精神科病院で人生を終えるということ (日経ビジネス人文庫)

  • 日経BP (2025年2月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784296207619

作品紹介・あらすじ

人々の目に触れることがない、精神科単科病院の「身体合併症病棟」。
ここがどのような場所で、どのような人が生き、そして死んでいくのか

精神医療は、一般にも医療の中でもタブー視されているのではないかと考えます。本書は、少しでも精神医療を知るきっかけにしてほしいと、日経メディカル Onlineで執筆したコラムをまとめました。

・なぜ、長期間退院できないのか。
・なぜ、精神科医が身体疾患を診るのか。
・なぜ、転院を断られるのか。
・なぜ、家族は治療を拒否するのか。
・なぜ、精神科病院は人里離れた場所や山の麓に多いのか。

精神科単科病院で亡くなっていった人たちの人生や、家族・友人との人間関係を通して、精神科疾患を有する人の日常や精神科医療の実際を描き出すと同時に、胃瘻造設や延命治療の是非、誤嚥性肺炎、患者家族への説明の難しさなど、終末期医療に共通する医師の悩みも吐露されています。

特別編として、相模原障害者施設殺傷事件についても書き下ろしています。

みんなの感想まとめ

精神科病院における患者の終末期ケアや、精神疾患を抱える人々の現実を深く掘り下げた内容が展開されます。著者は、精神科医療が抱えるタブーや社会の偏見に触れ、患者がどのように生き、どのように死んでいくのかを...

感想・レビュー・書評

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  • 精神科だけの病院。医師からみた実情。
    題名は重くて硬いが、文章はとても読みやすい。
    何人かのエピソードを紹介している。
    日経メディカルonlineで連載したコラムをまとめたもの。

    「こんなに元気に笑っている人が、泊まりがけで旅行に行ける人が、本当に退院できなかったのだろうか。病院ではなく、社会で暮らせなかったのだろうか。」
    「それは社会の受け入れが不十分だったから。社会に戻れなかった50年間に思いを馳せました。」
    結局は差別が根底にあるとのこと。

    精神科も身体の科も両方ちゃんと診てもらえる安心できる病院が増えるといいなと思う。
    なかなか根は深そう。

  • 米国では専門の精神科医がいるほど一般的だが、日本では、まだ精神科にかかるという事自体がタブー視されている。そして実際、精神疾患を抱えた高齢者が、精神疾患以外の病気を発した際、受けいれてくれる病院を探すのは難しい。ストレスは昔より増えている。精神疾患にかかる機会も多くなる。家族がいれば、必死で病院を探してくれるが、もし独身で精神疾患になったら、他人である第三者は、親身になって病院を探してくれるだろうか。

     そして、精神疾患は完治がない。癌同様、寛解はあるが、精神疾患にかかりやすい要素は体自体にあるため、何かのきっかけで、再び症状が出てくることがある。治療完了というゴールが見えないため、家族が焦燥感に駆られて、つい本人を責めたくなる。しかし本人も疾患であるという意識がなく、自身で治療に向けた努力をしたくても、方法がわからない。とても難しい。答えがわからない闘病生活に入る家族や患者と接する医師の苦労がしのばれる。

     優生思想の犠牲になり、亡くなった相模原障害施設殺傷事件についても触れている。
     
     高齢者と同様、精神疾患も、だいたい食べられなくなったら亡くなる。
     

  • 身体合併症病棟という言葉を初めて聞いたが、確かに精神疾患と身体疾患を併発する方は多いだろう。高齢者も増えるこの時代、精神も身体も治療が必要な方のケアについて考えないといけない。

  • 2025年3月1日、丸善 丸の内本店で見つけた。3階。タイトル切ない。

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著者プロフィール

参議院議員

「2020年 『やさしく解説!すっきりわかる! 大阪都構想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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