考えていた。広島叡智学園で育った教員を他の広島県の学校に行かせることで、一斉に広島県内の学校を変えることを企んでいた。教員の養成場としても生徒の養成場としても素晴らしい学校だ。

    アメリカの公立高校に視察いくと先生を学ぶことを楽しくしてくれるベストフレンドと言った。​
    商業高校を仕方なくいく場所から志願していきたいと思わせるようにした。「ビジネス探求プログラム」では先生が教える授業ではなく、先生が教材を渡して、生徒が考える生徒主体の授業だった。今時はネットで知識を得ることが効率的にハイスピードでできる。しかし、チョークアンドチョークの授業では習得速度の異なる生徒を一斉に授業することでちょうどいい早さに適するのはきっと教室で1人。他は早すぎたり遅すぎると感じる。教科によってもそれは大きく異なる。知識を教えることが教育にはならない。先生はティーチャーからファシリテーターになる必要がある。

  • つくづく、
    不祥事により改革が停滞したり
    ましてや改革自体が否定されたりするのが
    勿体ないと感じます。
    教育には、
    抜本的改革が間違いなく必要。
    というより
    そうでもないと間に合わない。

  • 教育の未来は明るい!

  • 広島県の教育改革の話。
    イエナプランスクール、国際バカロレア、商業高校改革。
    私立の商業高校を作りたいと思った。

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著者プロフィール

1966年、兵庫県生まれ。早稲田大学商学部卒。リクルート・グループなどを経て、94年よりフリー。幅広く執筆やインタビューを手がける。著書に『マイクロソフト 再始動する最強企業』『10倍速く書ける 超スピード文章術』(共にダイヤモンド社)、『JALの心づかい』(河出書房新社)、『職業、ブックライター。』(講談社)等多数。ブックライターとしても、『プロ論。』シリーズなど100冊以上を執筆、累計売上は200万部を超える。2011年より宣伝会議「編集・ライター養成講座」講師。2013年、ブックライター塾開講。

「2019年 『これなら書ける! 大人の文章講座』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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